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本『キノの旅 -the Beautiful World- 』 時雨沢恵一

『キノの旅 -the Beautiful World- 』 時雨沢恵一 電撃文庫



「キノはどうして旅を続けているの?」 

「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか?
 ものすごく汚い人間ではないか? 
 なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……
 でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、
 全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。
 とても、愛しく思えるんだよ……。
 ボクは、それらをもっともっと知りたくて、
 そのために旅をしている様な気がする」 

ーーー短編連作の形で綴られる人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。



電撃小説大賞に応募しているのにずっと読んでなかった。

ラノベにしてはキャラクター性が薄くて起伏に富んだストーリー展開があるわけでもない。

メッセージやテーマ性が強い寓話的な作風だなぁと。

1巻だけを読んだ感想としてはエピソードがどれも似たような話という印象。

出版された当時はその珍しさがウケたのかな。

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