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少しイカレてるくらいがちょうどいい
本『レヴォリューションNo.0』 金城一紀 角川書店

学歴? 偏差値? 何それ?

今を楽しむのにそんなものいらない!



偏差値が42程度しかない男子校に通う僕は、一週間の停学を喰らった。

停学が明けて、久しぶりに友達と談笑しながら高校に向かう。

校門前には世界レベルの暴力体育教師、猿島が竹刀を持って立っていた。

僕が彼を挑発すると、ビンタが来ることを覚悟していたのに予想が外れた。

「楽しみにしているからな」

猿島は小馬鹿にするようにふっと鼻で笑って、そう言った。

そして僕らは彼の言った言葉の意味をすぐに知ることになる。

『第一学年団体訓練開催のお知らせ』

学校側が風紀の乱れが深刻だと勝手に判断して、急遽三泊四日の合宿を企画したのだ。

6月14日から6月17日、群馬県の赤城山。

梅雨の時期に登山なんておかしいと思ったが、とうとう開催の日がやってきた。

僕らはバスに乗って二時間かけて赤城山麓にある訓練施設に着いた。

そこはまるで囚人を入れる刑務所か矯正施設のようだった。

その日から僕らは、きつい訓練をやらされることになる。

四時間で鍋割山を踏破させられたり、筋トレをやらされたり、グラウンドで走らされたり、友達と殴り合いをさせられたりした。

その間教師たちは僕らをずっと見張っていて、時間を守れなかったりミスした者を容赦なく殴った。

誰もが合宿が終わったら退学してやると思った。

だがこの訓練の本当の意義を知った時――僕らは決意する。

絶対に教師たちの思い通りにさせてやるものか、と。

ザ・ゾンビーズ結成前夜を描く、シリーズ完結!!

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『FLY,DADDY,FLY フライ,ダディ,ダディ』 金城一紀 講談社

お父さん、がんばって。

愛する家族のために!!



