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少しイカレてるくらいがちょうどいい
『下北サンデーズ』 石田衣良 幻冬舎文庫



弱小劇団「下北サンデーズ」の門を叩いた里中ゆいか。

壮絶に貧乏で情熱的かつ変態的な世界に圧倒されつつも、次第に女優としての才能を開花させていく。

やがて下北サンデーズにも追い風が吹き始め、徐々にその知名度を上げていくが、思わぬトラブルも続発することに。

演劇の聖地・下北沢を舞台に夢を懸けて奮闘する男女を描く青春グラフィティ。

つづきはネタバレ注意



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『IWGPコンプリートガイド』 石田衣良 文春文庫



IWGPのすべてがわかる!

創作秘話から、全エピソード解題、キャラクター紹介まで。

IWGPの世界を堪能出来るガイドブック決定版。

著者のデビュー作にして代表作の『池袋ウエストゲートパーク』の制作秘話や直木賞作家の辻村深月氏との対談、堤幸彦監督が語るドラマ制作秘話など。

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『池袋ウエストゲートパークⅧ 非正規レジスタンス』 石田衣良 文藝春秋



この物語の舞台となるのは、東京・池袋にある西口公園。

通称“ウエストゲートパーク”

主人公・真島誠は、池袋西一番街にある母親が経営する果物屋で毎日手伝いをしている。

だが、ほとんど客が入らないので小遣い程度の収入しか入らない。

そのため、ほとんどプータローと変わりない生活を送っていた。

そんな彼には、プータローとは別の、もう一つの顔があった。

それは“池袋のトラブルシューター”

彼は、池袋で起こる数々の事件を無償で解決している有名人でもある。

事件を解決して貰うために、彼の元を訪れる人達は数知れず。

池袋で起こった事件で彼が絡んでいない事件はほとんど無い。

今日もまた新たな事件を解決するためウエストゲートパークを疾走しているだろう。

今巻の依頼内容は……。

【千川フォールアウト・マザー】

この世界には見えない家族がいる。

それは例えばシングルマザーの家族。

今回は、池袋の裏街で歯をくいしばって生きてきたシングルマザーのお話。

この春、うちの果物屋にやってくる親子のユイとカズシ。

ユイは二年間休みなしで息子のカズシのために毎日毎日働いてきた。

そんな彼女が初めて休みをとってアーティストのコンサートに行きたいという。

そこでマコトに子守りをお願いしにやってきた。

しかしその日はすでに予定が入っており、ユイは残念そうに帰っていった。

それからしばらくして新聞にユイのことが載った。

三歳児のカズシがバルコニーから転落したという事故のニュース。

事故当時、ユイがコンサートに行っていたことまでご丁寧に書かれている。

そして事故を境にユイの服装は派手になり、カズシの身体には傷が増え始め……。

【池袋クリンナップス】

二十一世紀も最先端の東京で、一番カッコいいことは何か。

それはゴミ拾いである。

学生だったり、会社員だったり、非正規雇用のワンコールワーカーだったりが毎週月曜の夜にゴミ拾いをするのだ。

別に誰か指導者がいるわけではない。

池袋クリンナップスは夜七時になると、何人かのグループに分かれ、夜の街に落ちているゴミを拾って行くのだ。

もちろん一円の金になるわけでもない。

今回は、街に小さなクリンナップの輪を広げたどえらい秀才と、池袋東口に君臨する天空の王の話。

奴らは親子なんだが、アホなギャングが子をさらったことで話は少々複雑になった。

【定年ブルドッグ】

俺たちは今や、どえらい秘密の小箱をいつも身につけて歩いている。

秘密の小箱とは携帯電話。

携帯電話に収められたプログラムは、原子力発電所に負けないほどの分量で、恐ろしく高度なのだという。

もちろん、ただの道具だから、いいことも悪いこともある。

今回は、間抜けな恐喝団とひどくごつい年寄りが活躍する秋の池袋の話。

小道具は見てはいけない映像を収めた銀色の携帯電話。

元彼にベッドの上での行為を撮られたデータをネタに恐喝される女、ハルナ。

彼女の父親は警察官で、これがバレるとこれ以上出世できなくなってしまう。

ハルナと依頼について話した帰り道、マコトは屈強な年寄りに投げ飛ばされる。

マコトを元彼だと勘違いした男は、ハルナの父の元部下の定年退職した警察官だという。

どうやら元彼はハルナだけでなく父親のことも脅しているようだ。

【非正規レジスタンス】

俺たちの生きてるこの国では、二十四歳以下の若い奴の半分が透明人間だって、あんたは知ってるかい?

