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本『タイマ』 嶽本野ばら

『タイマ』 嶽本野ばら 小学館




この作品は、大麻所持で逮捕された作者の体験を基に書かれたものです。

大麻の所持・使用は、犯罪です。

初版限定 嶽本野ばら×BABY,THE STARS SHINE BRIGHT コラボ
      
     特製ポストカード付き!


ある日、新宿を歩いていた小説家の「僕」は、乾燥大麻と吸飲用のパイプを持っているところを警察官に見つかり、現行犯で逮捕される。

警察署に連行された僕は、警察官からの執拗な尋問を受けた。

大麻の入手先はどこか、大麻以外に何かやっているんじゃないか、どうして婚姻届を持っていたのか、など様々な尋問が繰り返された。

尋問が終わり、僕は電話をかけたいと願い出たが、要求は却下された。

僕の頭の中は、僕のことを心配する恋人のことでいっぱいだった。

その後、僕は留置所に移り、狭い独房で眠る。

耳の中では、『All Apologies』を歌うカート・コバーンの歌声が微かに、耳の奥で鳴っていた。


翌朝、警察官の怒号で起き、規則に従って布団をたたみ、洗顔をし、食事をとった。

そして再び警察の捜査が始まった。

家宅捜索のため、警察官と共に自分のマンションに行き、部屋をかき回されるのを黙って見続けた。

途中、MILK のカタログを破られたときにキレたものの、冷凍庫に入っていた乾燥大麻だけが見つかっただけで家宅捜索は終わった。

それが終わると、すぐに留置施設へ連れ戻される。

房に帰ってくると、ちょうど夕食だった。

しかし、朝食同様少ししか食べられず、食べた物も嘔吐してしまった。

その後、当番弁護士と呼ばれる弁護士と会い、任命するかどうか話し合った。

僕は、この弁護士が明らかにこの事件に興味がないことを感づき、任命を拒否した。

お金がないから私選弁護士を雇うことはできないが、それでもこの弁護士を雇おうとは思わなかったのだ。

房に戻るとすぐに就寝だが、僕は眠ることができず、考えるのは最愛の恋人のことばかり——。

精神安定剤を飲み過ぎてはいないだろうか、リストカットしてはいないだろうか、ご飯は食べているだろうか。

そんなことばかりが頭に浮かんでは消える。

僕が親愛なるカート・コバーンにお願いするのはただ一つ、僕の恋人を俗悪なマスコミから守ってほしい。


僕が彼女に出逢ったのは、一年と少し前ぐらいになる。

渋谷の道玄坂の辺りを、大麻でハイになりながらふらついていて、名曲喫茶ライオンに向かう途中、朧げな状態でヌード劇場に入った。

スポットライトに照らされ、音楽に合わせ、踊りながら衣装を脱ぎ、裸を見せる踊り子達のストリップ・ショー。

大麻をしているとき、好みの音楽が耳に入ってくるとテンションが上がるが、嫌いな音楽ばかり聴かされた僕は頭痛を催してきた。

だから、五人目の倖田來未の曲の途中で、僕は帰ろうとした。

が、扉を開こうとした瞬間、その曲が終わり、聴き慣れたあの曲が大音量でスピーカーから響いたのだ。

間違いなくそれは NIRVANA の『Smells Like Teen Spirit』だった。

踊り子は、他の踊り子と違ったパフォーマンスを披露していた。

花束で観客を叩き、ギターを振りまわし、『Breed』が流れ出すとステージを走り回り、客席にダイヴした。

彼女のショーが終わったのを確認すると、僕はライオンに向かうことにした。

その時、背後から大きな声で呼び止められた。

振り返って見てみれば、そこには全身 BABY,THE STARS SHINE BRIGHT で固めた完全無欠のロリータ・ファッションの女の子が立っていた。

その子が先程裸で踊っていた子だと気がつくのには、少し時間がかかった。

彼女の名前は、琴乎あい。

彼女と一緒に入った喫茶店で彼女と話をするうちに、彼女が自分と似た趣味嗜好だと知った。

HOLE のコートニー・ラヴが好きで、NIRVANA のカート・コバーンを崇拝している。

そんな二人の史上最強にパンクでピュアなラブストーリー。

<関連リンク>

本『ハピネス』

本『変身』

本『ロリヰタ。』

本『下妻物語』

本『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』

本『ミシン2/カサコ』

本『ツインズ 続・世界の終わりという名の雑貨店』
(『ミシン』収録作品【世界の終わりという名の雑貨店】 続編)

