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2019/06/17 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間 電撃文庫 あるところ、ある時代に双子の姉妹がいました。 姉は妹をこう評します。「わたしと比べたら馬
2012/05/12 本『バカが全裸でやってくる Ver.2.0』 入間人間
本『バカが全裸でやってくる Ver.2.0』 入間人間 メディアワークス文庫 ついに僕はデビューした。 ずっと夢だった、憧れの職業。 小説家になった。 すべてがバラ色、
2012/05/11 本『バカが全裸でやってくる』 入間人間
本『バカが全裸でやってくる』 入間人間 メディアワークス文庫 僕の夢は小説家だ。 そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。 しかし努力と環境では、才能は覆せない日々
2012/05/09 本『六百六十円の事情』 入間人間
本『六百六十円の事情』 入間人間 メディアワークス文庫 どーでもよくて、たいせつな、それぞれの事情。 『カツ丼は作れますか?』 小さなコミュニティの掲示板に書き込まれた不思議
2011/09/24 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり』 入間人間
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 終わりの終わりは始まり』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス) 著:入間人間 イラスト:左 じゃあみんな、行ってきます。 ちょいとハッピ
2011/09/22 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9 始まりの未来は終わり』 入間人間
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9 始まりの未来は終わり』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス) 著:入間人間 イラスト:左 長瀬。 お前が死ななくても、僕は生きていけた
2011/09/20 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為』 入間人間
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス) 著:入間人間  イラスト:左 ぼくのこころに連絡を取る。 ノイズばかりだ
2011/09/12 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8 日常の価値は非凡』 入間人間
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8 日常の価値は非凡』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス) 著:入間人間(いるま ひとま) イラスト:左 ほんさくのとうじょうじんぶつ
2011/05/19 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前』
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前』 アスキー・メディアワークス(電撃文庫) 著:入間人間(いるま ひとま) イラスト:左 突然ごめんあさーせ。
2011/05/16 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実』
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実』 アスキー・メディアワークス(電撃文庫) 著:入間人間(いるま ひとま) イラスト:左 まーちゃんぴんち。 みー
2011/05/11 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の支柱は絆』
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の支柱は絆』 アスキー・メディアワークス(電撃文庫) 著:入間人間(いるま ひとま) イラスト:左 ぼくは、僕を取り戻す。
2011/05/09 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望』
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望』 アスキー・メディアワークス(電撃文庫) 著:入間人間(いるま ひとま) イラスト:左 破綻したマユを直す 僕はま
2011/05/03 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生』
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生』 アスキー・メディアワークス(電撃文庫) 著:入間人間(いるま ひとま) イラスト:左 無自覚の悪意って伝染するものなのかね
2011/04/29 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意』 
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意』 アスキー・メディアワークス(電撃文庫) 著:入間人間(いるま ひとま) イラスト:左 また、始まるのかな。 ね
2011/04/29 本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』
本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』  アスキー・メディアワークス(電撃文庫) 著:入間人間(いるまひとま)  イラスト:左 第十三回電撃小説大賞の最終選考
2010/10/04 本『僕の小規模な奇跡』
ライトノベル作家が書きあげた一般文芸作品。 一読の価値あり? 本『僕の小規模な奇跡』 入間人間 アスキー・メディア・ワークス   一目惚れした彼女に一直線の愛をそそぐ「僕」

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間 電撃文庫



あるところ、ある時代に双子の姉妹がいました。

姉は妹をこう評します。「わたしと比べたら馬鹿」
 
妹は姉をこう評します。「よくできた姉様」

姉の方は父親によく似ています。「勘弁して」

妹の方は笑うと母親に瓜二つです。「あっはっは」

いつの頃からか、妹の存在を認識できなくなった姉。
 
悪党を探して殺すために金属バットを持ち歩く妹。

両親とそっくりで、嘘つきで壊れた二人。

歪んだ双子の姉妹の、交わらない日常。

そんな彼女たちが住む町で起きた連続殺人事件。

そして、双子の姉は言いました。

「うちの妹が犯人よ」と。
 
──ねえ、まーちゃん。今度は僕たちの子供の話だってさ。

これは終わった物語。夢と人生を食いつぶされたそれからのお話。

「みーくん」と「まーちゃん」のその後と彼らの子供たちの運命――。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『バカが全裸でやってくる Ver.2.0』 入間人間

『バカが全裸でやってくる Ver.2.0』 入間人間 メディアワークス文庫



ついに僕はデビューした。

ずっと夢だった、憧れの職業。

小説家になった。

すべてがバラ色、これからは何もかもがうまくいく……はずだった。

デビュー作の 『バカが全裸でやってくる』 は、売れなかった。

それはもう悲しいほどに。

そして僕の小説家人生はまだ始まったばかりだった。

担当編集から次作に課せられた命題は、『可愛い女の子を出せ』。

まてまて。

なんだその意味不明な無理難題は。

好きなものを好きなように書くのが小説家じゃないのか?