必死で格差社会の急斜面にしがみつき、ネットカフェやファストフードで夜を明かす透明人間の悲鳴は誰にも届かない。

正月明けのある日、マコトは一人の若者と出会う。

九十分おきに、必ず果物屋の前を通っていく不思議な男サトシ。

非正規雇用のワンコールワーカーの彼は、家も自分の部屋も持たず、ネットカフェのナイトパックを利用する。

コインロッカーがタンス代わり、その前の道路は服を着替えるための場所だ。

サトシのような非正規雇用者に仕事を紹介する会社ベターデイズは、目的不明の小金を何百人も稼いで成長を続けている。

そのことに疑問や不満に思っている彼の夢は、夜に脚をのばして眠ることだ。

それからしばらくして果物屋で店番をするマコトの元にメイド服姿の女モエがやってくる。

東京フリーターズユニオンという労働組合の代表をやっている彼女は、サトシが何者かによって襲撃されて入院しているということを話す。

しかも東京フリーターズユニオンに加入している人間が他にも襲撃されていた。

襲撃された人間の共通点は他に、ベターデイズに仕事紹介登録をしているということだった。

【関連リンク】

本『アキハバラ@DEEP』

本『IWGPコンプリートガイド』

本『6TEEN』

本『4TEEN』

本『ブルータワー』

本『東京DOLL』

絵本『ぼくとひかりと園庭で』

本『娼年』

本『REVERSE リバース』

本『池袋ウエストゲートパーク8 非正規レジスタンス』

本『池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争』

本『池袋ウエストゲートパーク6 灰色のピーターパン』

本『池袋ウエストゲートパーク5 反自殺クラブ』

本『池袋ウエストゲートパーク4 電子の星』

本『池袋ウエストゲートパーク3 少年計数機』

本『池袋ウエストゲートパーク2 骨音』

本『池袋ウエストゲートパーク』

本『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』


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『アキハバラ@DEEP』 石田衣良 文藝春秋



舞台は東京・秋葉原。

ページ
吃音のため人付き合いが苦手だが、百科事典並の知識を持つ。

ボックス
極度の潔癖症・女性恐怖症で、手術用手袋をいつも三枚重ねで着用しているグラフィック担当の青年。

タイコ
点滅する光などを見ると瞬間的に硬直の発作が起きる持病持ち、絶対音感とゆるぎないリズム感のおかげでチームのサウンド関係を担当。

アキラ
メイド喫茶「あかねちん」の従業員、ミリタリーマニアの武闘派美少女。

イズム
アルビノで日光に弱いが、世界的に有名なハッカーの少年。

ダルマ
最年長、元重症の引きこもりでチームの対外交渉などで活躍する。

社会からドロップアウトした五人のオタク青年と、コスプレ喫茶のアイドル。

彼らが裏秋葉原で出会ったとき、インターネットに革命を起こすeビジネスが生まれた。

そしてネットの覇権を握ろうとする悪の帝王に、オタクの誇りをかけた戦いを挑む。

TVドラマ、映画、漫画の原作としても話題の長篇青春電脳小説。



【関連リンク】

本『アキハバラ@DEEP』

本『IWGPコンプリートガイド』

本『6TEEN』

本『4TEEN』

本『ブルータワー』

本『東京DOLL』

絵本『ぼくとひかりと園庭で』

本『娼年』

本『REVERSE リバース』

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『6TEEN』 石田衣良 新潮社



『4TEEN』続編、ついに刊行!