本『タイマ』

本『エミリー』

本『鱗姫』

本『カルプス・アルピス』

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本『娼年』

『娼年』 石田衣良 集英社



大学生のリョウは、全てが退屈に感じ、大学にも行かずバーのバイトを毎日続けていた。

そんなある日、友達が連れてきた女性・御堂静香との出会いにより彼の人生は大きく変わることになる。

彼女が初めて来店した日から数日後、彼女は再び店にやってきた。

彼女はいきなり、女性もセックスも退屈だと感じているリョウのセックスの価値をつけると言い出した。

仕事が終わった後、リョウは知らないマンションの一室に連れてこられる。

彼は、そこで初めて会った女性・咲良を相手に御堂静香の目の前ですることに。

事を済ませた後、御堂静香はテストの結果としてテーブルに五千円を置いた。

その後、咲良がもう一枚五千円を置いた。

これは一時間一万円というこのクラブの最低料金で、リョウの試験合格を意味していた。

会員制ボーイズクラブの娼年になる権利を得たのである。

彼は退屈な檻から出るため、情熱を探すため、Call boy になることを決意する。

【関連リンク】

本『アキハバラ@DEEP』

本『IWGPコンプリートガイド』

本『6TEEN』

本『4TEEN』

本『ブルータワー』

本『東京DOLL』

絵本『ぼくとひかりと園庭で』

本『娼年』

本『REVERSE リバース』

本『池袋ウエストゲートパーク8 非正規レジスタンス』

本『池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争』

本『池袋ウエストゲートパーク6 灰色のピーターパン』

本『池袋ウエストゲートパーク5 反自殺クラブ』

本『池袋ウエストゲートパーク4 電子の星』

本『池袋ウエストゲートパーク3 少年計数機』

本『池袋ウエストゲートパーク2 骨音』

本『池袋ウエストゲートパーク』

本『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』


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本 『ツインズ 続・世界の終わりという名の雑貨店』

『ツインズ 続・世界の終わりという名の雑貨店』 嶽本野ばら 小学館




本『ミシン』収録作品『世界の終わりという名の雑貨店』続編。

青年が経営していた「世界の終わり」という名の雑貨店。

そこに現れた全身 VivienneWestwood のお洋服で固めた一人の少女。

その店を閉めなければならなくなったとき、二人は京都を出て津和野へ逃避行に出た。

クリスマスイヴであるちょうどその日、二人は初めて結ばれた。

何度もホテルのベッドで身体を交わらせることだけを続けた。

近いうちに買い物に出かけようと思っていたある日、逃避行は終わりを迎えた。

少女の家族から捜索願いが出されていて、警察が二人のいるホテルに駆けつけたのだ。

京都に連れ戻された少女は、精神科に入院した。

しばらくの間は、青年が家族の目を盗んで見舞いに来たが、少女の父親にバレてしまい、会うことを禁じられてしまう。

その後、彼女は、青年に遺書を遺して自殺した。

それを知った青年は、彼女の後を追うためナイフを購入した。

しかし、彼がそれを使って死ぬことはなかった。

そのかわり、現実から逃避するために複数の精神科に行って大量の睡眠薬を買い、それらを摂取して一日の大半を眠って過ごすようになった。

それ以外にすることと言ったら、彼女の遺書に対する返信。

青年は彼女が書いた遺書に対する小説のような返事を書いた。

そしてその文章を誰かに託そうと、『世界の終わりという名の雑貨店』という題名をつけて出版社に送った。

ある日、何の期待もしていなかった彼の元に一本の電話がかかってきて、出版をすすめられる。

京都にやってきた女性編集者と話し合いをして彼は出版することを決意する。

また、京都の街を離れて東京で暮らすことも決意した。


出版された『世界の終わりという名の雑貨店』は売れて、毎日取材を受けるようになった。

だが、次の作品を書くように編集者が頼んでも、次の小説の構想が全く浮かばない。

雑誌のエッセイは書けるが、新しい小説はいくら考えても何も浮かんでこないのだ。

東京に移り住んでから約半年が過ぎようとしていた時、彼は自分の具体的な遺書を書くことにした。

『世界の終わりという名の雑貨店』は、彼女への返信。

自分の遺書ではないからだ。

彼は自分の葬式が仏式で行われるのは嫌なので、教会に行って洗礼を受けて死んだときはそこで葬儀をしてもらおうと考えた。

そこで井の頭公園を少し東に外れた住宅街に小さな教会に行き、牧師にそのことについて尋ねた。

牧師は洗礼を受けていなくとも教会での葬儀は可能だと教えてくれた。

さらに教会の裏庭でバザーがあるので寄ってみるといいとすすめられる。

後日、彼は裏庭のフリーマーケットを訪れる。

そこで礼拝の時にオルガンを弾いていた少女を見つける。

不思議なことに彼女は、プロテスタントの教会でありながらマリア像を売っていた。

しかも両目から赤い涙を流したマリア像である。

そのことについて訊いてみると彼女は、「神様……です」とだけ言った。

気になった青年は一万円もするマリア像を買った。

そして袋に入れられたそれを受け取ると彼は驚いた。

なぜなら、袋には「世界の終わり」と書かれていたのだから。

昔、同じ名前の雑貨店を経営していたことを彼女に伝えると、彼女はこう言った。

「偶然なんかじゃないんですよ」

「貴方と私は、ツインズなんです」

それは二人にとって運命の出逢いとなる——。

<関連リンク>

本『ハピネス』

本『変身』

本『ロリヰタ。』

本『下妻物語』

本『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』

本『ミシン2/カサコ』

本『ツインズ 続・世界の終わりという名の雑貨店』
(『ミシン』収録作品【世界の終わりという名の雑貨店】 続編)

本『タイマ』

本『エミリー』

本『鱗姫』

本『カルプス・アルピス』

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本『ミシン2/カサコ』

『ミシン2/カサコ』 嶽本野ばら 小学館



前作『ミシン』 の続編。

約束通り彼女は、竜之介のいない世界からミシンを抹殺した。

追悼ライヴで「ロリータ・デス」を歌い終えたミシンをギターで撲殺したのだ。

倒れたミシンをさらに何度も殴り、動かなくなったのを確認すると彼女は気を失ってしまった。


病院のベッドで目が覚めた彼女は、すぐにミシンの後を追って自殺を試みる。

が、部屋に入ってきた何者かの手によって未遂に終わってしまう。

自殺を止めたのは、抹殺したはずのミシンだった。

殺したはずの人間に彼女は助けられたのだ。

ミシンは入院中、彼女のために芸名まで考えていてくれた。

彼女の芸名は、コウモリ・カサコ——。

名字が蝙蝠で、名前が傘子。

詩人ロートレアモンの言葉から作られた名前だった。

「まるで手術台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出逢いのように美しい」


退院後、傘子はギターのレッスンを、テレビ出演など死怒靡瀉酢のメンバーとして多忙な毎日を送った。

そしてエスな関係とは言えないが、ミシンと同棲関係にもなった。

シャンデリアのある部屋で竜之介の話を聴き、寄り添いながら眠り、一緒にテレビを見て、ギターのチューニングを教わり、レトルトのカレーを一緒に食べる。

そんな平凡な生活を続けていた。

しかし、その平穏な生活を壊すある事件が起こった。

三月の始めから全国を回るライヴ・ツアーが行われていた。

その最終日は、今までで一番盛り上がり、一番怪我人が出たライヴだった。

ツアーを終えた翌日のオフ日、ミシンと傘子が住むマンションに一本の電話がかかってきた。

客の一人井上静子という女性が酸欠による窒息死したという電話だった。

ファンを大事にしないミシンだが、その名前を聞いて動揺する。

病院に着いた彼女たちは、井上静子のこと、これからのことを事務所の社長から説明される。

井上静子は、死怒靡瀉酢のインディーズ時代からのファンだったとミシンは言う。

ミシンの為にエンコーして金を稼いで、ダフ屋で高いチケットを買ってライブに来ていた子だった。

ライヴの終わりには必ず手紙をくれていた。

その子の最後の手紙は「助けて、ミシン」だったという。

井上静子をたすけられなかったミシンは、彼女の死が自分のせいだと思い込み、どんどん自分を追い込んでいった。


数日後、死怒靡瀉酢の追加公演が行われることが決まった。

今までと違うところは、警備員の増員とステージ前に柵を設置すること。

これはミシンからの提案だった。

まだ、井上静子の死から立ち直れていないのだ。

追加公演の日、ミシンはミシンでなくなっていた。

傘子は、本当のミシンを取り戻すためステージ上で行動を起こす。

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本『ハピネス』

本『変身』

本『ロリヰタ。』

本『下妻物語』

本『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』

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本『ツインズ 続・世界の終わりという名の雑貨店』
(『ミシン』収録作品【世界の終わりという名の雑貨店】 続編)