業界を赤裸々(?)に描く問題作登場。

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本『バカが全裸でやってくる』 入間人間

『バカが全裸でやってくる』 入間人間 メディアワークス文庫



僕の夢は小説家だ。

そのための努力もしてるし、誰よりもその思いは強い。

しかし努力と環境では、才能は覆せない日々が続いていた。

お話をつくることを覚えた子供の頃のあの日から、僕には小説しかなかった。

けれど僕は天才じゃなかった。

小説家になりたくて、でも夢が迷子になりそうで。

苦悩する僕のもとにやってきたのは――全裸のバカ。

「どーも、バカでーす!」

そして、これが僕の夢を叶えるきっかけになった。

こんなこと、誰が想像できた?

現実は、僕の夢である『小説家』が描く物語よりも、奇妙だった。

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本『六百六十円の事情』 入間人間

『六百六十円の事情』 入間人間 メディアワークス文庫

どーでもよくて、たいせつな、それぞれの事情。



『カツ丼は作れますか?』

小さなコミュニティの掲示板に書き込まれた不思議なトピック。

そのコミュニティは地元に住む人間だけがメンバーの小さなもので、書き込みの数も多くない。

作られたトピックは大半、最後に書き込まれたのが半年前。

書き込む人さえいないトピックさえある。

そんな不思議な書き込みに、そもそも反応する人がいるかどうかも分からなかった。

問いかけに続きはなく、あるのはただその後の長い空白だけ。

書いた人がなにを求めているのか、そこから読み取るのは困難だ。

けれどその書き込みを見て、その人たちがなにを思ったのかまでは分かりませんが、なにかを思ったことは確かなようだ。

世の中には、いろんな人たちがいる。

そこには、「ダメ人間」と「しっかり人間」なんてのも。

それぞれ“事情”を持つ彼らが描く恋愛&人生模様は、ありふれているけど、でも当人たちにとっては大切な出来事ばかりだ。

そんな彼らがある日、ひとつの“糸”で結ばれる。

とある掲示板に書き込まれた「カツ丼作れますか?」という一言をきっかけに。

日常系青春群像ストーリー。

イラストは宇木敦哉。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん10 終わりの終わりは始まり』 入間人間

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 終わりの終わりは始まり』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス)

著:入間人間

イラスト:左

じゃあみんな、行ってきます。

ちょいとハッピーエンドまで。



まーちゃんが、殺人犯に攫われた。

僕の元から、まーちゃんが消えた。

バカップル伝説も終焉を迎えた。

長瀬透殺人事件に起因する自分自身との無益な争いに精を出していた間に攫われたんだから、まったくもって笑えない。

しかも犯人は、長瀬だけでなく、僕の知り合いを次々と殺してまわった人間でもある。

そして、今だ犯人は逃亡中。

この事件だけは、僕が終わらせないといけない。

敵は二つ。

殺人犯と、僕自身。

内外からの挟み撃ちだ。

相手にとって不足はないが、相手からすれば標的は不足だらけだろう。

だからって、まーちゃんを諦めると、僕はみーくんじゃなくなる。

出来る内に、出来ることを。

『ぼく』 が終わる前に。

僕はきみにまた嘘をつく。

きみをこれ以上なく、幸せにする為に。

まーちゃん、それとみんな。

これからも元気で。

じゃあ、さよなら。

これにて『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』シリーズ完結!!

