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少しイカレてるくらいがちょうどいい
前回のあらすじ

『先輩』

・得意料理

肉じゃが

・バストサイズ

推定Cカップ

・酒での失敗

ひみつ

・性的嗜好

バイセクシュアル(元レズビアン)


『私』

・得意技

回し蹴り

・バストサイズ

育成中

・酒での失敗

内臓破壊

・性的嗜好

異性愛者



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前回のあらすじ

「私のことなんて何も知らないくせに」

「知ってる」

「嘘よ」

「君の好きな食べ物も、君の好きな音楽も、君が一日に何回トイレに行ったかも、君がお風呂で最初に洗う場所も、全て知っているよ」

「おまわりさん! コイツです!」

次回「お前の味噌汁の具を教えろ!!」をご期待ください。


拍手[3回]

「ノリと勢いで生きる人間の方が何も決められず行動もできない人間より良いと思う」

「一理あるけど、方向性にもよると思う」

「たとえば?」

「何も考えずにギャンブルにお金を注ぎ込む人間」

「あーうー」

※「更新するよ」と言いつつサボってすみません……。

これでは括弧書きで気が向いた時にとつけなければいけないではないですか。


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コーヒー1杯目

家事手伝いとは一体なにか――。

給料3カ月分の正しい使い道は――。

そんなことについて不真面目に考えていた夜の事でした。

大学の先輩から電話がかかってきました。

私「もしもし」

先「もしもし、みりんちゃん? 今大丈夫?」

先輩は私の事をみりんちゃんと呼びます。

それは私の本名が砂糖みりんだからです。

まあ、嘘ですけどね。

私「大丈夫ですよ」

先「急で悪いんだけど、これから会えないかな?」

時計を見ると7時になろうとしています。

おそらく会うのは、先輩が住むアパート近くにあるファストフード店でしょう。

私は少し考えてから了承し、すぐにファストフード店に向かいました。

私は大学を卒業してから一度地元に戻り、就職が決まってから再び大学時代に住んでいた地域に戻ってきました。

先輩は大学を卒業してから就職……はできませんでしたが、アルバイトをしながら今も同じアパートで生活しています。

そのため、私の住むアパートと先輩の住むアパートは目と鼻の先にあります。

そのため、事あるごとに先輩から電話やメールで呼び出されることもあります。

まあ、ほとんどお断りしていますけどね。

べ、べつに先輩に会いたくないわけじゃないですからね。

「まだ会社で残業しています」「休日出勤日です」と、こんなのがお断りする理由です。

残業代……休日出勤手当……うっ頭が……。

ファストフード店で二人分のコーヒーを注文して席につきます。

このお店の女性店員は頼まなくてもスマイルをくれます。

未だに「スマイルください!」と店員を困らせる人はいるのでしょうか。

先「もうやだ。もうムリ」

先輩は疲れた表情を見せながら弱音を吐きます。

私(タスケテケスタ!)

私は黙ってコーヒーをすすります。

私たちはお酒を飲んでいません。

なぜならここは、学生も低所得者もアメリカンドリームを夢見る人も利用するファストフード店だからです。

今日も今日とて私たちに食事を提供してくれます。

たとえ泥水のようなコーヒーを提供しても泥酔させるような酒の提供はありません。

二十歳を超えて酒を飲める年齢になると、友人知人と会う時には居酒屋を利用するようになると聞きます。

それでも私と先輩は、大学時代から利用しているファストフード店で会います。

学生時代の思い出に浸りたいからというセンチメンタルな理由ではありません。

私が酒に弱い事と先輩が酔うと面倒な事が理由です。

私が初めてこの人と会った時、彼女は駅前で酔い潰れていました。

酒と薬品の匂いをさせている彼女を自宅まで運んだことは今でも覚えています。

あの頃、私はウィンナーを海洋生物にしてフライパンの上で水族館を開いていました。

私は事あるごとにタコやカニを作って炒めていました。

あの時の私は、どうしてそんなことをしていたのでしょう。

何らかの電波を受信していたのか、何者かによって洗脳されていたのか。

いつかまた水族館を開くことがあればウィンナーでクラゲを表現したいと思います。

水族館再開の目処が立ち始めたところで、先輩はうな垂れていた顔をあげました。

先「みりんちゃん……お酒が欲しいよ……」

私「じゃあ居酒屋行きます?」

先「やだよ。面倒だから」

私「そろそろ帰って良いですか?」

先「ダメ」

私(ケンタッキーの食べ放題行きたい)

先輩。

私にとっては大学の先輩であり、良き相談相手であり、白衣がとても似合う人で、薬品臭い人で、偽物の姉でもあります。

その容姿は百合の花のように美しいです。

みりん。

日本料理の調味料や飲用に用いられるアルコール飲料のひとつで、混成酒に分類されるもの。

五大調味料「さ・し・す・せ・そ」の牙城を崩す存在です。

そして私の偽名の一つでもあります。

先「みりんちゃーん、就職できずにアルバイト生活だよぅ」

私「今は珍しくないですよ?」

先「非正規は嫌だよ」

私「無職よりいいんじゃないですか?」

先「家事手伝いは無職に入るかな?」

私「分類が難しいですね」

浪人生を無職として扱うか、バナナを遠足のおやつに含めるか、巨乳は何カップからか、どうして分類するという行為はこうも難しいのでしょう。

先「あーもう、どこでもいいから正社員で雇ってくれないかなぁ」

机に突っ伏しながらチラチラとこちらを見てきます。

私(あ、胸チラしそう……)

まるで仲間になりたがっているRPGのモンスターのようです。

残念ながら私はドラクエもFFもプレイしたことがない人事権のないペーペーなので諦めてください。

私「正社員になりたいのは分かりますが、焦って決めるとダメですよ?」

私の友人知人も就職して一年も経たないうちに辞めたり、就職できなくても半年くらいで職に就いたり、派遣社員として働き始めて三カ月したら正社員に登用されたり、昔からなりたいと思っていた職業に就いたと思ったら自殺したり、色々な人がいました。

なかなか難しいですね、就職は。

ままならないものですよね、人生は。

私「就職に限った話ではないですが、よく考えずに勢いに任せて決定するとろくな事がないですよ」

先「例えば?」

私「…………結婚?」

先「みりんちゃん独身でしょ。説得力ないよ」

私「それならセックス?」

先「うーん、それなら良し」

先輩は何かしら思うところがあるのか、小さく頷いて納得してくれました。

安易に自殺や心中と言わないで良かったです。

けれども、あの時の私はその場の勢いで自殺未遂や心中という選択肢を選んではいません。

真面目に自分なりに考えて、あの時の私にとって最良の選択をしたと思っています。

誰が何と言おうと、その選択は間違っていなかったと思います。

バカだなぁとは思いますけれど。

ノリと勢いで人生の選択を決められる方はすごいですよね。

自分もそうなりたいとは思いませんけれど。

私「何のアドバイスもできなくて申し訳ないですが、先輩はよく考えて就職先を……」

先「ねぇ、ラブホ経営って儲かるかな?」

私「知りませんよ……」

私と先輩の面倒な夜は続きます。

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