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本『鏡の中は日曜日』 殊能将之

本『鏡の中は日曜日』 殊能将之 講談社文庫



梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。

マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。

事件は名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。

時間を超え交錯する謎。

続編「樒(しきみ)/榁(むろ)」を同時収録。(講談社文庫)

探偵石動シリーズ第三弾。

つづきはネタバレ注意







フランス文学研究者「魔王」が住む梵貝荘と呼ばれる異形の館で奇妙な殺人事件が起こる。

事件は名探偵水城優臣の活躍により解決されるが、年を経た後にその推理が正しかったのかの再調査が現代の名探偵石動戯作に持ち込まれる。

現代と過去、時間を超えて交錯する謎。

メフィスト賞受賞の叙述トリックで有名な『ハサミ男』でデビューした作家さんの作品。

オススメしてくれた人は「スタイリッシュ」と評していた。

たしかに綺麗に上手く作られているとは思う。

事件の真相や犯人の動機を考えるとリアリティは首を傾げたくなるものの、たしかに館の扱いは「なるほど。上手くできている」とは思った。

フィクションに突っ込むのも野暮かもしれないけれど、事件のためにわざわざ用意して作った感じがあまり好みではない。

読み終えてからシリーズ作品の3作目だと後から気づいた。

順番通りじゃなくても問題なく読めたのでよかった。

ちなみに著者はお亡くなりになっている。

病死か、あるいは自殺ではないかと言われている。

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