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9 始まりの未来は終わり』 入間人間

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん9 始まりの未来は終わり』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス)

著:入間人間

イラスト:左

長瀬。

お前が死ななくても、僕は生きていけたのに。



長瀬透が殺された。

そのあと、変な奴から殺人声明の電話が掛かってきた。

でも、僕の人生に一片の起伏もない。

僕とまーちゃんの毎日は、それでも何も変化しなかった。

僕は長瀬の死を知らされても、涙も流さなかった。

教室にある長瀬の机の引き出しには、教科書が残っていた。

置きっぱなしは教師から注意されているのに。

長瀬なりの反抗期かな、これ。

……ははっ。

ああ、良かった。

僕はまだ、笑えたぞ。

出来るかはわからない。

だけど、立ち向かう。

この事件だけはぼくが終わらせないといけない。

敵は二つ。

殺人犯と、クループ現象。

ぼくの内外からの挟み撃ちだ。

相手にとって不足はないが、相手からすれば標的は不足だらけだろう。

「まずは何処へ行くつもり?」

「ちょいとハッピーエンドまで」

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為』 入間人間

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス)

著:入間人間 

イラスト:左

ぼくのこころに連絡を取る。

ノイズばかりだけど、辛うじて通信はできた。



むかしのことを考えると頭の中が深夜のテレビみたいにノイズだらけになるさっこん、いかがお過ごしでしょうか。

これは、ぼくがまだ僕になる前の話だ。

家庭内にぎやか事件のあと、ぼくはいろんな人と出会った。

恋日先生、じさつ志願者、いじめっ子少女、にもうと、そして、マユちゃん。

みんな(とくにマユちゃん)の純粋むくな姿がめじろおしでおとどけなのである。

……むかしのぼくは正直ものだったんだよね。

うそだけど……今度、じしょでうそって字を調べとこう。


春『うそが階段を上るとき』

春に出会ったのは。

ぼくに空の落ち方を教えてくれた大人。

あの事件から解放されたぼくは精神病院に入院している。

そこには共有のテレビを占領するいけない女の人、ヤマナさんがいた。

あ、そういえば屋上のフェンスを破ろうとしているのは誰だろう。

もしかしたら病院内にいる誰かが飛び降り自殺でも考えているのかもしれない。

それを実行しそうな人がここにはたくさんいるわけだし。


夏『ともだち計画』

夏に出会ったのは。

ぼくの大切になれなかったともだち。

ぼくが学校に通うようになったのは七月の始めだった。

4年1組 枝瀬××

本当ならぼくは5年生として学校に通うはずだった。

しかしぼくは一年間地下生活を余儀なくされたわけで、だから一年間無駄に過ごしてしまったわけ……。

こうして、ぼくはもう一度4年生をやり直さなければいけない。

同じように菅原くんやマユちゃんも4年生をやり直すはずだ。

学校というものはおばさんの言っていたとおり、全く楽しいものではなかった。

そしてぼくが所属するクラスには何かとつっかかってくる女の子がいた。

彼女の名前は――浜名遠江。


秋『蟻と妹の自転車籠』

秋に出会ったのは。

ぼくの記憶に居場所のない思い出。

十月十日、体育の日。

ぼくの小学校では運動会ではなく遠足の日になっていた。

ぼくは普通に列の最後尾を歩いていたはずが、いつの間にか普通に道に迷っていた。

これはいかんですよ、と思いながらもぼくは思い出す。

ぼくが初めて、妹といっしょに山に行った日のことを。

あんなに自分の血を流したのも初めてだったなぁ。


冬『Happy Child』

冬に出会ったのは。

互いに相手が見えない、ぼくと彼女。

その日は学校帰りに、坂下恋日先生のいる病院を訪ねていた。

定期検診というやつだ。

学校がどれくらい退屈か聞かれたり、恋日先生の小学校時代のことを聞かされたりした。

御園さんのことも聞かれたけど、ぼくは何も答えられなかった。

だってぼくと彼女はクラスが違うから。

それから病院の外に出ると、素直に帰れなくなってしまう。

目の前にしかめっ面をした女の子、御園マユがいたから。

そしてぼくは彼女のニックネームを呼んでしまう。

「まーちゃん」と……。


とってももしもにもしかして『壊れていない正しさのある世界なら』

誰が望んだか知れない夢で出会ったのは。

身分詐称の幸福。

「起きなさい、あい」

下の名前を言葉の飾りつけなしに呼ばれるのは、好きじゃない。

高校二年生にもなって母親を自室に踏みこませるという失態をしてしまった。

父の天野南、母の天野美沙、兄の天野司馬、それとぼくの四人家族。

二人目のお母さんもいないし、下の妹なんてのもいない。

ぼくは朝食を食べると、高校へ行く準備をして家の外で彼女が来るのを待つ。

そうしているうちに待ち人がヘルメットを被って自転車に乗ってやってきた。

天野家とお隣さんである伏見家のご令嬢こと、伏見柚々だ。

ぼくはいつも彼女と学校に向かう。

学校には海老原香奈恵、菅原道真、琵琶島八事、一宮河名、宗田義人など、どこにでもいそうな友人や後輩たちがいる。

退屈かもしれないけど、とても大切なぼくの三百六十五分の一。

ぼくの世界が、壊されませんように。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8 日常の価値は非凡』 入間人間

