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少しイカレてるくらいがちょうどいい
『夏と花火と私の死体』 乙一 集英社文庫



【夏と花火と私の死体】

九歳で、夏だった。

わたし(五月)と友達の橘弥生ちゃんは、大きな石垣の下で打ち合わせが終わるのを待っていた。

石垣の上では、弥生の兄の健くんが村の男の子達といっしょに花火大会について話し合っている。

話し合いが終わるのを待つ間、わたしたちのところに66がやってきた。
 
66は村に住みつく雑種の犬で、靴を盗んだり噛みついたりと子どもからは恐れられていた。

66が少しずつわたしたちのところにやってくる。

しかし、その時、健くんが66に石をぶつけて守ってくれた。

その後、わたしたちは弥生ちゃんと健くんの家におじゃまする。

橘家にはおばさんと緑さんがアイスクリームをおみやげに持ってきていた。

緑さんはアイスクリームの工場で働いていて、よくおみやげにその商品を持ってきてくれる。

そして彼女は、弥生ちゃんの大好きな健くんの好きな人だった。

テレビでは、行方不明になった子どもが五人になったことを報道している。

最近、村の周辺地域で子どもたちが行方不明になっているのだ。

健くんは緑さんを送るためについていき、わたしと弥生ちゃんは森で待つことにした。

森までやってくるとわたしたちは大きな木に登る。

そこはわたしたちの秘密基地で、木の下には登りやすいように大きな石が置いてある。

木の上で弥生ちゃんは、お兄ちゃんのことが好きなのに家族だから結婚できないと嘆いた。

それを聞いたわたしは、わたしも健くんのことが好きなんだとつぶやいた。

その時、遠くから健くんが歩いてくるのが見えた。

同時に、わたしの背中に小さな熱い手を感じ、弥生ちゃんに突き落とされた。

こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄弟の悪夢のような四日間の冒険が始まった。

死体である「わたし」の視点で描いた乙一のデビュー作!!


【優子】

それは、あの大きな戦争が終わって、まだ間もない頃だった。

清音が鳥越家に住み込みで働くようになって二週間がたち、そろそろ家の間取りや仕事内容が体になじみ始めようとしていた。

働くのは生れて初めてのことだったが、特に辛いとか苦しいとは思わなかった。

鳥越家の門のそばにはひっそりとあじさいや黒い実をつける植物が生えていた。

旦那様の正義様は清音の父親の友人で、物書きをしている。

彼は女の人みたいに綺麗で、とても優しい人である。

そして旦那様には優子という名前の奥さまがいる。

しかし、清音はその存在にずっと疑念を抱いていた。

奥さまがいるというその部屋は入ったことがないし、奥さまにお会いしたことも一度もないからだ。

【関連リンク】

本『失踪HOLIDAY』

本『GOTH リストカット事件』

本『銃とチョコレート』

本『平面いぬ。』

本『夏と花火と私の死体』


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