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本『ミシン』

『ミシン』 嶽本野ばら 小学館



【世界の終わりという名の雑貨店】

京都の四条富小路を下がった路地に面した四階建て雑居ビルで青年は事務所を開き、ライター業をしていた。

そんなある日、彼は仕事に嫌気がさして部屋を離れることをオーナーに伝えた。

すると、ただでさえ利用者の少ないビルだから残って欲しいとせがまれる。

また、家賃はいらないから何か商売を始めるといいと助言された。

そこで彼はその部屋で雑貨店を始めることにした。

店名は VivienneWestwood が八十一年、キングスロード四三〇番地にオープンした World's End を訳し、「世界の終わり」とした。

お店を始めてから一年が過ぎた頃、一人の少女が店を訪れた。

VivienneWestwood のラブジャケットに黒いミニクリニを併せて、足下は赤のロッキン・ホース・バレリーナ。

彼女はその日、三時間店内にステイしてから五十円の紙石鹸を買っていった。

翌日から少女は毎日のように「世界の終わり」へとやってきた。

開店から閉店までずっと居続けた。

青年はそれを嫌と思わず、嬉しくさえ思った。

少女がお店に居着くようになって半年が経った頃、店を閉めなくてはいけなくなってしまった。

オーナーが蕎麦饅頭を食べて死に、その息子がビルを取り壊すことにしたからである。

青年はその旨を彼女に伝えた。

そして一緒に逃避行に出ることを提案した。

君は大きく深く頷き、金魚のように口をパクパクさせた。

その時初めて彼は知った——彼女が口を利けない人だと言うことを。


【ミシン】

物心ついた頃から流行りものに興味を示せない少女がいた。

その子はいつも独りぼっち。

彼女の心を癒してくれるのは、吉屋信子の少女小説集、尾崎翠や森茉莉の文学作品、バッハやシューベルトの歌曲、中原淳一や高畠華宵の挿し絵などだった。

彼女には古い物にしか興味が沸かないという性癖ともう一つ別の性癖があった。

それは同性にしか興味を示せないということ。

彼女は昔からお気に入りの同性とプラトニックに交わり、交換日記をし、お揃いのハンケチやノートを持つエスな関係になりたかった。

しかし、彼女はチビでデブでブスで、性格も暗く自分で言うほど良いところがない。

エスの関係になりたいと思う人が現れても友達にもなれないだろうと自覚していた。

彼女に逢うまでは……。彼女を見つけるまでは……。

たまたまテレビでやっていた音楽番組に出演していたバンド「死怒靡瀉酢」

死怒靡瀉酢と書いてシドヴィシャス——それが彼女のバンドだった。

メンバーは彼女の他にギター、ベース、ドラムを合わせて四人組のパンクバンド。

ボーカルの女の子は司会者から何を訊かれても面倒臭そうに答える。

そんな彼女の名前はミシン。

美しい心と書いて、美心。

ミシンは、パンクをやっている理由をこう言った。

 パンクはロックを終わらせた音楽だから、好きなだけ。

 パンクって、ロックをパロディにしちゃったの。

 ロックの歴史に終止符を打った音楽なの。

 パンクに未来を求めちゃいけないのよ。

それからデビュー曲「ロリータ・デス」をシャウトした。

ミシンは歌い終えると、マイクをカメラに向かって投げつけるパフォーマンスを披露した。

それだけでは足りなかった彼女は、メンバーの竜之介のギターを取り上げ、床に叩きつけた。

少女はミシンに釘付けだった。

そして彼女こそが私が待ち望んでいた人なのだと彼女は悟った。

彼女はミシンとエスな関係になれるよう登校前に毎日神社で参拝した。

また、メジャーデビュー以来初のライヴがあると聞いた彼女はチケットを何とか入手する。

ミシンの好きなブランドが MILK だと知るとすぐに原宿にある本店に行き、彼女はすぐに MILK を買い込んだ。

お気に入りの MILK の洋服に身を包んだ彼女は初めてライヴを観に行った。

その日、初めて生でミシンを観た素敵な夜を過ごした彼女。

ライヴ終了後も出待ち集団に紛れてミシンが出てくるのを待っていた。

ベースとドラムが姿を現した後、ミシンと竜之介がハイヤーに乗り込んだ。

そのまま去ってしまうかに思われたが、ミシンは車の窓を開けて、彼女に笑顔で声をかけた。

ミシンがファンに話し掛けるのはこれが初めてのことだった。

次の日から彼女は登校前の参拝を下校後もするようになった。

さらに「竜之介が死にますように」という願いも付け加えた。

それは、ミシンが竜之介のマンションで一緒に暮らしていると知ってしまったからだ。

彼女の新たな願いはすぐに叶ってしまった。

竜之介は、交通事故で死んでしまったのだ。

ミシンは仕事を全てキャンセルし、マスコミの前から姿を消した……。

竜之介の死から一ヶ月が経ち、ミシンは久々にマスコミの前に姿を現した。

しかし、ミシンは一言も喋らず、マネージャーが会見で新たなギターを一般から公募すると宣言した。

すぐに彼女はギターを買い、ストリートミュージシャンの作ったデモテープを自分の物と偽って送り、一次審査を突破した。

二次審査の面接の部屋でミシンと再び出会い、また彼女に声を掛けた。

彼女は、審査員の前でキティちゃんの絵が入ったピンク色のギターでAとDとEのスリーコードをたどたどしく弾いた。

しかし、その程度で審査に受かるはずもなく、一次審査のデモテープも偽物だとバレてしまう。

審査員のほとんどから怒られた彼女は頭を下げて面接室から出ようとした。

しかし、ミシンは彼女を気に入り、新しいギターとして死怒靡瀉酢のメンバーに入れた。

こうして、彼女はまた少しミシンに近づくことが出来た。

竜之介の追悼ライヴが一週間前に迫った日、彼女とミシンはスタジオの屋上にいた。

ミシンはそこで竜之介と自分の関係を明かし、追悼ライヴで彼女にあるお願いをした。

追悼ライヴの日、ミシンは彼女の手によって永遠になる——。

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本『下妻物語』

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アニメ見ました

友達にアニメを勧められました。

アニメを見るなんていつ以来でしょうか。

多分、最後に見たのが「未来からやってきた青色の猫型ロボット」だと思います。



今回、私が見たのは「黒執事」です。

漫画が原作です。

そういえば、ずっと前に立ち読みをしたのを思い出しました。

けっこう面白かったです。

19世紀頃のイギリスを舞台にしているらしく「切り裂きジャック」を捜す話でした。

読んでくださってありがとうございます<(_ _)>
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本『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん』

『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん』 嶽本野ばら 小学館



ロココ、それは十八世紀後半のおフランスを支配した、もっとも優雅で贅沢な時代。

美術史においてロココといえば、バロックの後に出現した曲線美と華やかで繊細で女性的な様式。

そう言ってしまえば、きこえはよいものの実に軽薄な装飾様式で、美術の歴史の汚点とされ、闇に葬り去られたのがロココ。

そんなロココに惹かれ、ロココに身を捧げ、ロココ的な生き方を全うする少女が日本にいた。

兵庫県尼崎市で生まれた竜ヶ崎桃子は高校生の時からロリータな姿で生き、ロココ時代に流行った刺繍を習い、時代は違えどロココの精神を持っていた。

毎日のように全身を大好きな BABY,THE STARS SHINE BRIGHT で固め、靴だけは Vivienne Westwood のロッキンホースバレリーナで決めて街を歩いていた。

ある日、ブランド品のバッタモンを売っている彼女の駄目親父が仕事で失敗し、身を隠すために彼の実家である茨城に移り住むことになった。

その話を聞いた桃子は、かつてのロココな貴族のように田園を歩ける、東京の代官山にある BABY,THE STARS SHINE BRIGHT の直営店に行ける、という幻想を抱いて移り住んだ。

しかし、彼女が住むことになったのは茨城県下妻。

周りは田園というよりも田んぼばかりがある卒倒してしまいたくなるほどの田舎町である。

しかも家から下妻駅まで徒歩三十分、そこから東京まで行くには最低二時間半かかる。

彼女の甘い幻想は無惨にも打ち砕かれたのだった……。

それでも彼女は、ロリータで田んぼ道を歩き、長い時間かけて代官山で Baby のお洋服を買い占めた。

しかし、ロココの精神に従って労働をしないと決めていた彼女はお金に困り始めた。

今までは駄目親父から騙し取ったお金で買っていたが、今はそうはいかない。

そこで桃子は、駄目親父がかつて売っていたブランド品を格安で売ることにした。

雑誌の広告に載せると返事がすぐに返ってきた。

その中の一人、下妻市に住む白百合イチコという女の子に商品を見てもらうことにした。

桃子が白百合イチコを待っていると、ヤンキーが乗るようなバイクのエンジン音が聞こえてきた。

その音がだんだん近づいてきて、とうとう家の前までやってきた。

悪趣味な色彩に不気味なデザインの原チャリに乗って現れた金髪のヤンキー女こそ、桃子が待っていた白百合イチコだった。

その日は偽物の VERSACE を買って帰ってもらったが、その後も彼女は事あるごとに桃子の前に姿を現した。

一緒にいるうちに桃子はイチコの本名がイチゴということを知り、イチゴは桃子にパチンコの才能があることを知った。

ロリータの桃子とヤンキーのイチゴ——。

共通点もない、考え方も正反対の二人だが、他人とも友達とも言えない奇妙な関係が出来上がった。

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絵本『金曜日の砂糖ちゃん』

絵本『金曜日の砂糖ちゃん』 酒井駒子 偕成社



【金曜日の砂糖ちゃん】

あたたかで気持ちのよい午後です。

女の子がひとり眠っています。

女の子は皆から“金曜日の砂糖ちゃん”とよばれています。

金曜日の砂糖ちゃんは、とても可愛らしいと評判なので庭のあちらこちらからその姿を見ようといろんなお客がやってきます。


【草のオルガン】

今日ぼくはさみしいことがあったからつまらないことがあったから知らない道を通って帰る。

そこをとおっていくと草原にでた。

そこにはいっこも音がでないオルガンが——。


【夜と夜のあいだに】

夜と夜のあいだに目をさました子ども。

母親の引き出しからシュミーズを取り出し、糸と針とボタンをクッキーの箱の中に入れ、髪をとかし、扉をあけて、そして——。


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絵本『本なんてだいきらい!』

絵本『本なんてだいきらい!』

文:リタ・マーシャル

絵:エティエンヌ・ドレセール

訳:うみ ひかる



ヴィックはいい子。

でも、「本なんてだいきらい!」病にかかっていた。

だから、ヴィックは本を読むのがだいきらい!