ぎこちない恋。初めての裏切り。そして、少しだけリアルさを増してきた未来……。

超高層マンションを見上げる月島の路地で、ぼくたちはこの世界の仕組みを考える。

ダイ、ジュン、ナオト、テツロー(僕)――永遠の青春小説。

連作短編小説。

【おばけ長屋のおばあ】

ゴールデンウィークというバカさわぎが終わって、月島はいつもの東京はずれの田舎街にもどった。

そのころぼくたちの基地になっていたのは「もんじゃ ヒマワリ」だった。

合言葉は「ひまだから、ヒマいかない?」。

ヒマワリは裏通りにあるのでいつも空いていて、安くておいしいもんじゃ焼き屋だ。

そこを営んでいるのは佐知ばあといい、いつも派手なサマードレスを着ている。

月島の主婦たちは、佐知ばあについて何やら悪い噂をしている。

いつものようにぼくらは、サイダーを飲みながらもんじゃ焼きを食べていた。

すると、そこにサングラスをかけた美しい女性が現れた。

どうやらその人は、佐知ばあの娘らしい。

【クラインの妖精】

あれから二年がたって、ぼくは高校生になった。

ナオト、ダイ、ジュン、テツロー(ぼく)は、それぞれ別の学校に入学した。

ナオトはカトリック系私立校、ジュンは東京一の進学校。

ぼくとダイはそれほど優秀ではない隣町の都立高校に通っている。

しかしぼくは午前中に学校に行き、ダイは夜間部に通っているから学校で会うことはない。

そんなぼくが初めて高校でつくった友達、町山正秋のことを話そう。

マサアキは背が高いのに、ひょろっとしていて運動なんてからっきしだ。

男子からは「女っぽい」なんて言われることもたびたびだ。

そのたびに彼は怒るでも悲しむでもない反応をする。

ぼくがマサアキと知り合ってから数日後、知らないアドレスからメールが届いた。

差出人の名前は魔希だった。

それからぼくは魔希さんとメールのやり取りをするようになる。

【ユウナの憂鬱】

去年の春、新宿への危ない自転車旅行でしりあった早川夕菜とダイは、月島のハイツでいっしょに暮している。

あのとき、妊娠していたユウナさんは高校を休学して、正月に元気な男の子を生んだ。

ダイは誰が父親なのかわからない男の子、大輔とユウナさんを受けとめた。

それから彼は毎朝四時から昼すぎまで築地で働き、夕方からは定時制の高校に通っている。

すでに伝説のヒーローみたいな大活躍だ。

そんなある日、ユウナさんからぼくの携帯に連絡があった。

ダイを抜きにして相談したいことがあるらしい。

その相談というのは、ダイとユウナさんの夜の事情についてのことだった。

あの性欲の強いダイがユウナさんに全く手を出さないというのだ。

【携帯小説家に出会ったら】

ぼくの通う新富高校は、都立高校で制服はなかった。

そしてぼくのクラスには、真夏でも黒やグレイばかりの服を着る女子生徒がいる。

ついたあだ名は、D組の魔女。

その後、ぼくは魔女のとっておきの秘密を知ることになる。

それはクラスの生徒の間で人気のケータイ小説について知った頃のことだった。

【メトロガール】

電車に乗る楽しみの一つは、ぼくの場合、車両内でじっくりと人間観察ができることだった。

といっても、きちんと観察するのは女の子だけだ。

ぼくはいあわせた女の子のベストスリーを決める。

ひそかにメトロガールを探すのは、ぼくだけの趣味だと思っていたが、この夏それが勘違いだということがわかった。

ナオトは駅で見かける女子高生に一目惚れしていたのだ。

ちょうどナオトの誕生日が近かったこともあり、ぼくたちは再び一肌脱ぐことにする。

【ウォーク・イン・ザ・プール】

この夏、ぼくたち四人組のマイブームは、月島スポーツプラザにある二十五メートルプールだった。

そこには水中歩行のプリンスがいる。

毎日時間ぴったりに来て、毎日水中歩行をして帰っていく。

その動く姿はとても美しかった。

【秋の日のベンチ】

ぼくは隅田川の堤防にいた。

その時に知り合ったのが不思議な老人。

顔はしわだらけで、ヤギのような白いひげ、よく日焼けしている。

ホームレスだと名乗るその老人は、話し相手を求めていた。

ぼくは他の大人とは違うその老人に惹かれていった。

【黒髪の魔女】

ナオトは駅で知り合った綺麗な黒髪の女子高生、結香さんと付き合い始めた。

そして初めてのデートをすることになったという。

しかしどういうわけか、初めてのデートは緊張するからぼくたちにも来てほしいという。

ぼくたちはそれを了承し、デートについていった。

その後、ぼくが遊びにでかけた先で信じられないものを見る。

ナオトと付き合っているはずのユイカさんが、ジュンといっしょに二人きりで遊んでいたのだ。

【スイート・セクシー・シックスティーン】

これはぼくの童貞喪失の物語だ。

この冬、ぼくたちの間で流行っていたのはエログだった。

素人が投稿するエロい写真の数々にぼくたちは興奮していた。

そのブログの中に月島の住人だと分かる写真があった。

そしてぼくはそのブログ主が、同じ中学出身の小杉真帆だと知ることになる。

【16歳の別れ】

人が死ぬというのは、どういうことなんだろうか。

誰よりも目立ちたがり屋で、誰よりも流行に敏感だった関本譲。

彼が死ぬなんて――。

ある日、ぼくの携帯電話にかけてきたのは懐かしい友人のユズル。

タレントになりたいと言っていた彼が、ついにテレビ出演することが決まったというのだ。

そこでぼくに友人代表としてテレビに出演してほしいとお願いしてきた。

けれどそのテレビ出演は、病気になった十六歳の少年のドキュメンタリー番組としてだった。

【関連リンク】

本『アキハバラ@DEEP』

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『4TEEN』 石田衣良 新潮社



東京湾に浮かぶ月島。

ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。

ナオト、ダイ、ジュン、テツロー(僕)、中学二年の同級生四人組。

それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。

友情、恋、性、暴力、病気、死。

出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく。

14歳の少年達を描いた爽快青春の連作短編小説。

直木賞受賞作。

【びっくりプレゼント】

始まりは春休みに入ったばかりの月曜日。

ナオトが入院することになり、僕らはそれぞれエロ本を持ってお見舞いに行くことにした。

彼の病気は早老症。

普通の人の何倍もの早さで年をとっていく病気。

そしてもうすぐナオトの誕生日がやってくる。

僕らはナオトのために「女」をプレゼントすることにした。

【月の草】

うちのクラスに三人目の不登校がでたのは、一学期が始まってひと月半ばかりだったころだった。

もっとも最初の二人はクラス替えになる前から不登校だった。

だから立原ルミナがほんとうは初めての登校拒否になるのかもしれない。

うちの中学では不登校の生徒の家にプリントを届ける役目がある。

その仕事を僕に任せられた。

ある日、ポストが開かなかったことからルミナの住むマンションの部屋に行くことになる。

ドア越しに聞いた彼女の声はとても辛そうで、その日は声だけを聞いて帰った。

その次に来た時、今度は部屋の中に入れてもらった。

それでもルミナに会うことはできず、ドア越しで話すことになった。

それからも僕はルミナの家に行き、彼女と話すことが楽しみになっていた。

【飛ぶ少年】

学校の階段をおりながら連続ドラマの主題歌を口ずさんでいた。

『木更津キャッツアイ』のテーマだ。

誰もいないと思っていたのに、いきなりうしろから声がとんできた。

校則違反のパーマをかけたウルフカットの少年、関本譲だった。

彼は放送委員として働いており、最高の曲を選ぶからぜひ聴いてほしいと言っていた。

ユズルはクラスで少し浮いている存在だ。

だから僕は彼と友達と言われた時に思わず否定してしまった。