鈴木一、47歳。

平凡なサラリーマン。

家族は妻と娘が一人いる。

妻の夕子とは大学の映画研究会で知り合って結ばれた。

娘の遥は十七歳で、新宿区にある偏差値の高い女子高に通っている。

鈴木一にとって妻と娘だけが誇りであり、守るべき宝である。

そして彼は、家族を守るためなら生命の危険も厭わないと考えていた。

そう信じていた。

あの日が訪れるまでは――。

この物語は、鈴木一、47歳のひと夏の冒険譚だ。


ある日、鈴木一が帰宅すると、テーブルの上に夕子のメモがあった。

そこには病院へ行くという内容と都内の大学付属病院の名前が書かれていた。

一は、携帯電話の留守番電話を聞き、遥がケガをしたという事実を知らされる。

急いでタクシーに乗って病院に行くと、夕子、そして知らない男三人が事情を説明してくれた。

遥は見ず知らずの男子高校生とカラオケ・ボックスに行った。

そこで諍いを起こし、カッとなった男子高校生が顔と腹を殴ってしまったという。

三人の男のうち、二人は加害者の高校の教師だった。

その二人はなるべく穏便に済ませたいと言うが、一はその男子高校生に会わせろと聞かない。

一が教師に連れられて行くと、待合室にだらしなく座る男子高校生、石原がいた。

石原は反省する気もない様子で謝り、教師二人と共にエレベーターに乗り込もうとする。

一はその態度に怒り、彼らに襲いかかろうとする。

しかし、石原の拳がすばやく前に繰り出され、一は一歩も動けなかった。

その日から日常の歯車は、完全に狂ってしまった。

一は食欲を失い、眠ることができなくなり、娘の遥も話をしてくれなくなる。

あの日から数日経ったある日、彼は出刃包丁を持ち、家を出る。

そして石原が通う高校へ行き、一は学生一人を人質にして石原を呼ぶように言う。

しかし、人質も人質の友人も楽しそうに笑い声をあげるだけ。

何がおかしいのかと思っていると、一人の男が現れ、気がつくと地面に叩きつけられていた。

鈴木一は目が覚めると、古ぼけたソファに、仰向けに横になっていた。

どういうことか話を聞くと、一は高校を間違えていたらしい。

今度は一が石原を襲おうとした事情を話す。

すると、学生たちは石原を倒す計画を立てると言い始める。

そして先ほど自分を叩きのめした男、朴瞬臣に鍛えてもらうように言われる。

朴瞬臣は理想のない奴には教えないと言った。

そこで鈴木一は、石原をどう倒したいかという理想を決める。

それを聞いた朴瞬臣は鍛えることに同意し、打倒石原のトレーニングが始まる。

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『GO』 金城一紀 講談社

世界は広い。

広い世界を見るのは簡単だ。

今そこにいる場所から一歩前に出ればいい。



朝鮮籍を持つ両親の子として生まれた「僕」は、同じように朝鮮籍を持ち、在日朝鮮人として当然のように朝鮮学校に通っていた。

そんなある日、両親はハワイへ行くために朝鮮籍をやめて韓国籍を所得する。

国籍を変えること、ハワイに行くのを僕は悩んだ。

中二の春休みが終わろうとしていたある日、僕はオヤジに無理矢理車に乗せられた。

行き先も分からぬまま、車は都内から神奈川のほうに向けて走っていく。

一瞬殺されるかもと思ったが、着いた先は湘南の辻堂海岸だった。

そしてオヤジは僕を海岸に連れてくると、はっきりとした声で言った。

「広い世界を見ろよ……。あとは自分で決めろ」

ヒネクレ者だったけれど、同時にロマンチストでもあった僕。

その言葉を聞いて血が騒いだ僕は、韓国籍に変えることを了承する。

しかし、ハワイには行かず、日本の高校を受験するため、広い世界を見るために韓国籍を所得したのだ。

ある日を境に僕は、《在日朝鮮人》から《在日韓国人》に変わった。

こうして、僕は《在日朝鮮人》をやめ、ついでに民族学校という小さい円から抜け出て、広い世界へと飛び込む選択をした。

都内の私立高校に通う僕は、日本名の「杉原」で通っていて三年間喧嘩にあけくれる。

おかげで「23戦無敗の男」と言う通り名までつくようになっていた。

そんなある日、高校で唯一仲が良く、ヤクザの息子である加藤がパーティを開くというのでそれに参加する。

僕は、そこで出会った髪の短い日本人の女の子、桜井に恋をする。

韓国籍を隠しながら付き合っていくが、とうとう彼女にうち明けてしまう。

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『映画篇』 金城一紀 集英社

この本を片手に映画館に行こう!



名作映画をモチーフに書き下ろされた五作品。

映画がきっかけで出会った人々の友情や愛を描いています。


「太陽がいっぱい」

朝鮮学校に通う「僕」と龍一は映画を通じて仲良くなっていった。

映画館で一緒に映画を見るたびにいろんな事を知り、たくさんのことを考えるようになった。

二人はこれからもずっと一緒だと思っていた。

しかし、高校が別々になった「僕」と龍一はお互い違った道を歩んでいくことになる。

再び二人が出会ったのは――二十年以上後の同窓会だった。


「ドラゴン怒りの鉄拳」

夫が自殺してからずっと家にこもりきりだった妻……。

そんな彼女を救ってくれたのは、ビデオ屋からの延滞を知らせる電話だった。

死んだ夫が借りていたビデオを返すため、ビデオ屋「ヒルツ」に向かうと電話をかけてきたバイトの青年・鳴海がいた。

暗い顔をしている彼女に鳴海は、サービスだからと言ってビデオを貸してくれた。

渡されたビデオを見て、妻は久しぶりに笑った。

それから何度も鳴海とビデオの貸し借りを繰り返すうちに彼女は、心が晴れやかになっていくのに気付いた。


「恋のためらい/フランキーとジョニー」もしくは「トゥルー・ロマンス」

高校二年の夏頃に席が隣同士になった石岡が僕に初めて話しかけた。

だが、初めて話した翌日から石岡は学校に姿を見せなくなった。

それから1ヶ月が経ち、夏休みの最終日に彼女から一緒に映画を見ようと誘われた。

一緒に映画を見て、買い物をして楽しい時間を過ごした。

翌日の始業式、僕は彼女から強盗の話を聞かされる。

法律事務所に勤務する父親からお金を奪って逃げるというのだ。

日常から離れたかった僕もその計画に参加することになる。

そして明かされる石岡の悪い噂と僕の過去……。


「ペイルライダー」

ある時、ユウはいじめられっ子に捕まっているところを大きな黒いオートバイに乗っているライダーに助けられる。

そのライダーは、まん丸えびす顔で髪がパンチパーマの中年のおばさんだった。

そのバイクは、ハーレーダビッドソンFXSローライダーと言った。


「愛の泉」

鳥越家の心の支えだったおばあちゃんがおじいちゃんの一周忌の日にヘコんでしまった。

そんなおばあちゃんを何とか立ち直らせようと孫たちが立ち上がった!!

