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本『エレファントヘッド』 白井智之

『エレファントヘッド』 白井智之 KADOKAWA



精神科医の象山は家族を愛している。

だが彼は知っていた。

どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。

やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。

謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止!

前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。

多重解決ミステリの極限!

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本『愛じゃないならこれは何』 斜線堂有紀

『愛じゃないならこれは何』 斜線堂有紀 集英社



斜線堂有紀のはじめての恋愛小説集。

『きみの長靴でいいです』
天才ファッションデザイナー・灰羽妃楽姫は、二八歳の誕生日プレゼントに、ガラスの靴を受け取った。
送り主は、十年来の妃楽姫のビジネスパートナー、そして妃楽姫がいつか結婚すると信じている男、妻川。
人生の頂点に到達しようとしている妃楽姫だったが、しかし次の瞬間彼女が聞いたのは、妃楽姫以外の女との、妻川の結婚報告だった。

『愛について語るときに我々の騙ること』
「俺さ、ずっと前から新太のことが好きだったんだ。だから、付き合ってくれない?」
そういう男ーー園生が告白しているのは、私ーー鹿衣鳴花に対してだった。私たちの関係は、どこに向かおうとしているのか。
男と男と女のあいだに、友情と恋愛以外の感情が芽生えることはあるのだろうか。

『健康で文化的な最低限度の恋愛』
美空木絆菜は死にかけていた。会社の新入社員、アクティブな好青年、津籠の気を引きたかった絆菜は、彼の趣味ーー映画にもサッカーにも、
生活を犠牲にして一生懸命頑張って話を合わせた。そして今、絆菜は孤独に山の中で死ぬかもしれない。どうしてこんなことに。

『ミニカーだって一生推してろ』
二十八歳の地下アイドル、赤羽瑠璃は、その日、男の部屋のベランダから飛び降りた。男といっても瑠璃と別に付き合っているわけではない、
瑠璃のファンの一人で、彼女が熱心にストーカーしているのだ。侵入した男の部屋からどうして瑠璃が飛び降りたのか、話は四年前にさかのぼるーー。

『ささやかだけど、役に立つけど』
初めて高校の放送部の部室で鳴花と出会った時に、自分はいつか彼女と付き合うんじゃないかと、園生は思った。
しかしそれから十年経って、彼女と自分の関係に、新太が加わった。二人よりも三人のほうが、ずっと安定している。
自分たちは、このまま死ぬまで三人なのだろうーーでも、それでいいのだろうか。

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本『おんなの女房』 蝉谷めぐ実

『おんなの女房』 蝉谷めぐ実 KADOKAWA



ときは文政、ところは江戸。

武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。

夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。

家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。

私はなぜこの人に求められたのかーー。

芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。

女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。

いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。

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本『名探偵と海の悪魔』 スチュアート・タートン

『名探偵と海の悪魔』 スチュアート・タートン 訳:三角和代

 時は17世紀、 大海原を進む帆船で起こる怪事件。
 囚われの名探偵に代わり、屈強な助手と貴婦人が謎を追う。
 すべては悪魔の呪いか、あるいはーー?



 --この船は呪われている、乗客は破滅を迎えるだろう。

 バタヴィアからオランダへ向かう帆船ザーンダム号に乗船しようとしていた名探偵サミー・ピップスと助手のアレントら乗客たちに、血染めの包帯で顔を覆った男がそう宣言した。

その直後、男は炎に包まれて死を遂げる。

名探偵として名を轟かすピップスだが、いまの彼は罪人として護送される途上にあり、この怪事件を前にしてもなすすべがなかった。

オランダへと帰国するバタヴィア総督一家らを乗せ、ザーンダム号が出航せんとしたとき、新たな怪事が発生した。

風を受けてひるがえった帆に、悪魔〈トム翁〉の印が黒々と浮かび上がったのだ!

やがて死んだはずの包帯男が船内に跳梁し、存在しないはずの船の灯りが夜の海に出現。

厳重に保管されていた極秘の積荷が忽然と消失する。

すべては悪魔の仕業なのだろうか?