【十四歳の情事】

今回はジュンの恋の話をしよう。

ジュンの様子がおかしいと思ったのは夏の初めのころだった。

僕らと一緒にいる時でも携帯電話を眺めてばかりいるようになったのだ。

きっと女に違いないと思った僕らはジュンを尾行することにした。

尾行してジュンがやってきたところはなんと高級マンション。

ジュンを問い詰めると、出会い系サイトで知り合った人妻と付き合っている暴露した。

さらにその人妻、玲美さんは夫から暴力を受けていることを知る。

ジュンと僕らは協力して彼女の夫と話をつけることにした。

【大華火の夜に】

もうすぐ東京湾大華火祭りがある。

ぼくたちの夏休み前半のクライマックスで、東京の半分の人間が集まる華火大会だ。

今年もあそこの特等席が使えるかな、と思っていた。

そんな時、電柱に貼られたポスターを見つける。

ポスターには尋ね人のことが書かれていて、病院から抜け出して逃げたようだ。

そして大華火の日、ぼくらはとっておきの場所、廃工場にやってきた。

ぼくらだけのとっておきの場所、だったはずが、そこにはすでに先客がいた。

しかもその人は、尋ね人のポスターに貼られた写真の人だった。

【ぼくたちがセックスについて話すこと】

校門からでようとしたところで声をかけられた。

振り向くとうちのクラスの森本一哉が駆けてくるところだった。

ぼくたちはいつものようにグループ四人で帰るところだった。

いっしょに帰りたいというカズヤを入れて五人で帰ることにする。

友人のダイはカズヤのことを女っぽいと言って眉をひそめた。

どんな時でもどんな場所でも彼は女のようだったからだ。

事件があったのはつぎの日の放課後だった。

うちのクラスの一番の美女から告白されたカズヤが、それを断ってしまった。

もちろんそのまま何事もなければ、これはクラス一の美少女の失恋物語で終わったはずだ。

しかしカズヤが男の人と仲良く手をつないで歩いていたということからホモ疑惑が生まれる。

しかもカズヤはホモであることを認めたのだ。

【空色の自転車】

あの朝はとても寒かった。

ぼくらの家には緊急連絡網がまわり、ダイの家で不幸があったという。

事故で急にダイの父親が亡くなったのだ。

まだ事情はよくわからないけど、ダイと弟の良平くんが警察でとりしらべを受けているらしい。

ぼくらはマスコミに言ってやるつもりだった。

ダイの父親は死んで当然の人間だった、と。

【十五歳の旅】

ぼくらは夏休みに旅行の計画を立てた。

房総半島の最南端・白浜を往復する保護者のいない二泊三日。

だけど、ナオトの部屋に集まって何度か話をしているうちに話が変わった。

そんな健康的な旅行より、どこかあぶない街にいって精いっぱい大人の世界をのぞいてやろう。

ぼくらは新宿中央公園でホームレスに混じってテントを張るのだ。

ぼくらはビジネス街、繁華街、高級ホテル、十八禁ショップ、ストリップ劇場などいろいろなところへ行った。

そしてぼくらは家出してきたという女子高生二人組と出会う。

しかもその一人のユウナさんのお腹には子どもがいるとわかる。

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『ブルータワー』 石田衣良 講談社



瀬野周司の命は残り少ない。

彼の体に悪性腫瘍が見つかり、外科的な手術は絶望的だという。

有効と思われる治療は全て試したが、頭髪が抜け落ちるだけだった。

しかも悪性腫瘍は、周司に肉体的苦痛だけでなくフラッシュバックという精神的苦痛も与える。

日に何度も意識を飛ばし、思い出したくもない見たくもない光景を見せられるのだ。

絶望が周司を襲う。

そんな彼の元に久々に元の職場の同僚が訪れた。

かつての部下萩原邦夫は現在の上司となり、関谷幸則は知性派、手島宗平は肉体派の心強い部下。

女性の部下の武井利奈も来てくれた。

彼らと楽しく談笑するが、心から楽しめることなど今の周司にはできるわけがなかった。

皆が帰った後、利奈が一人戻ってきて、さらなる絶望と思える事実を伝える。

それは、妻の美紀が萩原と浮気をしているということ。

怒りを抑えられない周司は、利奈に願いを一つ叶えてくれるように頼む。

彼女に向かって裸を見せて欲しいと言ったのだが、彼の物は薬の副作用で役に立たない。

本当に情けなく、惨めだと思った。

しかし利奈は、ただ裸体で周司を包み込む。

その後、いつもの頭痛が始まり、意識を飛ばす。

目を開けると、見わたす限りの広い緑が広がっていた。

これはフラッシュバックなどではないと気づく。

これは何だ、ここはどこだ、と思った。

周司はそこが未来の日本で在ることを後に知る。

そこでの彼はセノ・シューと呼ばれ、青の塔と呼ばれる全長2kmのハイパーストラクチャーの政治を司る三十人委員会の委員の一人だった。

ウイルス兵器を撒かれ、人々を死に追いやる絶望的な世界。

すでに国という枠組みを失い、塔と呼ばれるハイパーストラクチャ毎の自治がなされるようになる。

塔の階層毎にれっきとしたカースト制度が敷かれ、塔の外での生活を余儀なくされる者もいる。

現在の青の塔は階層格差をなくす方向に議会が動いていたが、事態は逼迫しているようだ。

テロ集団の動きが活発化してきているらしい。

周司はそこでセノ・シューとなり、元の自分の部下達と名前の似たメンツと出会い、世界を救おうとする。

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『東京DOLL』 石田衣良 講談社



MG(マスター・オブ・ゲーム)と呼ばれるゲームクリエイター相良一登は、コンビニで一人の少女に出会う。

コンビニのアルバイト店員として働く彼女の名前は、水科代利(みずしなより)。

彼女の持つ不思議な魅力、顔と体のバランス、特徴的な名前、ゲームのイメージにピッタリだった。

相良は自身が手がけるゲーム「女神都市」のモデルとしてヨリを起用したいと持ちかける。

ヨリは現在フリーターで、美容師の専門学校に入るための資金を稼いでいることを話す。

その専門学校の入学金は二百万円。

今はまだ五十万円ほどしか貯まっていないため、あと一年ほどかかると考えている。

それを聞いた相良はヨリに提案する。

「四ヶ月間、ゲームのモデルとして働く。月の給料は五十万円。もちろんセックスはなし」

ミリオンセラーの人気作を世に出し続けている相良にとって、金は捨てるほど余っていたのだ。

こうして二人の間に契約が結ばれる。

ヨリはドレスを着て、東京の色々な場所で写真を撮っていく。

彼女はどんな衣装を着ても、どんな場所でも輝き続けていた。

ヨリの背中には、ネイビーブルーの翼がある。

相良は次第に彼女といることに癒されていく。

そんな彼女には不思議な能力があり、惚れた男の不幸を感知するというものだった。

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『REVERSE リバース』 石田衣良 中央公論新社



アキヒトとキリコは、本当の名前も顔も知らない間柄。

顔は分からなくても二人の相性はすごく良く、日に何度もメールを交換しあっていた。

しかし、彼らには相手には言えない秘密があった。

それは、性を偽っているということ。

アキヒトという男としてメールする丹野千晶……。

キリコという女としてメールする大久保秀紀……。

彼らは、お互いを同性と勘違いしながらメールしているのだ。

が、親密になるにつれて二人は、同性愛ではない愛情を相手に感じてしまう。

相手が同性だからと言い聞かせながら、起こしてはイケナイ恋心に悩まされながらメールを続けるのだった。

だが、とうとう二人は実際に会うことを約束してしまう。

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『池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争』 石田衣良 文藝春秋