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん8 日常の価値は非凡』 電撃文庫(アスキー・メディアワークス)

著:入間人間(いるま ひとま)

イラスト:左



ほんさくのとうじょうじんぶつです。

みどりのぼうしのたんていのひと(ろりこん)。

ろりこんぎらいのおんなのこ。

おかしなおじさん。

じさつしたあねをもつひと。

しょしんしゃなかつぷる。

ねこずきさっか。

きんぱつあおすーつのひと。

きれいなこわいおんなのひと。

ばかんすでやってきた、うみがちかくにあるほてるにて。

だれがしんで。だれがしなないか。

僕とまーちやんは、知らない。

……こんなゲームがあったら、面白いのになぁ。

絶対に参加はしたくないけど。

嘘じゃないよ。



今作では、主人公みーくんとヒロインまーちゃんはバカンスを満喫しまくっています。

おまけに群像劇で書かれているからいつも以上に癖のある作品となっています。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前』

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7 死後の影響は生前』

アスキー・メディアワークス(電撃文庫)

著:入間人間(いるま ひとま)

イラスト:左



突然ごめんあさーせ。

嘘つきさんが舞台から退場して、どれくらい経ったかしら。

私、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命されたものですの。

何で私なのかしら。

認めたくないのだけど、きっとあの嘘つきさんとよく似ているからでしょうね。

では些か僭越なのだけれど、これから我が平和な町で起こった愉快な殺人事件をご紹介するわ。

……あら、自己紹介がまだだったかしら。

私の名前は大江湯女。

騙り部であり、誰よりも自らを知るアンノウンな十八歳であーる……嘘だけど。

うーん、私にはまだまだ使いこなせないわね、これ。


大江湯女とその妹の茜は、屋敷を離れてアパートに住み始めた

そのアパートには、十数年前から住んでいる若者たちが始めたゲームがある。

今池利基、吹上有香、野並絵梨奈、そして久屋白太が参加者の推理ゲーム。

『誰が鶴里新吾の首を切ったか?』

ゲームの開始はまず、四人の誰かが鶴里新吾を殺害すること。

日時も、誰がやるかも決まっていない。

だが彼らは、いつか必ず始めると信じて何年も過ごしてきた。

そして真夏のある夜、何者かによって首切りが行われた。

首切り犯人が行う、屍への処理は三つ。

死体の四肢の一つを切断して所持すること、それと首を千切ること。

後は死体を彼らが取り決めた所定の位置に運んで、ゲーム開始の目印とする。

残った三人は鶴里さん(故人)を発見次第、その四肢をそれぞれ一本ずつ自身の手で切り取る。

それこそが共犯者としての、そしてゲーム参加者としての証である。

ひょんなことから鶴里さん(故人)の右腕を拾った大江湯女は、このイカレたゲームに参加することに。




さようなら、嘘つきさん。

こんにちは、『物騙り』役の私。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実』

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6 嘘の価値は真実』

アスキー・メディアワークス(電撃文庫)

著:入間人間(いるま ひとま)

イラスト:左

まーちゃんぴんち。

みーきゅぅぅん、助けて。



季節は梅雨。

狂気蔓延る屋敷からどうにか抜け出し、無事まーちゃんとらぶりなーな関係に戻った。

体育の授業をまーちゃんと一緒にサボリ中、人間をお辞めになったらしき侵入者が学校に来訪した。

殺傷能力を有した、長黒いモノを携えて。

そしてそいつは、無言でいきなりそれをぶっ放した。

気づけば、体育館の床一面には阿鼻叫喚の赤い花が狂い咲き始め……。

まーちゃんとのらぶりーな関係を続けるために、僕は犯人退治を決行する。

第十三回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作!

入間人間のデビュー作にして、一躍人気作家に押し上げた代表作!