皆はさまざまな提案を提示していき、「昔、おじいちゃんと一緒に見た映画」を見せることに決まった。

映画企画のプロデューサーを任されることになった僕は、僕が通う大学の浜石教授の研究室を訪れた。

そこには、浜石教授ではなく知的そうな女の人がいた。

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本『SPEED』 金城一紀 

真面目で平凡な女子高生の岡本佳奈子は、彼女の家庭教師である女子大生・上原彩子の自殺に疑問を抱いていた。

そのことを上原彩子と同じ大学の中川に相談するが満足な結果は、得られなかった。

その帰り道、彼女は数人の男たちに拉致され工事現場に連れて行かれた。

誰もいないと思われていた工事現場には、オチコボレ男子高校生集団「ザ・ゾンビーズ」がいた。

ゾンビーズについて知りたい方は、コチラ<(_ _)>

彼らに助けられた佳奈子は、襲われた理由が全く分からなかった。

しかし、襲った集団の一人の学生証に中川と同じ大学名が書かれていた。

彼らは、何かあると確信して彼女のボディガードをすることにしたのだった。

彩子さんの死の真相も分かるかもしれないと彼女は、思った。

翌日、岡本佳奈子が学校に行くとクラスの友達の雰囲気が違った。

さらに担任に呼び出され、不純異性交遊の疑いをかけられ停学となってしまう。

停学中、彼女はゾンビーズと共に行動して中川や彩子さんの自殺の真相を突きとめようと頑張った。

車の運転を覚えたり、ボクシングのワンツーを覚えたり、ピルエットをしたり……。

もちろん、停学の反省文も書いた。

そして大学祭の当日、彼女とゾンビーズは、中川のいる永正大学に向かったのだが……。


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『対話篇』 金城一紀 新潮文庫

本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離してはいけない。

なぜなら、離したとたんに誰よりも遠くへと行ってしまうから——。



【恋愛小説】

これから僕が話すのは、大学時代に知り合ったある友人の話だ。

彼のことを思い出すたびに、僕は十四歳の頃を、初めて真剣に好きになった彼女のことを、思い出してしまうのだ。

大学生活最後の刑法の試験を受け終えた僕は長いため息をついた。

試験監督をしていた教授の谷村が冗談を言って笑いをとっているが、僕は席を立ち教室を出た。

教室を出てから煙草を吸おうとしたときに、彼に会った。

二年まで語学の授業を受けていたクラスメイトとの久しぶりの再会だった。

ゼミをクビになっていた僕はいつも暇で、彼に誘われて彼の家に寄った。

彼の豪邸のような家に着くと彼は「僕は子どもの頃、《死神》の子って呼ばれてたんだ」という語りだして話を始めた。

彼と仲が良かった両親が死に、友達の女の子も死に、親戚で唯一優しくしてくれた叔母も死んだ。

それ以外にも彼は五人の友達を失っていた。

不吉な噂は光よりも早く伝わり、彼には友達もいなくなり親戚も寄りつかなくなった。

そして、月日が流れ、大学三年になった彼はある女のこと出会った。

「彼女は突然、僕の人生に飛び込んできたんだ」

彼は比喩ではなく、文字通り飛び込んできたのだと言った——。


【永遠の円環】

最強のドラッグは何か。

答えはコカイン? 覚醒剤? LSD?

正解は抗ガン剤だ。

大学生の僕は抗ガン剤を投与され続け、副作用で頭が禿げ上がり、内臓は荒れていた。

ある日、抗ガン剤投与がうち切られ僕は個室に移った。

個室に移るというのは、死へ一歩近づいたことを意味する。

僕は個室に移ってすぐに脱走した。

なぜなら死ぬ前に殺さなきゃならない奴がいるからだ——。

僕の脱走は失敗し、僕は友達に見舞いに来るように頼むようになった。

何人もの友人が来たが、僕の現実を直視する者はいなかった。

そんなある日、Kが病室を訪れた。

特に親しいわけではなかったが、彼は現実を直視してくれた。

そして僕は彼にある頼み事をしたのだ——。


【花】

ある日、銀行に勤めている僕は出勤のためにいつものように家を出た。

路上を歩いていると、突然目眩に襲われて倒れてしまった。

翌朝、僕は大学病院で目が覚め、脳神経外科の医師の話を聴いた。

脳内の血管の一本に動脈瘤が原因で倒れたという。

それを取り除くのはとても危険な手術で、何かのはずみで記憶に障害が残ってしまうという。

僕はそのことを恋人に話したが、彼女の態度は冷たかった。

病院から戻った翌日、僕は何事もなかったように、出勤した。

だが、意識を失った日から四日経った日、退職願を出した。

長野の実家の家族には学生の頃、諦めた司法試験に再チャレンジするために会社を辞めたと嘘をついた。

それから一日中、寝て過ごす毎日を送っていた——。

五ヶ月後、僕は生き延びていたが体重を十二キロ増やしていた。

そんなある日、大学時代の先輩から急なアルバイトを頼まれる。

その内容は、先輩の知り合い弁護士を鹿児島まで車で送ること。

しかも高速道路ではなく、国道だけをつかって行くのだそうだ。

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