【要町テレフォンマン】

テレビで振り込め詐欺にあった老人の自殺がニュースとなって流れている時、マコトはいつものように果物屋の店番をしていた。

その電話があったのは、ニュースのことなど完全に忘れていた翌日の午前中のことだった。

着信を確認したが、非通知で相手が分からない。

電話に出ると、切れのいい若い男の声がした。

相手は、ある青年を窮地から救い出してほしいという依頼を告げる。

その青年は振り込め詐欺グループの一人で、そのグループを抜けたいらしい。

依頼を請けるかは決めず、依頼人と一度話すことを約束する。

電話で依頼人の高槻陽児と話し、いつものウエストゲートパークで落ち合うことに。

【詐欺師のヴィーナス】

夏の朝一番の仕事としてマコトは、ガキどもが残したゴミを掃除していた。

そこに頭上から降ってくる声は、苦悩に満ちていた。

今回の依頼は今までと違う。

声の主、今泉清彦はトラブルでなく、彼女の気持ちを知りたいというのだから。

おふくろの命令に従い、話を聞くと、男が言う彼女とは絵画のセールスレディだという。

その女から買った絵が一枚五十万円。

それを三枚も買ったというからマコトは驚き、呆れてしまう。

【バーン・ダウン・ザ・ハウス】

この秋は何年かして思い出すと、放火の秋だったということになるのかもしれない。

それも子どもによる連続した放火事件である。

マコトがしりあった少年放火犯は、ほんとうにごく普通のガキだった。

かつて少年Aとして鑑別所に送られた水谷祐樹と話すようになるマコト。

そんなある日、池袋で放火がおこる。

ヤクザは怒り、Gボーイズは犯人探しを始める。

マコトもユウキと共にパトロールをするようになる。

【Gボーイズ冬戦争】

噂が池袋の街を駆けていた。

十二月の乾いた池袋、マコトがきいたのはこんな危ない話。

Gボーイズ有数の武闘派ヤマト疾風が襲撃された。

車に乗る彼らの前に現れた黒い目だし帽をかぶったガキが立つ。

車に乗っていた一人が外に出て、右ストレートを放つ。

しかし、吹っ飛ぶはずの黒い目だし帽の男はブラックホールみたいにパンチの威力を吸い込んだ。

そして相手の肘関節を砕いてしまう。

車の中でその様子を見ていた仲間たちは、雄叫びをあげる。

だがその瞬間、四方から黒い目だし帽の男たちがワゴンを襲った。

これが冬のGボーイズ襲撃第一弾だった。

誰ともなく冬戦争、ウィンターウォーと呼ばれることになる騒動の緒戦だった。

Gボーイズが襲撃に巻き込まれている頃、マコトはそれ以上のトラブルに巻き込まれていた。

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本『ブルータワー』

本『東京DOLL』

絵本『ぼくとひかりと園庭で』

本『娼年』

本『REVERSE リバース』

本『池袋ウエストゲートパーク8 非正規レジスタンス』

本『池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争』

本『池袋ウエストゲートパーク6 灰色のピーターパン』

本『池袋ウエストゲートパーク5 反自殺クラブ』

本『池袋ウエストゲートパーク4 電子の星』

本『池袋ウエストゲートパーク3 少年計数機』

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本『池袋ウエストゲートパーク』

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『池袋ウエストゲートパークⅣ 電子の星』 石田衣良 文藝春秋



この物語の舞台となる場所は池袋西口公園。

通称「池袋ウエストゲートパーク」

主人公・真島マコトは地元の工業高校卒業後、定職に就かず実家の果物屋を手伝ったり雑誌のコラムを書いてこづかい稼ぎをしていた。

そんなプータローのような生活をしている彼にはもう一つの顔があった。

それは、どんな問題でも解決してしまうトラブルシューター。

彼はギャングボーイズやヤクザの組、警察などあらゆる人から一目置かれるほどの有名人だった。

しかし、彼はギャングボーイズにもヤクザにも警察にも属していない。

彼は誰にも縛られず自分なりに行動するのが彼の流儀だった。

今巻の依頼内容は……。

【東口ラーメンライン】

ニッポンで最高のヴェンチャービジネス・ラーメン屋を始めたGボーイズのキングの側近であるツインタワー1号2号たち。

始めてすぐに行列ができるほどの人気だったが突然客足が途絶える。

その原因はネット上の誹謗中傷だった。

しかもその誹謗中傷を書いたのはライバル店の奴だった。

【ワルツ・フォー・ベビー】

通り魔にギャングの息子を殺されたジャズタクシー運転手に告知された悲惨な真実。

【黒いフードの夜】

マコトが店先でカットフルーツを作っている時、ビルマからやってきた男娼の少年と知り合う。

彼が勤めている店の売り上げほとんどを社長がピンハネしていることを知り怒りにかられる。

マコトは大切な友達とその家族を助けるため、Gボーイズと共に行動を始める。

【電子の星】

メールで依頼して、地方からわざわざ上京してきた少年・テルと出会う。

話によると友達がその家族に大金を送ってから失踪してしまったという。

その友人のアパートを訪れるとパソコンが置かれてあった。

パソコンを開き、画質の悪い動画を見てみると友人が映し出された。

彼は映像の中で「一発賭けてみるよ」と言っている。

それから周辺を調査していくうちにテルはあるDVDを見つける。

その内容は、SMショー。

しかし、ただのSMショーではない……。

舌を四つに裂く男、乳房を切り取る女……。

彼らは片手にスイッチを持っており、スイッチを押すと体の部位が書かれたルーレットが回転。

もう一度押すとルーレットが止まり、指定された体を切り落とされるのだ。

ビデオ出演料として何百万という金が入るが違法のショーである。

もちろん、助かる方法もある。

ルーレットの少ない面積で一部分だけ生存ゾーンがある。

そこにルーレットが止まれば、出演者は何もされずに金だけを手に入れることができるのだ。

その残酷なSMショーに出演した友人は、賭けに失敗し腕を切り落とされてしまう。

そして自ら川に飛び込み自殺してしまった……。

SMショーの主催者を捕まえるため、マコトは決死の覚悟でSMショーに出演する!