ある日の夕がた、机に向かって本をよむふりをしていたら、白いコートを着たワニがひらいた本からあらわれた。

ワニはヴィックに本を読むことをすすめた。

それでもヴィックは、本を読まなかった。

ワニが消えるとすぐに金貨をもったネズミ、海賊のオウム、黒い長靴をはいたうさぎなど色々な生き物があらわれた。

彼らは皆、ヴィックに本を読むことをすすめにきたのだ。

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ドラマ「流星の絆」

ドラマ「流星の絆」 毎週金曜 夜10時放送




原作:東野圭吾

脚本:宮籐官九郎

出演者:二宮和也 錦戸亮 戸田恵梨香

    三浦友和 要潤 尾美としのり

    桐谷健太 中島美嘉 柄本明 

    りょう 寺島進 設楽統 (バナナマン) 他

主題歌:「Beautiful days」 嵐


1993年の秋。

有明功一 (齋藤隆成)、弟の泰輔 (嘉数一星)、血の繋がらない妹の静奈 (熊田聖亜) の三人は、両親に内緒で獅子座流星群を観に行く計画を立てる。

夜中にこっそりと家を抜け出した彼らは雨の中自転車を走らせて見に行くが、流星は見えなかった。

その後、彼らが自宅へ戻ると、そこには変わり果てた両親の姿が……。

両親は何者かの手によって殺されていた。

大好きな両親が殺されたその日から三人は、大人になったら犯人に復讐しようと決めた——。


両親が殺害されてから十四年経った現在、2008年夏。

大人になった功一(二宮和也) は、親代わりでもある林ジョージ(尾美としのり) が経営するカレーハウス「ジョージクルーニー」で働いていた。

功一は、毎日のようにハヤシライスを注文する珍客 (要潤) やジョージから借金をしている弟・泰輔 (錦戸亮) のことで頭を悩ませる日々が続いていた。

そんなある日、店にある男がやって来た。

その男は、かつて父・幸博(寺島進)と母・塔子(りょう)が殺害された事件を担当した刑事・柏原 (三浦友和) だった。

功一は、彼から時効まであと三ヶ月だと知らされる。

兄妹とは会っているかと訊かれた功一は、柏原に、会っていない」と嘘をつく。

数日後、功一は一流企業で働いているはずの妹の静奈 (戸田恵梨香) が、街中で “キャンギャル” をやっているということを知る。

理由を問いただしてみると、上司・高山 (桐谷健太) から嫌がらせを受けて会社を辞めたという。

そして「エステティックアドバイザー」という資格を取得するため、三十万円もの大金を、ある女に払ったからだとも言った……。

それが “資格商法” という詐欺であることに気付いた功一は、静奈を騙した女を探し、騙し取られた三十万円を奪還するため、ある作戦を立てる。

それは女が貢いでいるホストから金を奪うというものだった。

シリアスでコミカルなミステリードラマ♪
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宮籐官九郎の脚本が好きな方は面白いと思います(・∀・)

しかし、嫌いな方や苦手な方はよく考えてから見てください(´∀`)

もう第二回まで放送してますけどね……。

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映画「涙そうそう」

映画「涙そうそう」




監督:土井裕泰

出演:妻夫木聡 長澤まさみ 小泉今日子

   麻生久美子 塚本高史 森下愛子

   中村達也 平良とみ 大森南朋

   船越英一郎 橋爪功 他

いつか自分の店を出したいと夢を抱いて那覇の市場や居酒屋で朝から晩まで働く洋太郎(妻夫木聡)。

そんな彼にとって自分の夢より何よりも優先すべきは大切な妹・カオル(長澤まさみ)の幸せ。

幼い頃、洋太郎の母(小泉今日子)が再婚して新しい父(中村達也)と再婚した。

彼にも娘がいて、その娘がカオルだった。

血の繋がっていないが、実の兄弟のように仲良く過ごしていた。

しかし、母と父が離婚して母が病気で倒れてしまう。

病院のベッドで洋太郎は、母にどんなことがあっても妹を守ると約束した。

その妹が高校進学を機にオバァと暮らす島を離れ、洋太郎と一緒に暮らすことになる。

久々に再会したカオルの美しく成長した姿に洋太郎は動揺を隠せない。

読んでくださってありがとうございます<(_ _)>
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とても泣ける映画と勧められて見ましたが、泣けませんでした。

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ドラマ「ブラッディ・マンデイ」

ドラマ「ブラッディ・マンデイ」 TBS 毎週土曜7時56分〜8時54分




原作:『ブラッディ・マンデイ』 龍門諒×恵広史 講談社

出演:三浦春馬 吉瀬美智子 佐藤健 松重豊 

   片瀬那奈 芦名星 藤井美菜 川島海荷 

   徳永えり 嶋田久作 成宮寛貴 田中哲司 

   吉沢悠 他

クリスマス・イブの夜、場所はロシアの小さな町。

その町で密かにあるウイルスの取引が行われ、無事成立した。

しかし、取引後、その町はその殺人ウィルスによって全員死亡。

地図からその町が消えることになった……。

その驚異的な力を持つ殺人ウイルスを手に入れた折原マヤ(吉瀬美智子)は、日本でウイルス・テロを起こそうとしていた。

計画のキーワードは——ブラッディ・マンデイ。

マヤは、追ってきたロシアの諜報員を射殺し、行方をくらます。

捜査に乗り出した警察庁の秘密部隊『サードアイ』は諜報員が残した暗号解析する。

しかし、彼らではその暗号解析はできなかった。

そこで弥代学院高等部に通う高木藤丸(三浦春馬)にロシア軍用施設のコンピュータへのハッキングを依頼する。

藤丸は見た目は普通の高校生だが、“ファルコン”と呼ばれる天才ハッカーという裏の顔も持っている。

東京が消えれば家族や友達もいなくなると聞き、嫌々ながらもその依頼を引き受ける。

だが、依頼を受けたことで藤丸やその家族、友達、他人にまで被害が及ぶことなるとは……彼は思ってもいなかっただろう。

藤丸は、苦闘しながらもあるファイルのダウンロードに成功する。

そのファイルには一本の動画が入っていた。

中身はロシアのある教会で人が苦しんで死んでいく姿を撮影した悲惨なものだった。

「ブラッディ・マンデイ」だけど土曜放送です(・∀・)b
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私の好きなバンドU2は、「Sunday Bloody Sunday」という曲があります。

それは実際に起こった血の日曜日事件を題材にした……。

ドラマと全く関係ないのでやめます(´∀`;)

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映画「ターミナル」

映画「ターミナル」




監督:スティーヴン・スピルバーグ

出演:トム・ハンクス キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

   スタンリー・トゥッチ チィ・マクブライド

   ディエゴ・ルナ クマール・パラーナ

   ゾーイ・サルダナ 他

東ヨーロッパのクラコウジアからやってきたヴィクター・ナヴォルスキー(トム・ハンクス)は、ニューヨークのJFK国際空港に降り立った。

しかし、祖国でクーデターが起こり、パスポートが無効になり空港警備局に没収されてしまう。

さらに空港のターミナルから出てはならないと宣告された彼は、空港ターミナル内での生活を始める。

言葉が通じないことから散々な目に遭いつつも、徐々に生活の方法を習得していくヴィクター。

それが気にくわない空港警備局主任のディクソン(スタンリー・トゥッチ)には目をつけられる。

だが、清掃員やフード・サービス係の人間、たくさんの人々が味方になってくれた。

ある日、ヴィクターは妻子ある男性との不倫に悩んでいるフライト・アテンダントのアメリア(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に淡い恋心を抱くようになる。

彼は仲間たちの応援を得て、アメリアをターミナル内でのデートに誘う。

そして彼女に、彼がアメリカに来た目的を告げた。

それは亡き父との約束である、有名ジャズマンのサインをもらうためにニューヨークに来たのだ。

読んでくださってありがとうございます<(_ _)>
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ドラマ「OLにっぽん」

ドラマ「OLにっぽん」 日テレ 毎週水曜夜10時放送




脚本:中園ミホ

出演:観月ありさ 阿部サダヲ 美波

   井上芳雄 東幹久 浅野ゆう子

   タン・ジャースー ローラ・チャン

   フービン 他

音楽:SPEED(SONIC GROOVE)「あしたの空」

中国でのアウトソーシングの成果を視察していた東慶商事の社員・神崎島子(観月ありさ)は、暴漢に襲われる。

そこに二人の中国人男性がやってきて、拳法やヌンチャクを使って暴漢を撃退して彼女を助けた。

二人のお礼を言って帰国して総務課に戻ったその島子に、課の仕事を中国に移すという話が伝わる。

東慶商事では、人事部と経理部の業務の50%以上を、人件費の安い中国に移管して結果を出している。

会社の経営陣は、総務課の仕事も海外アウトソーシングが可能と判断したらしい。

それを聴いた島子は、動揺も心配もしていない様子だ。

そんな彼女に部長の富士田弥生(浅野ゆう子)から、成田に行くよう命じられる。

中国の人材派遣会社・杭州人材有限公司からやって来る研修生を迎えるためだ。

空港ロビーに到着した島子は、荷物が見つからずにパニックになっていた若い女性、張琳(タン・ジャースー)を助ける。

彼女は島子にお礼を言い、そこでようやく彼女が研修生だと知った。

会社に戻ろうとしていた島子は、思わぬ人物と再会する。

それは、中国で彼女を助けてくれた中国人二人組の小柄な方の人物。

彼が張琳の付き添い役で杭州人材有限公司のマネージャーとして現れたのだ。

島子は、中国人だとばかり思っていた男が、小旗健太(阿部サダヲ)という日本人だと知って驚く。

東慶商事の玄関ホールで、もう一人の女性研修生の楊洋(ローラ・チャン)、マネージャー見習いの李大龍(フービン)と合流した。

小旗らは、さっそく総務課のあるフロアに来て総務課の皆に挨拶をする。

しかし、中国人に仕事を奪われるという不安がある総務課の者たちの顔は暗い……。

読んでくださってありがとうございます<(_ _)>
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本『ロリヰタ。』

