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少しイカレてるくらいがちょうどいい
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『GOTH リストカット事件』 乙一 角川書店

 

GOTH——。

GOTHICの略だが、建築様式とはあまり関係がない。

それは文化でありファッションでありスタイルだ。

人間を処刑する道具や拷問の方法を知りたがり殺人者の心を覗きこむもの。

人間の暗黒面に惹かれるものたちがGOTHと呼ばれる。

僕とクラスメートの森野夜がそうだ。

【暗黒系 Goth】

夏休みが二十日ほど過ぎた頃、出校日で学校に来ていた僕のもとに同じクラスの森野夜がやってきた。

拾ったの、と言って見覚えのない手帳を差し出した。

中を読んでみるとそこには連続猟奇殺人事件について書かれていた。

犯人がどこで被害者と出会い、どこの山に死体を捨てたかが書かれている。

僕は報道されたものをもとに想像で書いたものと思った。

だが、さらに先を読み進めると報道されていない被害者・水口ナナミの名が……。

翌日、僕達は死体を捨てたと思われる山に向かう。

そして死んだ水口ナナミを見つけた。

次の日、森野に手帳を返すためマクドナルドで会った。

彼女はいつもの黒い色調の服ではなく、水口ナナミに似た髪型や化粧、服装で来ていた。

しかし、そのせいで彼女は犯人から狙われることに——。


【リストカット事件 Wristcut】

これは僕と森野夜が知り合うきっかけとなった事件である。

ある時、化学教室の掃除をするから昼休みに手伝って欲しいと化学教師は授業の終わりに言った。

その昼休み、僕は化学準備室を訪れた。

僕には思惑がある。

僕たちのクラスを教える教師は試験の問題を化学準備室で作り、そのメモをゴミ箱に捨てるという噂があった。

僕は片づけのついでにそれを手に入れようとしたのだ。

ゴミ捨てに行くふりをして隣の講義室に入ると、そこには二年生の春から同じクラスメイトになった森野夜がいた。

僕はゴミ箱をそこに置いて、あらかじめ用意しておいた空のゴミ箱を持って準備室に戻った。

そして再び講義室に戻り、ゴミ箱をあさった。

僕が求めていたものは見つからなかったが、手が切断された人形は見つかった——。

僕はそれを見て、リストカット事件を思い出す。

道を歩いていた人間が男女年齢を問わず、気絶させられたあとに手首を切断されるという事件だ。

僕は先生がこの事件の犯人ではないかと判断し、先生の家に忍び込んだ。

すると、お目当ての切断された大量の手が冷蔵庫の中にあった。

先生が家に帰ってきたときには、手は僕によって盗み出されていた。

しかし、先生は泥棒が残していった小さな手がかりを見つけて、犯人が誰か知ってしまう。


【犬 Dog】

最近、この地域で起こっているのはペット誘拐事件である。

それは各家庭の庭で飼われている犬が誘拐されるというものだった。

その事件の犯人はある少女と彼女のペットの犬が関係していた。

「私」と「ユカ」はいつも一緒だった。

私とユカは、家でママと……知らない男と暮らしている。

男はママの見ていないところでユカをいじめる。

私は、そんなユカを見るのが辛くて男に復讐することを決意する。

そのために私とユカは、真夜中に犬を捕まえてくる。

そして橋の下の空き地まで来ると、私はその犬と決闘する。

私はユカの命じるまま、相手に飛びかかり、かみつき、はね飛ばす。

全てはユカのためだ——。


【記憶 Twins】

森野夜は、僕に寝不足だと伝えた。

彼女は、不眠症のような状態が時々おこるらしい。

その度に彼女は首に紐を巻き付けて眠り、絞殺された死体を思い浮かべるのだという。

眠るための紐を買いにホームセンターにやってきた僕たちは、偶然僕の妹に会う。

夜はそれを見て自分にも双子の妹がいたことを教えてくれた。

黒く長い髪や白く陶器のような肌で二人とも似ていた。

そんなある日、妹は首を吊って死んでしまった。

首吊りの遊びをしていたら偶然死んでしまったのだという。

妹の名前は夕——森野夕。

僕は夕が死んだところを見てみたいと思い、森野夜が住んでいた実家に向かう。

そして僕はそこで森野夜の秘密を知ることとなる。


【土 Grave】

佐伯は近所に住む仲の良かった小学生の子を庭に埋めた。

生きたまま小さな棺桶に入れて、息ができるようにして埋めた。

そして呼吸のための空気穴に水を注ぎ殺した……。

一度目の犯行から三年が経ち、彼は再び犯行におよんだ。

黒い制服を身にまとい、黒髪の女子高生が今回の被害者。

生徒手帳には「森野夜」と書かれていた。

埋められた少女は地中から犯人に言った。

「知り合いがきっと、私を見つけだしてくれるわ……!」と。

それから数日後、知り合いの少年は佐伯の前に現れた。

もちろん、少女が地中に埋められていることなど知るわけがない。


【声 Voice】

七週間前に北沢博子の死体が廃墟で見つかった。

世間では、絞殺され、刃物で切断されていたとだけ広められた。

しかし、遺族の一人である妹の夏海はそれ以上の残忍な殺され方をしていることを知ってしまった。

ある日、夏海が本屋に寄ったとき、ある高校の制服を着た見知らぬ少年からテープを渡された。

その中に録音されていたのは、姉・北沢博子の死ぬ前の声……。

夏海はテープを渡した男の正体を知るため、その男が通っている高校近くまでやってきた。

そして校門から出てくるその男を見つけた。

男は髪の長い、美しい顔立ちの女の子と歩いていた。

【関連リンク】

本『失踪HOLIDAY』

本『GOTH リストカット事件』

本『銃とチョコレート』

本『平面いぬ。』

本『夏と花火と私の死体』


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無題
面白そう…!
と言っては不謹慎ですかね?笑
 
乙一ホント面白いですよね♪話の結末予想しても全然当たりませんもん。
まだ読んだ事ない作品なので、今度早速読んでみますー(´∀`*)
あしゅ@ URL 2008/07/31(Thu)16:05:05 編集
無題
小説だからおもしろいで良いと思いますよ♪
この作品は、予想していなかった結末が多いです。注意して読まないと混乱します。というか、二回ほど読んだ方が良いかもしれません(・∀・)
three URL 2008/07/31(Thu)18:56:05 編集
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