【関連リンク】

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『池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良 文藝春秋



この物語の舞台となるのは、東京・池袋にある西口公園。

通称“ウエストゲートパーク”

主人公・真島誠は、池袋西一番街にある母親が経営する果物屋で毎日手伝いをしている。

だが、ほとんど客が入らないので小遣い程度の収入しか入らない。

そのため、ほとんどプータローと変わりない生活を送っていた。

そんな彼には、プータローとは別の、もう一つの顔があった。

それは“池袋のトラブルシューター”

彼は、池袋で起こる数々の事件を無償で解決している有名人でもある。

事件を解決して貰うために、彼の元を訪れる人達は数知れず。

池袋で起こった事件で彼が絡んでいない事件はほとんど無い。

今日もまた新たな事件を解決するためウエストゲートパークを疾走しているだろう。

今巻の依頼内容は……。

池袋のストラングラー(首絞める魔)を捕まえろ……。

ヤクザの一人娘のお姫様を見つけだせ……。

クスリの売人グループから狙われているイラン人を助け出せ……。

サンシャイン通りで勃発したカラーギャングたちの内戦を止めろ……。

普段何気なく歩いているストリートに目を留めてみると見えてくるアンダーワールド。

池袋には、爽快な香りと危険な臭いが漂っている。

ヤクザ、ケイサツ、カラーギャング、ドラッグ、ケンカと何でもありのリアルな世界。

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『池袋ウエストゲートパークⅤ 反自殺クラブ』

著:石田衣良

出版社:文藝春秋



この物語の舞台となる場所は池袋西口公園。

通称「池袋ウエストゲートパーク」

主人公・真島マコトは地元の工業高校卒業後、定職に就かず実家の果物屋を手伝い雑誌のコラムを書いてこづかい稼ぎをしていた。

そんなプータローのような生活をしている彼にはもう一つの顔があった。

それはどんな問題でも解決してしまうトラブルシューター。

しかも無償で請け負ってくれるボランティアのような存在。

彼は街のギャングボーイズ、ヤクザ、警察などあらゆる人から一目置かれるほどの有名人だった。

しかし、彼はギャングボーイズにもヤクザにも警察にも属していない。

彼は誰にも縛られず自分なりに行動するのが彼の流儀。

今巻の彼への依頼内容は……。

【スカウトマンズ・ブルース】

マコトがこの秋知り合ったガキは池袋東口五差路の角にいた。

そいつはそこらへんの風俗勧誘の奴等とは少し違っていた。

小柄でやせていて、普通のストリートファッション。

マコトはコラムのネタにちょうど良いと思い、声をかける。

それがきっかけで彼はまたトラブルに巻き込まれてしまうのだが、今はまだ知らない……。

スカウトマンのタイチに風俗のことや女を勧誘する秘訣を教えてもらう。

タイチと別れ、それから二日間自室にこもって原稿を書き上げたマコトの元に再びタイチが現れる。

彼は「友達の一人がたちの悪い風俗事務所に入ってしまった」というトラブルを告げる。

マコトは、すぐに携帯電話で毎度世話になっている池袋警察署の刑事吉岡に連絡を取る。

吉岡とマコトは、すぐにその事務所へ行き、女を解放させた。

今回はスピード解決……と思われたが、風俗事務所の経営者はタイチを人質にマコトの前に現れる。

【伝説の星】

ある日、サンダーバードがゆっくりと西市番外へとやってきた。

マコトが呆気にとられて見ていると、乗っていたのは歌手の神宮寺貴信。

七十年代最後の年に一曲だけ百万枚を越えるHIT曲を出したがその後は何もない。

母親に背中を押されるようにして出ていったマコトは車に乗せられ空き地にやってくる。

神宮寺はこの空き地にロックンロールの博物館を作るという夢を持っていた。

それを作るにあたって銀行からの融資が必要となるが、融資の条件は厳しい。

そこでライヴをやって集客力があるところを見せる計画を立てたという。

一見簡単そうに見える今回の仕事……。

だが、裏ではやはりヤクザの姿が——。

【死に至る玩具】

日本だけでなく、世界で人気のある人形といったらニッキー・Zだ。

今回はこの人形をめぐるトラブルにまきこまれるマコト……。

マコトの元にチャイニーズ・ヘルスのキャッチをやっている女が現れた。

女の名前は紅小桃。

彼女の姉はこの人形を作っている工場で死んだ。

原因は心臓麻痺……いや、心臓の筋肉が縦に裂けて破裂して死んだ。

酷い労働条件で働かされていた実態を世間に広めるためにマコトに助けを求めたのだ。

【反自殺クラブ】

今回は夏の話。

反自殺クラブと名乗る三人組が果物屋にやってきた。

話を聴いてみると、彼らの活動内容は自殺しようとする奴等を止めること。

そのためにネット上にある自殺系サイトを監視しているという。

マコトにお願いされた依頼はネット上で最も悪質な自殺系サイトの管理者を捕まえることだった。

今回はネットに巣をはる真空のスパイダーと反自殺クラブの戦いの記録。

特撮物なんかじゃない、現実の話だ。

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『池袋ウエストゲートパークⅥ 灰色のピーターパン』 

著:石田衣良

出版社:文藝春秋



この物語の舞台となるのは池袋西口公園。

通称「池袋ウエストゲートパーク」

主人公・真島マコトは地元の工業高校卒業後、定職に就かず実家の果物屋を手伝い、雑誌のコラムを書いてこづかい稼ぎをしていた。