『ロリヰタ。』 嶽本野ばら 新潮社



『ロリヰタ。』

今日も神経科の不毛なカウンセリングを受けて、睡眠薬をもらう。

ファッションにおけるロリータが好きな僕は、無知な医師のカウンセリングでロリコンだと勘違いされる。

僕はロリータ・ファッションは好きだが、幼女や小学生、中学生に性的興味を感じることはなかった。

ある日、インタビューを終えてスタジオを出ると、隣のスタジオで女の子の叫び声が聞こえた。

開けっぱなしのスタジオを覗くと、知り合いの編集者とカメラマンがいたので挨拶しようと中に入った。

すると、そこには僕より少し背が高い十八歳から二十歳くらいのモデルの女の子がロリータを着て、俯いていた。

彼女が言うには、スタイリストのコーディネイトが気に入らないと言うのだ。

スタイリストは怒っているが、ロリータに詳しい僕はモデルの子の意見が正しいと思った。

僕は、彼女に本当のロリータ・ファッションをコーディネイトしてあげた。

撮影は無事成功し、モデルの女の子は僕に感謝し、メールアドレスの交換をした。

何度かメール交換をして、僕は彼女と再び逢うことになった。

ホテルで彼女とババ抜きをするために——。

初めてホテルでババ抜きをして以来、僕と彼女は何度もホテルでババ抜きをした。

そんな楽しい時間を過ごす二人だが、ある雑誌に作家をしている僕がスキャンダル記事が載せられた。

その記事で初めて僕は、彼女の本当の年齢を知ることになる。


『ハネ』

私の背中には羽がある。

この羽は私だけの為に作られた特別の羽で、貴方が私にくれた一番大事な宝物。

家族や他人からキチガイ扱いされても、私はその羽をつけて外出する。

毎週日曜日、明治通りの交差点から青山通りの交差点までの表参道。

私は日曜日になると他の露天商さんたちと同じように羽を売る。

貴方からもらった羽よりも小振りだけれど、自分で作った羽。

「ハネ 全部千円 背中に付けられます」と書かれた画用紙と一緒にハネを広げてお客さんに見てもらう。

私が表参道の歩道でハネを売るのには理由があった。

私の前からいなくなった貴方との約束。

貴方と二人でこの場所に露天を開いて売ろうと約束したから。

あれから一年が経ち、私は今日もハネを売る——。

<関連リンク>

本『ハピネス』

本『変身』

本『ロリヰタ。』

本『下妻物語』

本『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』

本『ミシン2/カサコ』

本『ツインズ 続・世界の終わりという名の雑貨店』
(『ミシン』収録作品【世界の終わりという名の雑貨店】 続編)

本『タイマ』

本『エミリー』

本『鱗姫』

本『カルプス・アルピス』

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本『ホルモー六景』

 万城目学 角川書店

鴨川ホルモーのスピンオフ作品。

あの人たちはどうなったの?



ホルモーとは——。

陰陽道に基づいて鬼を式神として使い、十名で構成された大学のグループ同士が対戦する競技。

言い換えると、千匹と千匹のオニを引き連れて、京都市内で行う戦争ごっこである。

それを行うためには、オニと契約を結ばなければならない。

その契約を結んだものたちだけが「ホルモー」を始めることができる。

契約を結ぶのは、京都大学青竜会、立命館大学白虎隊、京都産業大学玄武組、龍谷大学フェニックスの各サークルメンバー十人(一人百匹ののオニを使役する)

