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本『池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争』

『池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争』 石田衣良 文藝春秋



【要町テレフォンマン】

テレビで振り込め詐欺にあった老人の自殺がニュースとなって流れている時、マコトはいつものように果物屋の店番をしていた。

その電話があったのは、ニュースのことなど完全に忘れていた翌日の午前中のことだった。

着信を確認したが、非通知で相手が分からない。

電話に出ると、切れのいい若い男の声がした。

相手は、ある青年を窮地から救い出してほしいという依頼を告げる。

その青年は振り込め詐欺グループの一人で、そのグループを抜けたいらしい。

依頼を請けるかは決めず、依頼人と一度話すことを約束する。

電話で依頼人の高槻陽児と話し、いつものウエストゲートパークで落ち合うことに。

【詐欺師のヴィーナス】

夏の朝一番の仕事としてマコトは、ガキどもが残したゴミを掃除していた。

そこに頭上から降ってくる声は、苦悩に満ちていた。

今回の依頼は今までと違う。

声の主、今泉清彦はトラブルでなく、彼女の気持ちを知りたいというのだから。

おふくろの命令に従い、話を聞くと、男が言う彼女とは絵画のセールスレディだという。

その女から買った絵が一枚五十万円。

それを三枚も買ったというからマコトは驚き、呆れてしまう。

【バーン・ダウン・ザ・ハウス】

この秋は何年かして思い出すと、放火の秋だったということになるのかもしれない。

それも子どもによる連続した放火事件である。

マコトがしりあった少年放火犯は、ほんとうにごく普通のガキだった。

かつて少年Aとして鑑別所に送られた水谷祐樹と話すようになるマコト。

そんなある日、池袋で放火がおこる。

ヤクザは怒り、Gボーイズは犯人探しを始める。

マコトもユウキと共にパトロールをするようになる。

【Gボーイズ冬戦争】

噂が池袋の街を駆けていた。

十二月の乾いた池袋、マコトがきいたのはこんな危ない話。

Gボーイズ有数の武闘派ヤマト疾風が襲撃された。

車に乗る彼らの前に現れた黒い目だし帽をかぶったガキが立つ。

車に乗っていた一人が外に出て、右ストレートを放つ。

しかし、吹っ飛ぶはずの黒い目だし帽の男はブラックホールみたいにパンチの威力を吸い込んだ。

そして相手の肘関節を砕いてしまう。

車の中でその様子を見ていた仲間たちは、雄叫びをあげる。

だがその瞬間、四方から黒い目だし帽の男たちがワゴンを襲った。

これが冬のGボーイズ襲撃第一弾だった。

誰ともなく冬戦争、ウィンターウォーと呼ばれることになる騒動の緒戦だった。

Gボーイズが襲撃に巻き込まれている頃、マコトはそれ以上のトラブルに巻き込まれていた。

【関連リンク】

本『アキハバラ@DEEP』

本『IWGPコンプリートガイド』

本『6TEEN』

本『4TEEN』

本『ブルータワー』

本『東京DOLL』

絵本『ぼくとひかりと園庭で』

本『娼年』

本『REVERSE リバース』

本『池袋ウエストゲートパーク8 非正規レジスタンス』

本『池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争』

本『池袋ウエストゲートパーク6 灰色のピーターパン』

本『池袋ウエストゲートパーク5 反自殺クラブ』

本『池袋ウエストゲートパーク4 電子の星』

本『池袋ウエストゲートパーク3 少年計数機』

本『池袋ウエストゲートパーク2 骨音』

本『池袋ウエストゲートパーク』

本『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』


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