そんなプータローのような生活をしている彼にはもう一つの顔があった。

それはどんな問題でも解決してしまう腕利きのトラブルシューター。

しかもどんな問題も無償で請け負ってくれるボランティアのような存在。

彼は街のギャングボーイズ、ヤクザ、警察など池袋に住む人間なら誰でも知っている有名人。

しかし、彼はギャングボーイズにもヤクザにも警察にも属していない。

彼は誰にも縛られず自分なりに行動してトラブル解決する。

今巻の彼への依頼内容は……。


【灰色のピーターパン】

池袋の街にまぎれこんだ灰色のピーターパンの話。

灰色のピーターパンは、ガキだがビジネスの腕は上々。

たった一人でバカでスケベな大人たちを手玉に取って、鮮やかに金儲けをする。

その商売は、改造した携帯電話のカメラで撮影したパンチラ画像を売ること。

「若さ」だけが売りの女子高生たちがそいつの被写体となる。

しかし、池袋は安全で清潔なネバーランドじゃない。

金のにおいをかぎつけたイカレたサメがガキの周りをうろうろしている。


【野獣とリユニオン】

ある春の日にやってきた若い女はマコトに知らない男の携帯写真を見せてこういった。

「この人の足を壊してください」

今までのトラブルとはまた違った物騒な話だ。

彼女の兄は昔、写真の男に金を奪われて足まで壊されていた。

しかも奴が奪ったのは金と足だけじゃない。

兄の夢まで奪っていたのだ。

たった三千円のために罪を犯した野獣……。

野獣はすぐに捕まえられて少年院送りになったが、半年ほどで出所して池袋の街に戻っていた。

マコトは、野獣がよくいるというゲーセンに行く。

そこにはとても気が弱そうな男がいた。

【駅前無認可ガーデン】

駅前のビルの八階に無認可の保育園がある。

そこはGボーイズの先代の王が園長を務めている。

今回はその園長からの依頼だった。

世界は変態で満ちあふれている。

池袋の街にも小さな子供に欲情する大人がいるということで警察の巡回が増えてきている。

無認可保育園「池袋KIDS GARDEN」の保育士の一人がロリコンなのではないかと保護者や警察からも疑われている。

その疑いを晴らすのがマコトへの依頼だった。


【池袋フェニックス計画】

東京都副知事に瀧澤武彦が就任してから池袋の街は変わった。

街の主役だった怪しげな外国人パブや個人ヘルスは摘発され、キャッチの男女や酔っぱらいまでいなくなった。

そのかわり警察官と入国管理局の人間たちが街の主役となった。

こうなったのも瀧澤が壮大な治安回復プランを作ったからだ。

その名も「池袋フェニックス計画」

おかげで池袋の街はとても健全な街になった。

しかし、それでもマコトの元を訪れる人間がいなくなることはなかった。

音大に通っているイクミは借金返済のために風俗に売られた姉を助けて欲しいとやってきた。

風俗店の裏のヤクザと話を付けて鮮やかにスピード解決……かと思われたが姉がいる風俗店の裏にいる組は関西系。

これではマコトの手に負えない。

さらに「池袋フェニックス計画」は罪のない外国人就労者たちも罰するようになり暴走を始める。

マコトは組やGボーイズの力を借りながら問題解決を試みる。

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『池袋ウエストゲートパークⅡ 少年計数機』 石田衣良 文藝春秋



この物語の舞台となる場所は池袋西口公園。

通称「池袋ウエストゲートパーク」

主人公・真島マコトは地元の工業高校卒業後、定職に就かず実家の果物屋を手伝ったり雑誌のコラムを書いてこづかい稼ぎをしていた。

そんなプータローのような生活をしている彼にはもう一つの顔があった。

それは、どんな問題でも解決してしまうトラブルシューター。

彼はギャングボーイズやヤクザの組、警察などあらゆる人から一目置かれるほどの有名人だった。

しかし、彼はギャングボーイズにもヤクザにも警察にも属していない。

彼は誰にも縛られず自分なりに行動するのが彼の流儀だ。

今巻の彼の依頼内容は……。


【妖精の庭】

ネットの人気盗撮サイトでNo.1の女・明日美がストーカー被害にあっているのを対処する話。

マコトはそのストーカーと直接話してすぐに解決……。

したはずだったのだがストーカーは明日美の家にやってきた!


【少年計数機】

マコトは西口公園で計数機をカチカチ押す少年・ヒロキと出会う。

それがトラブルの原因になるとも知らずに……。

出会ってから数日経ったある日、ヒロキが誘拐されてしまう。

誘拐犯からの電話でヒロキと少しだけ話すことができた。

しかし、彼が早口で言った言葉は「ワー・コゾウ・ピザーラ・マック・ミスド」

一見意味不明だがこれには重要な意味が隠されていた。


【銀十字】

池袋では連続引ったくり事件が相次いで起こっていた。

その犯人は、二人組でバイクに乗ってやってくる。

そして腕には銀十字をモチーフにしたブランド「シルヴァークロス」の腕輪をしている。

マコトは、依頼者のエロジジイの鉄と喜代治と共に犯人を捕まえようとする。


【水の中の目】

裏風俗・大人のパーティーを襲撃されるという幻の事件が起こった。

幻の事件というのは、裏風俗の事件を警察に知られてはいけないからだ。

襲撃グループは、若い四人組だという。

そのグループを捕まえるためヤクザの組長、Gボーイズのキング、マコトがホテルに集められた。

組織の金に手を出した奴等に落とし前をつけさせるため。

それぞれの情報網で四人組を見つけだそうとするが……。

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『池袋ウエストゲートパークⅢ 骨音』 石田衣良 文藝春秋