比較的平和な競技であるが、自分のオニ達が全滅すると使役していた者は「ホルモー」と叫ばなければならなくなる。

というよりも、叫ばずにはいられないのだ。

その後、自分の大事なものやくだらないものを失ってしまうと経験者は言う。

ちなみにオニは契約した者にしか見えない。


オニには、攻撃部隊と補給部隊という役割分担がある。

攻撃部隊のオニは槍を持って攻撃する。

補給部隊のオニは使役者からレーズンをもらって倒されたオニに与えて復活させる。


【プロローグ】

京都大学の学食で小さな口喧嘩をする安倍と高村。

彼らは京大青龍会というサークルに所属し、ホルモーを始めて三年目。

今年も何も知らずに入学してきた新入生達をたぶらかし「ホルモー」の犠牲者にするのだ。


第一景【鴨川(小)ホルモー】

京都産業大学玄武組には、二人静がいる。

二人静こと定子と彰子は、京都の北山にあるレディース・マンションに住んでいる。

仲の良い二人で、行動するときは常に一緒だった。

それはもちろん、ホルモーの時も同じことである。

ホルモーにおいて、女性は補給部隊になることが多い。

だが、彼女らは二人静という通り名を持ちながら、前線で果敢にオニを戦わせる。

その戦い方を見た者は、オニたちが回り続けると言う。

つまり、オニたちが回りながら攻めてくるのだ。

一見無鉄砲な戦い方「夢想花アタッキング」だが、これがとても強い。

この戦い方に弱点はないが、オニを使役する二人静自身に弱点があったのだ。

「夢想花アタッキング」は、二人の関係のバランスが取れて成せる戦い方。

しかし、二人のバランスが崩れたとき、「夢想花アタッキング」は全く使えないのだ。

そして恐れていたことが実際に起こってしまう。

二人はその関係を修復するため、個人的にオニをつかって鴨川でホルモーを行うことに——。


第二景【ローマ風の休日】

ある日、僕がバイトしているイタリア料理店「ann's cafe」に女性のアルバイトがやってきた。

その人はぎこちない動きをして、くぐもった声で挨拶をした。

彼女は僕が名前を教えても僕のことを「少年」と呼んだ。

その人が店にやってきて、一ヶ月後の八月の半ばの日曜日、僕は生まれて初めてデートをした。

その人の名前は、楠木ふみという。

彼女はバイト中、いつも口数が少なかった。

そのせいでバイト仲間からはあまり良く思われていなかった。

そんなある日、店長不在で団体客の予約が多いときに店を切り盛りしなければならなくなった。

慌てるバイトメンバーだが、楠木ふみが店長代理を務めると言い出した。

入ったばかりの彼女だが、彼女は店長並に、いや、店長以上に店長役をやってのけた。


第三景【もっちゃん】

安倍は入学から仲の良かった「もっちゃん」という男から恋愛の打ち明け話を聞く。

なかなか思いを伝えられないもっちゃんに安倍はラブレターを書くことを勧める。

彼の要望で安倍もラブレターを書く羽目になるが、ふざけた絵ばかりを描いて封をした。

翌朝、思い人が現れる時間間近に起床したもっちゃんは、慌てるあまり、安倍が書いた手紙をもっていってしまい、ふられた。

その後、もっちゃんは小説家になった。

ある日、安倍にもっちゃんからの手紙が届き、そこにはもっちゃん愛用の懐中時計が同封されていた。

注:ここでの安倍は、主人公の安倍とは別の人物です。


第四景【同志社大学黄竜陣】

尊敬する桂先生がいる同志社大学を受験した巴は、運が悪く落ちてしまう。

一緒に京都に受験のために来ていた彼氏は、念願の京都大学に受かった。

春から巴は予備校に通い始め、夏休みの始まる前に彼氏の芦屋とは別れた。

彼氏に腹を立てながら勉強した巴は急速に成績が上がり、二度目の挑戦で同志社大学に入ることが出来た。

同志社大学は一、二回生は京田辺キャンパス、三回生からは今出川キャンパスとなる。

桂先生は残念ながら京田辺キャンパスで授業をしていない。

さらに桂先生は、今年で退官してしまうという衝撃的な情報を知らされる。

悔やんでも悔やみきれない巴は、桂先生の授業を受けようと今出川キャンパスに行く。

そこで偶然憧れの桂先生に会うことはできたものの、誰かと勘違いされて頼み事を頼まれる。

書庫に向かい頼まれた袋に入った書類を持ってきて、袋を書庫に戻すために再び戻ってくると古い木箱を見つける。

箱を開けると中には四枚の手紙があった。

その一枚目には『horumo』の文字が——。

彼女はその手紙を自力で解読しようと試みる。


第五景【丸ノ内サミット】

所変わって舞台は東京。

青山で会社勤めをしている井伊直子は、GW直前に同僚から誘われて合コンに行くことになった。

同じ頃、赤坂で会社勤めをしている榊原康もGW直前に同僚から誘われて合コンに行くことになった。

場所は丸ノ内。

約束の店に四人が集まり、挨拶から始めようというときだった。

直子は康を見て驚き、同様に康は直子を見て驚いた。

それもそのはず康は、京都産業大学玄武組第四百九十八代会長。

直子は、龍谷大学朱雀団第四百九十八代会長なのだから。

ぎこちない雰囲気を漂わせながらも徐々に楽しい雰囲気になっていく合コン。

大学時代は、話もしなかった二人だが徐々に互いの魅力に惹かれ始める。

合コンも終わりテラスで休んでいると、康と直子は空に飛ぶ黒い物体を目にする。

それは二人が京都で散々使役してきたオニたちだった。


第六景【長持の恋】

立命館白虎隊、細川珠実の時代を超えた切ない恋物語。

貧乏生活を送っていた珠実は、アルバイト雑誌で見かけた料亭「狐のは」でバイトを始める。

そして二月、「狐のは」の蔵へ行く用事ができた珠実は織田信長が使っていたという長持を見つける。

そこには「なべ丸」という名前の書かれた板切れが入っていた。

これを見た珠実は、突然何を思ったか自分の名前を書き込んでしまう。

慌てて消そうとするが消えない。

だが、翌日その長持を見てみると「なべ丸」という人物の書いた文章が表れた。

その日から「なべ丸」と「おたま」の文通が始まった。

【関連リンク】

『鹿男あをによし』

『ホルモー六景』

『鴨川ホルモー』

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本『アルゼンチンババア』 よしもとばなな

『アルゼンチンババア』 ロッキング・オン

著者:よしもとばなな 

絵・写真:奈良美智

訳者:澤文也



母が死んだとき、みつこの平凡だった世界は消えた。

そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。

それはみつこが十八の時のことだった。


母が死んでからしばらくして、みつこの友達が、彼女の父親はアルゼンチンババアのところに出入りしていると言った。

みつこはそれを聞いたとき、大爆笑した。

街外れにさびれたビルがあり、子どもの頃からそのビルは「アルゼンチンビル」と呼ばれていた。

そしてそこに住んでいるおばさんは「アルゼンチンババア」と呼ばれていた。

その頃おばさんなのだから、今ではもうおばあさんだろう。

当時、そのビルで、ものすごい厚化粧と派手な服装で有名だったアルゼンチンババアがアルゼンチンタンゴとスペイン語を教えていたらしい。

少し頭がおかしくて、屋上で菜園をつくって自給自足の生活をしていることもみんなが知っていた。

母が死んでからおよそ半年後の真冬のことだった。

墓石や庭石を彫る仕事をしていた職人である父が石材店をたたんでどこかに消えた。

実家に戻ると誰もいない作業場には墓石や道具が一つも残っていなかった。

みつこは、父はアルゼンチンビルにいるに違いないと確信した。

そこでみつこはアルゼンチンビルに行ってみることにした。

門の前に父の軽トラックが駐車されているのを見て、汚く暗い庭を抜けて玄関のチャイムを押した。

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本『かわいいこねこをもらってください』

『かわいいこねこをもらってください』 ポプラ社

作:なりゆきわかこ

絵:垂石眞子



学校のかえりみち、林の中に三羽のカラスがダンボールに止まっていた。

それを見たちいちゃんは、すぐに通り過ぎようとした。

しかし箱の中から「ちい……ちい……」と鳴き声を聞くとすぐに立ち止まる。

自分が呼ばれたと思ったちいちゃんは、勇気を出してカラスを追い払い、箱の中を見た。

中にはすり傷や切り傷でぼろぼろになった子猫が丸まっていた。

ちいちゃんはダンボールごと持ち帰り、母親と一緒に子猫を病院に連れて行った。

しかし、ちいちゃんの家はアパートだから飼うことはできない。

もらってくれる人を探しましたが、なかなか新しい飼い主は見つからない。

そしてとうとうアパートのおおやさんに見つかってしまう……。

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本『対話篇』

『対話篇』 金城一紀 新潮文庫

本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離してはいけない。

なぜなら、離したとたんに誰よりも遠くへと行ってしまうから——。



【恋愛小説】

これから僕が話すのは、大学時代に知り合ったある友人の話だ。

彼のことを思い出すたびに、僕は十四歳の頃を、初めて真剣に好きになった彼女のことを、思い出してしまうのだ。

大学生活最後の刑法の試験を受け終えた僕は長いため息をついた。

試験監督をしていた教授の谷村が冗談を言って笑いをとっているが、僕は席を立ち教室を出た。

教室を出てから煙草を吸おうとしたときに、彼に会った。

二年まで語学の授業を受けていたクラスメイトとの久しぶりの再会だった。

ゼミをクビになっていた僕はいつも暇で、彼に誘われて彼の家に寄った。

彼の豪邸のような家に着くと彼は「僕は子どもの頃、《死神》の子って呼ばれてたんだ」という語りだして話を始めた。

彼と仲が良かった両親が死に、友達の女の子も死に、親戚で唯一優しくしてくれた叔母も死んだ。

それ以外にも彼は五人の友達を失っていた。

不吉な噂は光よりも早く伝わり、彼には友達もいなくなり親戚も寄りつかなくなった。

そして、月日が流れ、大学三年になった彼はある女のこと出会った。

「彼女は突然、僕の人生に飛び込んできたんだ」

彼は比喩ではなく、文字通り飛び込んできたのだと言った——。


【永遠の円環】

最強のドラッグは何か。

答えはコカイン? 覚醒剤? LSD?

正解は抗ガン剤だ。

大学生の僕は抗ガン剤を投与され続け、副作用で頭が禿げ上がり、内臓は荒れていた。

ある日、抗ガン剤投与がうち切られ僕は個室に移った。

個室に移るというのは、死へ一歩近づいたことを意味する。

僕は個室に移ってすぐに脱走した。

なぜなら死ぬ前に殺さなきゃならない奴がいるからだ——。

僕の脱走は失敗し、僕は友達に見舞いに来るように頼むようになった。

何人もの友人が来たが、僕の現実を直視する者はいなかった。

そんなある日、Kが病室を訪れた。

特に親しいわけではなかったが、彼は現実を直視してくれた。

そして僕は彼にある頼み事をしたのだ——。


【花】

ある日、銀行に勤めている僕は出勤のためにいつものように家を出た。

路上を歩いていると、突然目眩に襲われて倒れてしまった。

翌朝、僕は大学病院で目が覚め、脳神経外科の医師の話を聴いた。

脳内の血管の一本に動脈瘤が原因で倒れたという。

それを取り除くのはとても危険な手術で、何かのはずみで記憶に障害が残ってしまうという。

僕はそのことを恋人に話したが、彼女の態度は冷たかった。

病院から戻った翌日、僕は何事もなかったように、出勤した。

だが、意識を失った日から四日経った日、退職願を出した。

長野の実家の家族には学生の頃、諦めた司法試験に再チャレンジするために会社を辞めたと嘘をついた。

それから一日中、寝て過ごす毎日を送っていた——。

五ヶ月後、僕は生き延びていたが体重を十二キロ増やしていた。

そんなある日、大学時代の先輩から急なアルバイトを頼まれる。

その内容は、先輩の知り合い弁護士を鹿児島まで車で送ること。

しかも高速道路ではなく、国道だけをつかって行くのだそうだ。

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本『失踪HOLIDAY』

『失踪HOLIDAY』 乙一 角川スニーカー文庫

イラスト・羽住都

デザイン・小倉敏夫

 


