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少しイカレてるくらいがちょうどいい
『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦 角川書店

おともだちパンチ。

なむなむ。

森見ワールド全開!!

 

いつもよりネタバレが多いから、気をつけてください<(_ _)>

大学のクラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋をした「先輩」。

「先輩」は、なんとか彼女の目にとまるよう心がけてきた。

あらゆる場所で偶然の出会いを何度も繰り返していたのだが……。

天真爛漫な彼女「黒髪の乙女」は、なかなか「先輩」の想いに気付いてくれない。

「ま、たまたま通りかかったもんだから」

という台詞を何度使ったことか。

彼女は毎回「あ! 先輩、奇遇ですねぇ!」と笑顔で応えるばかり。

彼の言う「彼女という城の外堀を埋め続ける日々」はいつまで続くのだろうか——。


第一章 【夜は短し歩けよ乙女】

大学OBの結婚を祝う会に出席した彼女(黒髪の乙女)。

彼女は、お酒が大好きであるにもかかわらずお酒を控えていた。

というのも、結婚祝いの席上で万が一粗相をしてはまずいと思ったからだった。

会は無事終了し、二次会が催されることになったが彼女はお酒を求めて一人先斗町に——。

彼女が二次会に参加しないと知った「先輩」は、彼女を追った。

が、途中で見失い、彼は暴漢にズボンと下着を盗まれてしまう。

その頃、彼女は様々な人と出会っていた。

錦鯉センターを経営している変態爺の東堂さん。

美人歯科衛生士であり酒豪の羽貫さん。

職業は天狗だと言い張り、空中を飛ぶことができる樋口さん。

大学の文化系サークルで「詭弁踊り」を考えついた詭弁論部の方々。

彼女と飲み比べの勝負をすることになった李白さん。

こうして彼女は、楽しい夜の街の主役となっていった。


第二章 【深海魚たち】

「先輩」は、恋い焦がれている女性「黒髪の乙女」が古本市に行くというので下鴨神社にやってきた。

勝手な妄想を膨らませながら彼女を捜す彼。

ようやく彼女のことを見つけ、急いで先に行こうとしたらソフトクリームを持った少年とぶつかってしまう。

彼は、妙に大人びた態度をとる少年にソフトクリームを奢るはめになり、彼女を見失ってしまう。

その頃、彼女もまた同じように探し回っていた。

人ではなく、ある一冊の絵本を——。

先輩は、ある売り立て会場に足を踏み入れた。

真夏の暑い日に湯たんぽや炬燵が置かれた部屋で火鍋をつつき熱さに耐え抜いた者だけが本を手に入れることが出来るという奇妙なルールがある場所だ。

そのルールは、意地の悪い金貸しの李白翁の考えついたことだった。

欲しい本を目の前にしながら参加者が続々と脱落していく。

彼も諦めそうになったが、彼女が探し求めている絵本があると知り、俄然やる気になる。


第三章 【御都合主義者かく語りき】

季節は晩秋。

「先輩」は、「黒髪の乙女」が学園祭に行くというので模擬店街をさまよっていた。

途中彼は、学園祭事務局の本部テントを訪れた。

そこで知らされたのは、学園祭で起こっている二大騒動——「韋駄天コタツ」と「偏屈王事件」のことだった。

妙な連中がコタツに入って、神出鬼没にうろつく韋駄天コタツ。

そして構内の路上で突如上演されるゲリラ演劇「偏屈王」

偏屈王の出演者たちは、捕まえられてもケロッとしていた。

ゲリラ演劇「偏屈王」は、首謀者が捕まらない限り、また新しい代役を立てて公演されるからだ。

主演女優を捕まえにグラウンドにやってきた事務局長についてきた先輩は、「黒髪の乙女」を見つける。

しかも背中には、何故か巨大な緋鯉のぬいぐるみが……。

彼女は、射的で当てた緋鯉のぬいぐるみを背負いながら学園祭を楽しんでいた。

また、幸運にも神出鬼没の韋駄天コタツとも出会う。

コタツにいたのは、羽貫さんと樋口さん、そして初対面のパンツ総番長。

パンツ総番長は、ある女性と再会できることを期待して学園祭に参加していた。

彼女は、彼らと別れた後に床を踏んだり蹴ったりしていた先輩とすれ違う。

先輩が来た道を歩いていくとあったのは、「象の尻」という展示。

人一倍好奇心旺盛な彼女は、受付の女性の話を聞きながら「象の尻」を撫でてみた。

受付の女性は、ある男性と再会することを期待して学園祭に参加していた。

緋鯉を担いだ彼女は、階段の踊り場までやってくるとちょうど「偏屈王」が開演される直前だった。

代役がいなかったため、近くにいた彼女は主演女優の代役に抜擢される。

そんな時、先輩はまだ彼女を捜して続けていた。

屋上までやってきたとき、彼は縁石につまずいて左手に花火、右手に達磨の首飾りを持ったまま落ちていった。

彼が落ちた隣の屋上では偏屈王最終幕が開演されようとしていた。

主演女優はもちろん「黒髪の乙女」である。


第四章 【魔風邪恋風邪】

風邪の神が跋扈する師走。

学園祭で先輩と一緒に演劇「偏屈王」を演じた後、「黒髪の乙女」の中で先輩の存在が大きくなり始めていた。

彼女は、時折ボーッとしながら緋鯉のぬいぐるみをポカポカ叩いたり、むぎゅっと潰したりした。

この頃、京都中で風邪が大流行していて誰もが風邪で寝込んでいた。