わきおこる謎また謎。

だが名探偵は牢にいる。

元兵士の助手アレントは、頭脳明晰な総督夫人サラとともに捜査を開始するも、鍵のかかった密室で殺人が!

海洋冒険+怪奇小説+不可能犯罪。

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本『あの図書館の彼女たち』

『あの図書館の彼女たち』 ジャネット・スケスリン・チャールズ 訳:高山祥子 東京創元社

ナチス占領下のパリ。
苦しくても、わたしたちには愛する本があった。



1939年パリ。

20歳のオディールは、アメリカ図書館の司書に採用された。

本好きな彼女は水を得た魚のように熱心に仕事に取り組み、女性館長や同僚、そして個性豊かな図書館利用者たちとの絆を深めていく。

やがてドイツとの戦争が始まり、図書館は病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトに取り組み始める。

しかしドイツ軍がやってきてパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ……。

1983年アメリカ、モンタナ州フロイド。

12歳の少女リリーは、“戦争花嫁”と呼ばれる孤独な隣人、オディールと知り合いになる。

リリーはオディールの家に出入りしてフランス語を教わるようになり、二人の間には世代を超えた友情が芽生えていく。

だがリリーは、しだいにオディールの謎めいた過去が気になりはじめ……。

人々にかけがえのない本を届け続けた、図書館員たちの勇気と絆を描く

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本『化け者心中』 蝉谷めぐ実

『化け者心中』 蝉谷めぐ実 




その所業、人か、鬼か――。

時は文政、所は江戸。

鳥屋を営む藤九郎と稀代の女形として人気を誇った元役者の魚之助は中村座の座元の許へと向かう。

数日前『堂島連理柵』という新作台本の前読みを役者六人で車座でおこなった際、輪の真ん中に誰かの頭がごろぅり、転げ落ちてきたという。

しかし役者の数は変わらず、鬼が誰かを食い殺して成り代わっているのは間違いない。

二人は「鬼探し」の道行と洒落こむ。

だが、それは同時に、役者たちが芸の道をきわめるために鎬を削る地獄めぐりでもあった。

梨園の知られざる闇。

血のにじむような努力や才能への渇望、葛藤。

それらを目の当たりにするうちに藤九郎は、人と鬼の境目に深く思いを致すことになる。

規格外の熱量を孕む小説野性時代新人賞受賞作!





人間を殺して成り代わった鬼を探すというミステリ的な要素はあります。

しかし、読者が推理によって導き出すのは難しいと思います。

どちらかというと登場人物たちが抱えている闇(謎)を暴いていく物語でしょうか。

江戸時代を舞台に歌舞伎という芸事の世界で生きる人々の業が次々に明らかになっていくところがこの物語の魅力でしょうか。

なかなかおもしろかったです。

げに恐ろしきは人か鬼か。

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本『放課後の嘘つきたち』 酒井田寛太郎

本『放課後の嘘つきたち』 酒井田寛太郎



英印高校ボクシング部の寡黙なエース・蔵元修。

幼馴染で同級生の白瀬麻琴に誘われ、部活同士のトラブル解決を担う部活連絡会を手伝うことに。

カンニング疑惑のある演劇部を探る修は、皮肉屋の部長・御堂慎司が黒幕だと推理するが……。

陸上部の幽霊騒動や映画研究会の不可解な作品改竄など。

よく知るはずの放課後に潜む仄暗い謎と、その謎が呼び起こす修たち自身の噓。

高校生たちの成長と再生を綴る青春ミステリ連作集







起きる事件は、高校生らしいものが多いです。

しかし、どの事件の読後感もほろ苦いを通り越して苦いです。

青春ミステリに甘酸っぱさを期待する人にはオススメしづらいですが、トリックや解決に関してはなかなか納得のいく出来でした。

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本『この世界にiを込めて』 佐野徹夜

『この世界にiを込めて』 佐野徹夜 メディアワークス文庫



生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた1通のメール。

【現実に期待なんかしてるから駄目なんだよ】

でも、それは届くはずのないメール。

送り主は吉野紫苑。

彼女は、屈折した僕の唯一の女友達で、半年前に死んでしまった天才作家だった。

あり得ないはずのメールのやりとりから、僕は失った時間を取り戻していく。

やがて、遺された吉野の最後の言葉に辿り着いた時、そこには衝撃の結末が待っていたーー。

“今を生きる”僕らのための、愛と再生の感動ラブストーリー。

つづきはネタバレ注意


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本『つるぎのかなた』 渋谷瑞也

『つるぎのかなた』 渋谷瑞也 電撃文庫



第25回電撃小説大賞《金賞》受賞作!