【しあわせは子猫のかたち 〜HAPPINESS IS A WARM KITTY〜】

実家から遠い大学に進学した「ぼく」は一人暮らしを始めた。

伯父の所有する古い家は普通の住宅街にある木造二階建て。

そこに住んでいた前の住人は若い女性だったらしいが、すでに死んでしまい家具だけが残されていた。

なんでも玄関の前で誰かに殺されたらしい。

次に二階へ行き明るい部屋のカーテンを閉めてから、同じく二階の暗に入った。

入り口には黒い幕が垂らされ、机の上には大きなカメラがあった。

一階に下りようとすると、先程閉めたはずのカーテンが開いていた。

カーテンが傾いていたからだと結論づけて気にしないことにした。


入学式の数日前、ぼくは引っ越してきた。

その日にぼくは庭から子猫の鳴き声が聞こえ、いつのまにか白い子猫は家へ上がり込んできた。

今までどうやって生活してきたのか疑問に思ったが、中身のないキャットフードの缶詰が捨てられていた。

知らない間に誰かがあげたのだろうか。

開けられたカーテン、中身のない缶詰のゴミ……。

不思議なことはまだ続いた。

テレビが勝手につき『大岡越前』の時代劇のになったり、ツメキリを口に出して探していたらいつのまにかテーブルの上に出ていたり。

ぼくはようやく自分と子猫以外に住人がいると気づいた。

ぼくと子猫と幽霊との奇妙な生活が始まった——。


【失踪HOLIDAY しっそう×ホリデイ】

六歳になるまで普通のボロアパートで母と二人で暮らしていたナオ。

ある時、彼女の母親がそこそこ大きな会社を経営している男と再婚して生活は少しだけ裕福になった。

そして名字が「菅原」になり、菅原ナオとなった。

わたしは裕福な暮らしに順応し満喫していた。

けれど、母は私と違い満喫していなかった。

母は孤独を感じていた。

裕福な家に来てから二年後、母は病気で死んだ。

母が死んでから六年の月日が流れ、わたしは中学中学二年生になり、父はキョウコと再婚した。

他人からはわたしと継母は、仲が良いように見られた。

キョウコが父との出会いを話したときのことだ。

「……素敵なお話ですね。でも、できることなら寝言は布団の中でお願いします」

「この家の子でもないくせに、何をおっしゃるの」

「あら、キョウコお母様こそ、結局は遺産がお目当てなんじゃないかしら、フフフ」

そんな会話を微笑みながら話していたからだろう。

修学旅行から帰ってきたとき、オーストラリアのお土産と称して「コアラのマーチ」を家族に配り終えた後、部屋に入ると違和感を感じた。

その時は気に留めなかったが、また旅行から帰ってくると違和感を感じた。

わたしがいない間に誰かがこの部屋に入った感じがする。

家族だけでなく使用人にも絶対入るなと言っておいた。

使用人は命令を無視するとクビにするよう言ってあったので、絶対入らないはずだ。

だとすると家族の誰かが……。

ふと本棚を見るとオーストラリア土産のブーメランが倒れていた。

それを見たとき、他人が入ったのだと確信する。

犯人はキョウコだと推理して、わたしは彼女が犯人だという証拠を見つけるため行動をおこす。

わたしが家出をしたのは十二月二十日のことだった。

家出をして二日後、わたしは家に戻った。

家族が住む母家ではなく、使用人が住んでいる母家である。

そして使用人の一人であるクニコという女性と出会う。

彼女の部屋に入れてもらい、その部屋の窓から外を見ると母屋のわたしの部屋が見えた。

気の弱い彼女にお願いして、彼女の部屋にいさせてもらうことに。

理由はキョウコがわたしの部屋に入る決定的瞬間を見つけるためだ。

14歳の冬休み。

私は、いなくなった——。


【関連リンク】

本『失踪HOLIDAY』

本『GOTH リストカット事件』

本『銃とチョコレート』

本『平面いぬ。』

本『夏と花火と私の死体』


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本『別冊図書館戦争Ⅰ』

『別冊図書館戦争Ⅰ』 アスキー・メディアワークス

著者:有川浩

イラスト:徒花スクモ

 

先に注意書きとして書いておきます。

本『別冊図書館戦争Ⅰ』はベタ甘です。

ベタ甘な恋愛が好きな方やエピローグを読んで笠原郁と堂上篤があんなことになった経緯が知りたい方はお読み下さい。

ベタ甘が駄目な方は逃げてください。

これは著者があとがきでも書いていることです<(_ _)>


公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として 「メディア良化法」 が成立・施行された現代。

強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関」の言論弾圧が行われていた。

それらに唯一対抗できる存在——図書館。

図書館は「図書館法」を根拠に独自の防衛組織・図書隊を設立した。

武装した図書隊は、良化機関との永きに渡る抗争に突入することになる。

全ては図書館の自由を守るために!


基地の近くの指定病院に転院してきた堂上を見舞いにやってきた小牧、手塚、柴崎の三人。

堂上がいる部屋に着いたとき、すでにそこには笠原郁がいた。

郁は堂上と付き合い始めてからというものちょくちょく顔を見せていた。

三人はなかなか入ろうとせず、そっとドアを細く開けて中の様子を窺っていると郁はリンゴの皮を剥いていた。

それを聞いた柴崎は愕然とした声をあげる。

それもそのはず、郁には丸ごとのリンゴを剥く技能がないのだから……。

それから数ヶ月してリハビリを終えた堂上が図書隊に復帰した。

だが、相変わらず図書館では様々な問題が起こっていた。

小牧の恋人・中澤毬恵がゴミ箱で見つけた本についているバーコードシールから本の窃盗が行われていることが判明。

さらに図書館内に泥酔した中年男性が入り浸るようになった。

また、宅配物から催涙弾が炸裂し、館内中に白い催涙ガスが充満。

極めつけはイカレたヤク中の男が人質を取って館内に立てこもる!

そして郁と堂上の関係にも色々なことが起こった。

元旦に堂上の妹からの悪戯電話で彼の実家へご挨拶が決定。

堂上の恋人として初めて迎えるバレンタインデー。

そして初めて二人で外泊することにもなった。

図書館と二人の恋の行方はどうなるのか——。

【関連リンク】

本『図書館戦争』 第一弾

本『図書館内乱』 第二弾

本『図書館危機』 第三弾

本『図書館革命』 第四弾 本編完結!