この物語の舞台となる場所は池袋西口公園。

通称「池袋ウエストゲートパーク」

主人公・真島マコトは地元の工業高校卒業後、定職に就かず実家の果物屋を手伝ったり雑誌のコラムを書いてこづかい稼ぎをしていた。

そんなプータローのような生活をしている彼にはもう一つの顔があった。

それは、どんな問題でも解決してしまうトラブルシューター。

彼はギャングボーイズやヤクザの組、警察などあらゆる人から一目置かれるほどの有名人だった。

しかし、彼はギャングボーイズにもヤクザにも警察にも属していない。

彼は誰にも縛られず自分なりに行動するのが彼の流儀だ。

今巻の彼への依頼内容は……。


【骨音】

この夏、池袋で流行っていた物の一つとしてホームレス襲撃がある。

ホームレスが寝ている時に、コンクリートブロックが投げ込まれ骨が折れるという連続襲撃事件……。

警察はホームレスが相手だからまともにパトロールなどしてくれない。

そこで事件解決のため抜擢されたのは、トラブルシューター・マコトだった。


【西一番街テイクアウト】

マコトは、本好きの小さな女の子を助けて実家へと連れて帰る。

その子の親を待っているとやってきたのは、風俗嬢の女・ヒロコだった。

彼は、彼女の抱えている問題を知り、問題解決を請け負う。

それは暴力団から売春する権利を護ることだった。


【キミドリの神様】

マコトが公園で夕焼けを眺めていると知らない電話番号から電話がかかってきた。

出てみるとやはりトラブル解決の依頼だった。

嫌々ながらも約束の場所に向かうと若きNPO代表が出迎えてくれた。

NPOが発行している地域通貨の偽札が裏で作られているのをやめさせてほしいという依頼だった。


【西口ミッドサマー狂乱】

ペパーミントグリーンのドラッグ・スネークバイトが街の奴等の間で流行している。

大勢のガキたちが幻のヘビを求めて血眼になって探している。

また、レイヴ(狂乱)も街の奴等に大人気。

激しい音楽に乗せて大集団で延々と踊り狂うイベント・レイヴで「スネークバイト」を売りさばく売人がいた……。

そしてマコトには、新しい恋が芽生える。

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絵本 『ぼくとひかりと園庭で』 徳間書店

著:石田衣良 画:長野順子



ひぐらし幼稚園に通う元気な男の子、新村あさひ。

先生とあさひとしか口を聞かない内気な男の子、須賀みずき。

いつも仲良しの2人の間に、転入生の女の子、徳永ひかりが入り込んだことによって、少しづつ関係に変化が……。

あさひとみずきがボールで遊んでいる時に、ひかりがボールを貸してと言いにきたことがキッカケで3人は仲良しになる。

みずきは転入生のひかりを見て「好きになっちゃいそうだよ」と呟く。

そしてあさひもひかりに惹かれるものがあった。

だけど、彼らはまだ幼稚園生。

幼い子供だから、まだ「恋」というものの存在をきっちりと把握できていなかった。

幼稚園のお泊り会の夜、「夜あけの庭の園丁」という白いドレスを着た女性が幼稚園の園庭に現れた。

「これから夜が終わるまでに、あなたたちに試練をあたえます。それを2人が解決できなければ、この場所で恐ろしい惨事が今から12年後に起きるでしょう」

彼女は、そう言うと、12年後にひぐらし幼稚園で起こる惨劇をあさひとひかりに見せた。

それはとても恐ろしい未来……。

二人はこの惨劇を回避すべく、三つの試練を乗り越えるために力を合わせるのだった。

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『娼年』 石田衣良 集英社



大学生のリョウは、全てが退屈に感じ、大学にも行かずバーのバイトを毎日続けていた。

そんなある日、友達が連れてきた女性・御堂静香との出会いにより彼の人生は大きく変わることになる。

彼女が初めて来店した日から数日後、彼女は再び店にやってきた。

彼女はいきなり、女性もセックスも退屈だと感じているリョウのセックスの価値をつけると言い出した。

仕事が終わった後、リョウは知らないマンションの一室に連れてこられる。

彼は、そこで初めて会った女性・咲良を相手に御堂静香の目の前ですることに。

事を済ませた後、御堂静香はテストの結果としてテーブルに五千円を置いた。

その後、咲良がもう一枚五千円を置いた。

これは一時間一万円というこのクラブの最低料金で、リョウの試験合格を意味していた。

会員制ボーイズクラブの娼年になる権利を得たのである。

彼は退屈な檻から出るため、情熱を探すため、Call boy になることを決意する。

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『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』 石田衣良 徳間文庫



映像ディレクターの小峰は知り合いの村瀬から一時間で一億円の大博打に誘われた。

その大博打とは、池袋最大のカジノバー「セブンライブス」の売上金を強奪するという狂言強盗だった。

村瀬と小峰、そして初めて会うスキンヘッドの不良と中年男の鈴木の四人は売上金を持った雇われ店長を襲った。

銃撃役の中年男が雇われ店長を床に押さえつけてから肩周りを撃ち、売上金を持ち逃げした。

その後、アジトでアタッシェケースをこじ開けると中から白い煙があがったものの、中にはお目当ての一億四千万円があった。

そのまま強盗役の者と病院に運ばれていった店長、合わせて五人で分配して大博打は終了……のはずだった。

突如、鈴木が震える手つきで銃撃に使ったリボルヴァーの拳銃を出して村瀬に向け、金を全て欲しいと要求した。

男は、泣きそうな顔で要求をのまない村瀬の足下に向けて撃った。

運悪く村瀬は銃弾をよけるつもりで屈んだため銃弾の餌食となった。

村瀬が死に、中年男は金を奪って逃走、残った小峰とスキンヘッドは呆然としていた——。


それから自宅に戻ってくると、小峰のマンションに黒いスーツの三人組の訪問者がやってきた。

彼らは「セブンライブス」を経営している羽沢組系のヤクザだった。

三人組のヤクザに連れられて小峰がやってきたのは寂れたオフィス街の一角にあるビル「氷高クリエィティブ」。

どうやら狂言強盗の件がバレたらしい。

氷高の話によると夜七時に襲撃犯の名前や住所などが書かれたファックスが送られてきたという。

夜七時というと村瀬が銃撃役の男に撃たれる前の話だ。

さらに話を聞いてみると、そのファックスには鈴木という名の男はいないという。

小峰は借用証書に拇印を押さされ、五千万円の借金を負った。

これから一生ヤクザに金を返す人生になるのだ。

だが、小峰は氷高に盗まれた金を回収するから借金を無しにしてくれと言い出した。

他のヤクザに殴られながらも、彼は回収することができたら成功報酬に一千万円欲しいとまで言う。

ありえない交渉だが、氷高はそれを了承する。

期限は一ヶ月、成功報酬の一千万円は氷高のポケットマネーから出されることになった。

小峰の監視役には斉藤富士男、通称サルという背の低いヤクザがつくことになった。

翌日から彼らは鈴木捜しを始めるが、それは並大抵のことではない。

すでに池袋、東京、いや日本からいなくなっているかもしれないのだから。

小峰は再び人生の全てを賭けたギャンブルに挑む!

注:赤・黒(ルージュ・ノワール)とお読み下さい<(_ _)>

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