「好きじゃないんだ、剣道。……俺を斬れる奴、もういないから」

かつて“最強”と呼ばれながら、その座を降りた少年がいたーー。

“御剣”の神童・悠。

もう二度と剣は握らないと決めた彼はしかし、再び剣の道に舞い戻る。

悠を変えたのは、初めて肩を並べる仲間たち、彼に惹かれる美しき『剣姫』吹雪。

そしてーー孤高の頂でただひたすらに悠を追い続けていた、高校剣道界最強の男・快晴。

二人が剣を交えた先で至るのは、約束の向こう、つるぎのかなた。

「いくぞ悠。お前を斬るのは、この僕だ!」

剣に全てを捧げ、覇を競う高校生たちの青春剣道物語、堂々開幕!

つづきはネタバレ注意



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本『キノの旅 -the Beautiful World- 』 時雨沢恵一

『キノの旅 -the Beautiful World- 』 時雨沢恵一 電撃文庫



「キノはどうして旅を続けているの?」 

「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか?
 ものすごく汚い人間ではないか? 
 なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……
 でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、
 全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。
 とても、愛しく思えるんだよ……。
 ボクは、それらをもっともっと知りたくて、
 そのために旅をしている様な気がする」 

ーーー短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。



電撃小説大賞に応募しているのにずっと読んでなかった。

ラノベにしてはキャラクター性が薄くて起伏に富んだストーリー展開があるわけでもない。

メッセージやテーマ性が強い寓話的な作風だなぁと。

1巻だけを読んだ感想としてはエピソードがどれも似たような話という印象。

出版された当時はその珍しさがウケたのかな。

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本『鏡の中は日曜日』 殊能将之

本『鏡の中は日曜日』 殊能将之 講談社文庫



梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。

マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。

事件は名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。

時間を超え交錯する謎。

続編「樒(しきみ)/榁(むろ)」を同時収録。(講談社文庫)

探偵石動シリーズ第三弾。

つづきはネタバレ注意



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本『魔法科高校の劣等生(1) 入学編 上』 佐島勤 

本『魔法科高校の劣等生(1) 入学編 上』 佐島勤 電撃文庫



魔法。

それが伝説や御伽噺の産物ではなく、現実の技術となってから一世紀が経とうとしていた。

そして、春。

今年も新入生の季節が訪れた。

国立魔法大学付属第一高校ー通称『魔法科高校』。

成績が優秀な『一科生』と、その一科生の補欠『二科生』で構成される。

彼らはそれぞれ『花冠』(ウィード)、『雑草』(ブルーム)と呼ばれていた。

そんな魔法学校に、一組の血の繋がった兄妹が入学する。

兄は、ある欠陥を抱える劣等生。

妹は、全てが完全無欠な優等生。

どこか達観したような面持ちを見せる劣等生の兄と、彼に肉親以上の想いを寄せる優等生の妹。

二人がこのエリート校の門をくぐったときから、平穏だった学びの園で、波乱の日々が幕開いた。

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本『いでおろーぐ!』 椎田十三

本『いでおろーぐ!』 椎田十三 (電撃文庫)



「恋愛を放棄せよ!すべての恋愛感情は幻想である!」

雪の降るクリスマス・イヴ、カップルだらけの渋谷。

街の様子に僻易していた非リア充の高校生・高砂は、雑踏に向かってそんなとんでもない演説をする少女に出会った。

彼女の正体は、同じクラスの目立たない少女、領家薫。

演説に同調した高砂は「リア充爆発しろ!」との想いを胸に、彼女が議長を務める“反恋愛主義青年同盟部”の活動に参加する。

やがて集まった仲間とともに『バレンタイン粉砕闘争』への工作を着々と進めるのだがー!?