本『別冊図書館戦争Ⅰ』 外伝

本『別冊図書館戦争Ⅱ』 外伝

本『阪急電車』

本『植物図鑑』


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本『平面いぬ。』

『平面いぬ。』 乙一 集英社文庫



【石ノ目】

「わたし」が父の実家で生活し始めたのは小学生にあがってすぐのことだった。

小さな田舎町で家には父と父の弟、その両親が一緒に住んでいた。

わたしはそれ以前の暮らしや母親の記憶が消えている。

当時わたしと友人たちのあいだでは目隠しオニが流行っていた。

オニ役の子どもが目隠しをして、逃げる者たちは手を叩き自分のいる方向を教える。

そしてオニに捕まったら終わり。

ここまでは普通のオニごっこだが、これにはもう一つの遊び方があった。

それは目隠しをするのが逃げる者たちの場合だ。

オニは目隠しをせず、全力で追ってくる。

逃げる者も全力で走るため、怪我がたえない。

だが、それを見て危険と思い、やめさせる大人はいなかった。

なぜなら父の実家があるその地方には石ノ目、または石ノ女がいると言い伝えられているからだ。

石ノ目と目を合わせてしまった者は石にされてしまう——その言い伝えが根強く残っていた。

それから数十年後、わたしは中学校教師になり、夏休みを利用して同僚のN先生と山へ来ていた。

目的は行方不明とされたわたしの母の遺体を探すためである。

しかし、途中でN先生が足を怪我してしまい、彼を担いで山道を進んでいると人家を見つけた。

そこに住んでいたのは顔を決して見せようとしない女性だった。


【はじめ】

小学生の頃、耕平は学校で飼っていたヒヨコを踏んで殺してしまう。

それを破ったノートに包んで、手洗い場の排水溝に押し込んで逃げた。

翌日、すぐにそれは見つかってしまい犯人は耕平ではなく友達の淳男だとされてしまった。

事情聴取のために二人は職員室に呼び出され、その途中で淳男は耕平が犯人だと言い当てた。

職員室で担任教師は淳男に誰が犯人なのか問いただした時、淳男は“はじめ”という女の子がやったと告げる。

教師も驚きだったが、耕平が一番驚いていた。

だが、それは淳男が考えた空想上の子で実際にいるわけがなかった——あの日が来るまでは。


【BLUE】

人形作家のケリーは、年老いた東洋人男性が営む骨董屋を訪れた。

酒に入り浸っていた彼女はアルコールのせいで見る物が時々ゆがんで見えたが、店主に差し出された数枚の生地を触ってみておどろいた。

なめらかな肌触りで心地よい感触だったからだ。

彼女は多少値をはるその生地を買い込んだ。

店を出ようとしたとき、店内には地味な服装の女の子が立っていた。

彼女はリンと名乗り、またきてねと声をかけてケリーを送り出した。

ケリーはアパートに戻ると早速ぬいぐるみ作りを開始した。

制作途中に生地がゆがんだりのびたりを繰り返していたが、ケリーは気にも止めなかった。

最初に王子、次に王女、続いて騎士、そして馬をつくった。

作り上げた直後、彼女がつくったぬいぐるみたちは動き始めた。

ケリーはこれがアルコールの幻覚と決めつけ、最後の制作に取りかかった。

余り物の生地でつくった身体は青色で、目や口は油性マジックで書かれたもの、髪の毛はぼさぼさの黒い毛糸のぬいぐるみが誕生した。

ケリーはそのぬいぐるみに『ブルー』という名前をつけて呼んだ。

それから数十年が経ち、ケリーはピストルで自殺した。

人形たちは東洋系の美しい女性リンが営む骨董屋で売られていた。

その店に娘の誕生日のプレゼントを買いに立ち寄ったダン氏はぬいぐるみたちを買って帰ることにした。

リンは五体のぬいぐるみたちに動いてはいけないと命じて、彼らを包んで売り出した。


【平面いぬ。】

わたしは腕に犬を飼っている。

身長三センチくらいの、青毛並のオス犬で、名前はポッキー。

わたしが腕に犬を飼うことになったのは親友の山田さんの両親がやっている店に行ってからだ。

彼女の父親は刺青の彫師で、そこで刺青の勉強をしている中国人の彫師に刺青を彫ってもらってからだ。

中国人に凶悪な顔つきの犬を彫ってもらうつもりだったのだが、実際彫り上がったものを見てみると口に白い花をくわえた青い犬だった。

それから数日経ったある日、左腕を見てみると犬がくわえていた白い花が犬の足下に落ちていた。

【関連リンク】

本『失踪HOLIDAY』

本『GOTH リストカット事件』

本『銃とチョコレート』

本『平面いぬ。』

本『夏と花火と私の死体』


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本『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』

『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』 石田衣良 徳間文庫



映像ディレクターの小峰は知り合いの村瀬から一時間で一億円の大博打に誘われた。

その大博打とは、池袋最大のカジノバー「セブンライブス」の売上金を強奪するという狂言強盗だった。

村瀬と小峰、そして初めて会うスキンヘッドの不良と中年男の鈴木の四人は売上金を持った雇われ店長を襲った。

銃撃役の中年男が雇われ店長を床に押さえつけてから肩周りを撃ち、売上金を持ち逃げした。

その後、アジトでアタッシェケースをこじ開けると中から白い煙があがったものの、中にはお目当ての一億四千万円があった。

そのまま強盗役の者と病院に運ばれていった店長、合わせて五人で分配して大博打は終了……のはずだった。

突如、鈴木が震える手つきで銃撃に使ったリボルヴァーの拳銃を出して村瀬に向け、金を全て欲しいと要求した。

男は、泣きそうな顔で要求をのまない村瀬の足下に向けて撃った。

運悪く村瀬は銃弾をよけるつもりで屈んだため銃弾の餌食となった。

村瀬が死に、中年男は金を奪って逃走、残った小峰とスキンヘッドは呆然としていた——。


それから自宅に戻ってくると、小峰のマンションに黒いスーツの三人組の訪問者がやってきた。

彼らは「セブンライブス」を経営している羽沢組系のヤクザだった。

三人組のヤクザに連れられて小峰がやってきたのは寂れたオフィス街の一角にあるビル「氷高クリエィティブ」。

どうやら狂言強盗の件がバレたらしい。

氷高の話によると夜七時に襲撃犯の名前や住所などが書かれたファックスが送られてきたという。

夜七時というと村瀬が銃撃役の男に撃たれる前の話だ。

さらに話を聞いてみると、そのファックスには鈴木という名の男はいないという。

小峰は借用証書に拇印を押さされ、五千万円の借金を負った。

これから一生ヤクザに金を返す人生になるのだ。

だが、小峰は氷高に盗まれた金を回収するから借金を無しにしてくれと言い出した。

他のヤクザに殴られながらも、彼は回収することができたら成功報酬に一千万円欲しいとまで言う。

ありえない交渉だが、氷高はそれを了承する。

期限は一ヶ月、成功報酬の一千万円は氷高のポケットマネーから出されることになった。

小峰の監視役には斉藤富士男、通称サルという背の低いヤクザがつくことになった。

翌日から彼らは鈴木捜しを始めるが、それは並大抵のことではない。

すでに池袋、東京、いや日本からいなくなっているかもしれないのだから。

小峰は再び人生の全てを賭けたギャンブルに挑む!

注:赤・黒(ルージュ・ノワール)とお読み下さい<(_ _)>

【関連リンク】

本『アキハバラ@DEEP』

本『IWGPコンプリートガイド』

本『6TEEN』

本『4TEEN』

本『ブルータワー』

本『東京DOLL』

絵本『ぼくとひかりと園庭で』

本『娼年』

本『REVERSE リバース』

本『池袋ウエストゲートパーク8 非正規レジスタンス』

本『池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争』

本『池袋ウエストゲートパーク6 灰色のピーターパン』

本『池袋ウエストゲートパーク5 反自殺クラブ』

本『池袋ウエストゲートパーク4 電子の星』

本『池袋ウエストゲートパーク3 少年計数機』

本『池袋ウエストゲートパーク2 骨音』

本『池袋ウエストゲートパーク』

本『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』


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本『図書館革命』 

『図書館革命』 メディアワークス

著者:有川浩

イラスト:徒花スクモ

 

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として 「メディア良化法」 が成立・施行された現代。

強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関」の言論弾圧が行われていた。

それらに唯一対抗できる存在——図書館。

図書館は「図書館法」を根拠に独自の防衛組織・図書隊を設立した。

武装した図書隊は、良化機関との永きに渡る抗争に突入することになる。

全ては図書館の自由を守るために!


朝のニュースで福井県敦賀原子力発電所が深夜、大規模な襲撃を受けたと報道する。

そのニュースが報道された日、笠原郁は堂上教官と待ち合わせてデートをしていた。

立川にあるカフェで食事をして、以前から約束していたカミツレのハーブティーとケーキを頂く。

至福の時を過ごしていた二人に図書隊から連絡が入り、急いで図書基地に戻る。

帰る途中に彼らは多くの良化隊員たちを見かけたが、その理由は女性編集者の折口が連れてきた中年男性の姿を見て知る。

中年男性の名は当麻蔵人。

彼は『原発危機』という作品を執筆した作家である。

その本が敦賀原子力発電所襲撃事件と手口が似ていたため、テロリストがこれを参考にしたのではないかと考えられるほどの内容だという。

それが原因で彼は、良化特務機関に追われるはめになったのだ。

図書隊は『図書館の自由法』を適用し、当麻蔵人先生をかくまうことに——。

【関連リンク】

本『図書館戦争』 第一弾

本『図書館内乱』 第二弾

本『図書館危機』 第三弾

本『図書館革命』 第四弾 本編完結!

本『別冊図書館戦争Ⅰ』 外伝

本『別冊図書館戦争Ⅱ』 外伝

本『阪急電車』

本『植物図鑑』


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本『図書館危機』

『図書館危機』 メディアワークス

著者:有川浩

イラスト:徒花スクモ

 

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として 「メディア良化法」 が成立・施行された現代。

強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関」の言論弾圧が行われていた。

それらに唯一対抗できる存在——図書館。

図書館は「図書館法」を根拠に独自の防衛組織・図書隊を設立した。

武装した図書隊は、良化機関との永きに渡る抗争に突入することになる。

全ては図書館の自由を守るために!


憧れの王子様が今まで口論や喧嘩をした上官の堂上だと知り、郁はどうしていいか分からなくなる。

上官の一人・小牧に相談すると、今の堂上を見てやってと助言され、落ち着きを取り戻す。

郁が「今の堂上を見る」と決意した数日後、図書館内で痴漢行為に及んだ事件が起きる。

しかも被害者は小牧の彼女である毬江だった。

図書隊は利用者に呼びかけ、囮捜査で犯人を捕まえることに——。


図書隊に入隊して一年十ヶ月が経つと昇任試験が得られる。

今年も昇任試験の季節がやってきた。

試験は筆記と実技の二つが行われる。

筆記は丸暗記で行くとして、実技が不安だった郁は、今年の実技は子どもへの読み聞かせだと知り大喜び。

しかし、子どもが苦手な同期で図書特殊部隊所属の手塚は困り果てる。

また、図書特殊部隊は茨城で行われる図書館と美術館の共同イベントに出展される絵画の護衛をすることになる。

だが、茨城県は郁の地元。

そこには図書隊に入隊することに反対していた両親がいる。

彼女はとんだ形で里帰りすることとなるのだった……。

【関連リンク】

本『図書館戦争』 第一弾

本『図書館内乱』 第二弾

本『図書館危機』 第三弾

本『図書館革命』 第四弾 本編完結!

本『別冊図書館戦争Ⅰ』 外伝

本『別冊図書館戦争Ⅱ』 外伝

本『阪急電車』

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