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の支柱は絆』

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん5 欲望の支柱は絆』

アスキー・メディアワークス(電撃文庫)

著:入間人間(いるま ひとま)

イラスト:左

ぼくは、僕を取り戻す。

またみーくんと呼ばれるために。



閉じ込められた(継続中)。

まだ僕は、まーちゃんを取り戻してはいない。

外界と完全遮断した密閉屋敷では、家族を殺人犯として疑い合う異常な環境が生み出されていた。

もちろん、その最有力候補は、家族ですらない部外者の僕である。

部外者である僕や伏見には食べ物を与えてもらえないし、僕は何者かにより腕を折られるし、極めつけは忌まわしき地下室に閉じ込められた。

依然としてこの屋敷には助けが来ない。

無力すぎる脱出への工作も終わり、食糧も底をつき、大江家の疑心と嫌悪が頂点に達したとき……ついに伏見の姿まで消えた。

第十三回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作!

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望』

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望』

アスキー・メディアワークス(電撃文庫)

著:入間人間(いるま ひとま)

イラスト:左

破綻したマユを直す

僕はまだ、まーちゃんを騙し足りないから。



僕がみーくんを解雇されたのは、春休みに入って二日目の、三月三十日だった。

その日、まーちゃんは大好きなみーくんの顔をお絵かきしようとしていた。

だが彼女は、記憶と現状との接続に失敗し、自我を失った。

四月一日。

僕は単身、かつて誘拐犯が住んでいた邸宅に足を運んでいた。

つまり元我が家。

今では、そこは『大江家』の所有物となっていた。

一癖も二癖もある大江家の面々と使用人夫妻が住む、窓には鉄格子がはめられている歪な洋館風屋敷。

僕はすべてを受け入れ、屋敷を探索する。

求めるものは、マユがまーちゃんに戻る何か。

しかし大江家の住人の一人が死んだことにより、事態は混迷を極め始める。

切られる電話線、水没する携帯電話、大江一家と共に閉じ込められる僕ら……ら?

そう、大江家に向かう途中で僕は、仲間を手に入れていた。

僕と同じ高校に通い、同じアマチュア無線部に所属する女の子、伏見柚々。

そうだ伏見、なんでついてきたんだよ。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生』

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん3 死の礎は生』

アスキー・メディアワークス(電撃文庫)

著:入間人間(いるま ひとま)

イラスト:左

無自覚の悪意って伝染するものなのかねぇ。

まーちゃん。



季節はバレンタイン。

僕が所属する美化委員会の会合で、委員長の宗田義人が恋人で副委員長の一宮河名からチョコをもらったと自慢しているのだから間違いない。

僕も同級生の女子、琵琶島八事もそれを見ながら呆れていた。

街では、複数の動物殺害事件が起こっていた。

一ヵ月半前から犬、猫、鶏、アヒルなどの動物たちが各所で殺されている。

僕はそこに、妹の影を重ねてしまう。

腹違いの妹である彼女は、よく動物を殺して食べていた。

しかし、彼女は小学校にあがる前に行方知れずとなっていた。

そんなある日、僕は夜道で死んだと思っていた妹と再会する。

そして妹っぽいものと遭遇した翌日。

僕は学校の朝礼で知る。

無自覚の悪意の伝染について。

三ヶ月の短い静穏へ精一杯の反抗を示す惨殺死体事件。

死体になったのは、美化委員長の宗田義人だった。

殺人街としての街興しが、再び始まったらしい。

あー。

この立役者は、僕の妹(暫定)なんだろうなあ、きっと。

……口癖の出番は、あるなら早めによろしく。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意』 

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2 善意の指針は悪意』

アスキー・メディアワークス(電撃文庫)

著:入間人間(いるま ひとま)

イラスト:左

また、始まるのかな。

ねえ、まーちゃん。



ひょんなことから入院することになってしまった僕とマユ。

マユは好き嫌いが激しいので、病院食に嫌いなものがあるとすぐに僕に渡してきた。

僕も好き嫌いが激しいので、結局不法投棄するしかない。

だが、好き嫌いを許さない給食のおばさんのような看護師さんがいるときは、それも許されない。

だから最近は、看護師さんがいなくなってから不法投棄をしている。

もっとも、勿体ないお化けを恐れる隣のベッドの度会さんが、捨てるのはもったいないと彼が食べることの方が多いけれど。

僕らが入院した先では、患者が一人、行方不明になっていた。

その事件は当初、僕にとって問題となるべき事柄ではなかった。

そんなことよりも長瀬透がお見舞いにやってきたことの方がよっぽど衝撃的だった。

一年生の頃は同じクラスで、短期間だけ僕とバカップルをしていた元彼女。

××と透。

互いの不似合いな名称が、打ち解けるきっかけとなったのだ。

長瀬の話を聞くと失踪した患者は、彼女の妹の一樹と同室の人間だったらしい。

そしてその数日後、マユは血濡れになって、再び治療するはめになった。

治療から帰ってきたマユは、僕に発表した。

死体を見つけた、と。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』 

アスキー・メディアワークス(電撃文庫)