「我々は2月14日、バレンタイン・デーを、粉砕する!」

第21回電撃小説大賞銀賞受賞

つづきはネタバレ注意



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本『占星術殺人事件』 島田荘司 

本『占星術殺人事件』 島田荘司 (講談社文庫)



密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。

事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!?

名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版!

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本『処刑少女の生きる道(バージンロード)』 佐藤真登 

本『処刑少女の生きる道(バージンロード)』 佐藤真登 (GA文庫)



これは、彼女が彼女を殺すための物語。

この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。

だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。

そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。

躊躇なく冷徹に任務を遂行するメノウ。

しかし、確実に殺したはずのアカリは、なぜか平然と復活してしまう。

途方にくれたメノウは、不死身のアカリを殺しきる方法を探すため、彼女を騙してともに旅立つのだが……

「メノウちゃーん。行こ!」

「……はいはい。わかったわよ」

妙に懐いてくるアカリを前に、メノウの心は少しずつ揺らぎはじめる。

GA文庫大賞、7年ぶりの《大賞》作品!

つづきはネタバレ注意



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本『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』 澤村御影

本『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』 澤村御影 角川文庫



嘘を聞き分ける耳を持ち、それゆえ孤独になってしまった大学生・深町尚哉。

幼い頃に迷い込んだ不思議な祭りについて書いたレポートがきっかけで、怪事件を収集する民俗学の准教授・高槻に気に入られ、助手をする事に。

幽霊物件や呪いの藁人形を嬉々として調査する高槻もまた、過去に奇怪な体験をしていたー。

「真実を、知りたいとは思わない?」

凸凹コンビが怪異や都市伝説の謎を『解釈』する軽快な民俗学ミステリ、開講!

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『キネマ探偵カレイドミステリー』 斜線堂有紀

『キネマ探偵カレイドミステリー』 斜線堂有紀 メディアワークス文庫



「休学中の秀才・嗄井戸高久を大学に連れ戻せ」

留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎は、教授から救済措置として提示された難題に挑んでいた。

しかし、カフェと劇場と居酒屋の聖地・下北沢。

その地にある自宅にひきこもり、映画鑑賞に没頭する嗄井戸高久の前に為すすべもなく……。

そんななか起こった映画館『パラダイス座』をめぐる火事騒動と完璧なアリバイを持つ容疑者。

ところが、嗄井戸は家から一歩たりとも出ることなく、圧倒的な映画知識でそれを崩してみせる。

第23回電撃大賞メディアワークス文庫賞

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業』 さとみ桜

『明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業』 さとみ桜 メディアワークス文庫



ぞわっとして、ほろりと出来る。

怠惰な記者のあやかし謎解き譚。

日がな一日サロンで惰眠を貪る日陽新聞社の記者、内藤久馬。

そんな彼も好奇心が疼けば記事を書く。

傍に用意するのは、怪談奇談に妖怪本。

彼が書く記事は全て妖怪にまつわるものなのだ。

ある春の日、少女が新聞社へ乗り込んできた。

彼女の名は井上香澄。

久馬の記事が原因で、友人が奉公先を追い出されたのだという。

冷たい対応の久馬に代わり香澄に声を掛けたのは、妖美な男・芝浦艶煙。

曰く、むしろ妖怪記事は人助けになっており、友人は貞操の危機を免れたのだというが!?

第23回電撃小説大賞銀賞

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 佐藤友哉

『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』 佐藤友哉 講談社



妹が首を吊った、とイカレた母親からの電話。

愉快そうな侵入者は、妹の陵辱ビデオを見せたうえ、レイプ魔たちの愛娘がどこにいるか教えてくれる。

僕はスタンガンを手に捕獲を開始。

でも街には77人の少女を餌食にした“突き刺しジャック”も徘徊していたー。


妹がレイプされて自殺した。

その様子が映るビデオと犯人たちの娘の写真と行動表を見知らぬ男から渡された僕。

すぐに犯人たちの娘の捕獲を開始する。

巷では突き刺しジャックが少女を殺していた。

突き刺しジャックの視覚とある女性の視覚が接続してしまう。

第21回メフィスト賞受賞作。

どんな結末を迎えるんだろうと思っていたら思いもしないところに落ち着いて驚いた。

かなり好みが分かれそう。

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本『眼球堂の殺人 ~The Book~』 周木律

『眼球堂の殺人 ~The Book~』 周木律 (講談社文庫



神の書、“The Book”を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人。

彼が記者・陸奥藍子と訪れたのは、狂気の天才建築学者・驫木煬の巨大にして奇怪な邸宅“眼球堂”。

二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。

密室、館。

第47回メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ!

つづきはネタバレ注意



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本『プシュケの涙』 柴村仁

『プシュケの涙』 柴村仁



夏休み、補習中の教室の外を女子生徒が落下していった。

上の四階からの飛び降り自殺として少女・吉野の死が静かに葬り去られようとしていた。

そのとき、目撃者の男子・榎戸川と旭に真相を問い詰めたのは少女と同じ美術部の男子・由良彼方だった。

登校拒否で授業に出ていなかった吉野は、ひそかに美術部に蝶の絵を描きに来ていたのだ。

絵を描きかけのままで死ぬはずがない……。

やはり二人は彼女の死の真相を知っていた。

彼女は自殺ではなかったのだ。

少女が迎えた悲劇は自殺より更に残酷で無情だった。

平凡な高校生たちの日常が非日常に変わり人間模様が陰影を織りなす瞬間を、デリケートな筆致で綴る青春ミステリー。

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『青春ラリアット!!』 蝉川タカマル

本『青春ラリアット!!』 蝉川タカマル 電撃文庫



「行くぞコノヤローッ!」

どこかの有名レスラーばりにマイクコールをし、全校朝礼の場で公開告白をした月島。

その結果はー当然、停学処分となったのだった。

バカの日本代表、月島を心配する者が一人。友人の宮本である。

宮本は傷心の月島を見舞う事に。

その道中で出会ったのが、整った顔立ちながら愛想の欠片もない無表情の少女、長瀬だった。

どうも、長瀬は“あの月島”に惚れているらしい。

その事に驚きつつ、自分に対してなぜか横柄な彼女に怒りも覚える宮本だった。

この奇妙な三角関係が、風雲嵐を巻き起こす事になり――。

第17回電撃小説大賞金賞

つづきはネタバレ注意



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本『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』 城平京

『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』 城平京 講談社タイガ



<アニメ化決定! 岩永琴子役:鬼頭明里 桜川九郎役:宮野真守>
<本格ミステリ大賞受賞作シリーズ!>
<シリーズ累計200万部突破!>

妖怪から相談を受ける『知恵の神』岩永琴子を呼び出したのは、何百年と生きた水神の大蛇。

その悩みは、自身が棲まう沼に他殺死体を捨てた犯人の動機だった。「ヌシの大蛇は聞いていた」

山奥で化け狸が作るうどんを食したため、意図せずアリバイが成立してしまった殺人犯に、嘘の真実を創れ。「幻の自販機」

真実よりも美しい、虚ろな推理を弄ぶ、虚構の推理ここに帰還!

【虚構推理シリーズ】第二弾。

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本『ナラタージュ』 島本理生

『ナラタージュ』 島本理生 角川文庫



お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある――。

大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。

泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。

後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。

そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は――。

早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。

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本『虚構推理』 城平京

『虚構推理』 城平京 講談社



巨大な鉄骨を手に街を徘徊するアイドルの都市伝説、鋼人七瀬。

人の身ながら、妖怪からもめ事の仲裁や解決を頼まれる『知恵の神』となった岩永琴子。

とある妖怪の肉を食べたことにより、異能の力を手に入れた大学院生の九郎。

二人がこの怪異に立ち向かう。

その方法とは、合理的な虚構の推理で都市伝説を滅する荒技で!?

驚きたければこれを読め――。

本格ミステリ大賞受賞の傑作推理!

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