そんな中、先輩は「恋わずらい」にかかり万年床で寝込んでいた。

運良く風邪にかかっていない彼女は、街で知り合った方々やサークルの部員の家にお見舞いに回っていた。

嵯目書房に行った時、古本市で出会った少年から万能の薬をもらい受ける。

彼女はその薬で街中にばらまかれた風邪の根元である李白氏を治してあげようと、彼が住む三階建ての電車へと向かう。

「黒髪の乙女」が見舞いで忙しかったとき、先輩は不思議な夢を見ていた。

バーで樋口氏と出会い、いざというとき役に立つ「樋口式飛行術」を習う夢だった。

飛行術を身に付けた彼は、天空を飛び回り彼女の姿を探しながら三階建ての電車の上空までやってきた。

薬のおかげで李白氏の風邪が治り、最後に一つ大きな咳をすると彼の中に住み着いていた風邪の神が台風となって出ていった。

風邪の台風に飲まれた彼女はぐるぐると回り飛ばされていった。

彼女が大変な目に遭っているとき、先輩も同じように台風の中でぐるぐると回っていた。

彼は、なんとか樋口式飛行術を駆使して彼女を助け出すことに成功する。

彼女は声にならない声で言った。

「奇遇ですね」

彼も声にならない声で答えた。

「たまたま通りかかったものだから」

澄んだ空を滑るようにして飛んでいた彼らが降り立った先は——。

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本『美女と竹林』

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本『夜は短し歩けよ乙女』

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『有頂天家族』 森見登美彦 幻冬舎文庫



「面白きことは良きことなり!」

総一郎はその見事な化けっぷりから、京都で名高い立派な狸であった。

しかし無念なことに数年前に鍋の具にされて不帰の狸となってしまう。

その偉大なる父が遺したのは四人の子ども達。

その偉大な父の才能を均等に四つに分けてしまったものだから「非常に残念な子どもたち」というのが世間の評価である。

長男は、カチカチに堅いわりに土壇場に弱い。

次男は、狸のくせに蛙に化けて井の中にいる。

四男は、素直だが化けぶりはとても残念である。

三男の矢三郎は、おもしろいことをモットーとして生きすぎている。

そんな彼ら兄弟たちが一族の誇りをかけて、宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を駈け廻る!!

威厳も能力もなくして偏屈なじじいに成り下がった天狗、赤玉先生。

元々は美しい人間の少女だったが、天狗の修行を受けて妖艶な美女となった弁天。

宿敵・夷川家の阿呆なライバル狸の金閣銀閣兄弟。

決して自分には姿を見せず、口の悪い声だけを聞かせる矢三郎の許嫁の海星。

そして年末になると必ず狸鍋を食する怪しい集団「金曜倶楽部」

世紀の大騒動をふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー!

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『美女と竹林』 森見登美彦 光文社文庫



「これからは竹林の時代であるな!」

閃いた登美彦は、大学時代の友人明石氏と共に京都の西、桂へと向かった。

実家で竹林を所有する職場の先輩、鍵屋さんのお宅を訪ねるのだ。

そこで歯ごたえのあるケーキをごちそうになってから竹林と対面する。

荒れ果てた竹林の手入れを取っ掛かりに、目指すは竹林成金!!

MBC(モリミ・バンブー・カンパニー)のカリスマ経営者となり、自家用セグウェイで琵琶湖を一周……。

どこまでが事実でどこまでが妄想なのか――それを判断するのはあなたです。

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『太陽の塔』 森見登美彦 新潮社

これぞ森見ワールドの原点。

日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

 

華のない大学生活を送ってきた私。

そんな私に三回生のときにできた彼女、水尾さん。

彼女は知的で、可愛く、奇想天外で、支離滅裂で、猫そっくりで、やや眠りをむさぼり過ぎる、じつに魅力的な女性だった。

だが残念なことに一つ大きな問題を抱えている。

彼女はあろうことか、この私を振ったのである。

長きにわたって続けてきた私の「水尾さん研究」は「研究停止」の宣告を受けてしまった。

しかしそれぐらいのことでへこたれる私ではない。

一度手につけた研究を途中で放棄することは良心が許さない。

私は変わらず「水尾さん研究」にいそしむのであった。

これは崇高なる研究であって、水尾さんへの未練だとかそういうものではない。

けして私は恋だのにかまけているわけではない。

したがってこれは「ストーカー犯罪」とは根本的に異なるものである。

しかし水尾さんの周辺に遠藤という男が現れ、私に卑劣なことを試みてくる。

憎き遠藤を懲らしめるため、あれやこれやと愚策を講じる私だが、なかなかうまくいかない。

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