著:入間人間(いるまひとま) 

イラスト:左

第十三回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作!

入間人間のデビュー作にして、一躍人気作家に押し上げた代表作!



僕と御園マユが住んでいる田舎街で悪意の極みともいえる事件が二つ。

連続殺人事件と失踪事件だ。

中年のオッサンの惨殺死体が見つかったのを皮切りに、次々に人が殺されていく。

警察や自治会が総出で巡回を行っているが、犯人は捕まえられず、被害者も増やしてしまっている

もう一つの失踪事件が小学生の兄妹がいなくなったということだ。

今までの事件と違い、死体が出ていないことから、誘拐事件ではないかと話されている。

その事件の犯人が同一犯であるのか、別であるのかは分からない。

御園マユ。

僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。

彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。

リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。

誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。

殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。

ズレた人生を、続けなければいけない。

修正不可能なのに。

理解できなくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。

――あ、そういえば。

今度時間があれば、質問してみよう。

まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。

僕とまーちゃんは、単なる同級生ではない。

八年前に起きた誘拐事件――その被害者だ。

僕らは、あれ以来どこか壊れてしまっているようだ。

まーちゃんは僕以外いらないみたいだし、僕は嘘つきだし……。

テレビの画面のニュースが切り替わり、連続殺人の新たな被害者が映し出された。

「あれやったの、みーくん?」と、まーちゃんが僕に質問する。

「いいや」と、僕は嘘をついた。

まーちゃん、世界で一番××してる。

嘘だけど。

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本『僕の小規模な奇跡』

ライトノベル作家が書きあげた一般文芸作品。

一読の価値あり?

『僕の小規模な奇跡』 入間人間 アスキー・メディア・ワークス

 


一目惚れした彼女に一直線の愛をそそぐ「僕」。

「僕」が告白した女性、毒舌でキツイ性格の「彼女」

「僕」の妹であり、物語のもう一人の主人公「私」

「私」の働く靴屋でよく靴を買っていく男性「彼」

「僕」と「彼女」、「私」と「彼」の日常が、二十年前に起きたある出来事とリンクしていく。

ある日、好きな女性に想い告げた一人の青年の行動が、時間を超えて別の物語へと生まれ変わる――。


大学生の僕は、入学早々一人の女性に一目惚れした。

そして初めて話す第一声で彼女に告白した。

もちろんフラレた。

第三者であるラーメン屋の店員にも脈ありかどうか聞いてみたが、やっぱりフラレていた。


高校を中退した私がアルバイトをしているのは町の靴屋さん。

お客なんてほとんど来ない。

ただ一人、毎日のように靴を買いに来る男性がいる。

私は、彼のことを密かに「ハンサム丸」と呼んでいる。

単なる客と店員という関係で話をした時、彼が絵を描くために靴を買っていると言った。

その瞬間、私は嫌な気持ちになった。


「好きじゃないけど、付き合ってもいいわ」

「その代わりに、わたしをちゃんと守ってね。理想として、あなたが死んでもいいから。

僕はフラレた後もしつこく告白した結果、彼女はそう言った。

どうやら彼女は、たちの悪いストーカーに付きまとわれているらしい。

僕はただ、彼女と付き合えるという事実に喜んだ。

そして自分が持っている錆びついたナイフで彼女を守ろうと決意したのだった。

 
店員と客という関係から、彼の絵を見に行く仲、いっしょにサッカーをする仲、いっしょにご飯を食べに行く関係になっていた。

そして彼は言った。

「オレの絵を描くの、手伝ってくれないかな」

昔、絵を描いていた私。

しかし、もう絵は描かないと決めていた私。

私にとって衝撃的なお願いだった。


ライトノベル作家、入間人間(いるまひとま)が初めて一般小説に参入した作品。

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