忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



本『いでおろーぐ!』 椎田十三

本『いでおろーぐ!』 椎田十三 (電撃文庫)



「恋愛を放棄せよ!すべての恋愛感情は幻想である!」

雪の降るクリスマス・イヴ、カップルだらけの渋谷。

街の様子に僻易していた非リア充の高校生・高砂は、雑踏に向かってそんなとんでもない演説をする少女に出会った。

彼女の正体は、同じクラスの目立たない少女、領家薫。

演説に同調した高砂は「リア充爆発しろ!」との想いを胸に、彼女が議長を務める“反恋愛主義青年同盟部”の活動に参加する。

やがて集まった仲間とともに『バレンタイン粉砕闘争』への工作を着々と進めるのだがー!?

「我々は2月14日、バレンタイン・デーを、粉砕する!」

第21回電撃小説大賞銀賞受賞

つづきはネタバレ注意







「恋愛を放棄せよ! すべての恋愛感情は幻想である!」

非リア充の主人公とヒロインが反恋愛主義青年同盟部を結成し、熱い演説により反恋愛主義の仲間を増やし、バレンタイン粉砕闘争を行うことに決める。

リア充爆発アンチラブコメ。

ラノベによくある謎部活もの。

よくもまあ突飛な部活を考えられるものだなぁ(ほめ言葉)。

クリスマスイブの渋谷で反恋愛主義を掲げる女の熱いアジテーションで始まるインパクトのある冒頭から非リア主人公の胸の奥に眠る陰魂が燃え上がりヒロインと同志になるスムーズな導入はくだらないながらも良い。

なんだかんだ言いつつラブコメだからイチャイチャするんだろうなぁと思っていたら赤いランドセルの幼女姿の地球外生命体(自称神様)が主人公の前に表れてヒロインとくっつかなければ「人類は滅亡する!」「な、なんだってー!」というとんでも展開に突入して笑った。

ヒロインの声には民衆を扇動する力があり、皆が反恋愛主義を掲げてしまったら人々は子どもを残さなくなることを危惧した神様が主人公にどうにかするよう依頼しに来たらしい。

これハルヒに似てるね。

パクリではなくオマージュ程度だけど。

これで部員が増えたら完璧だと思ったら中盤で増えた。

しかし物語の中盤以降に男1人女2人と増えたのであまり掘り下げられないままサラッと人物紹介がされてしまったのは残念。

そこからヒロインがなぜ反恋愛主義を掲げるのかというラブコメにしては暗く重い設定がサラッと出されたのもさらに残念。

1巻は主人公とヒロインだけにしておけばよかったのになぁ

拍手[0回]

PR

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL