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少しイカレてるくらいがちょうどいい
『アルゼンチンババア』 ロッキング・オン

著者:よしもとばなな 

絵・写真:奈良美智

訳者:澤文也



母が死んだとき、みつこの平凡だった世界は消えた。

そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。

それはみつこが十八の時のことだった。


母が死んでからしばらくして、みつこの友達が、彼女の父親はアルゼンチンババアのところに出入りしていると言った。

みつこはそれを聞いたとき、大爆笑した。

街外れにさびれたビルがあり、子どもの頃からそのビルは「アルゼンチンビル」と呼ばれていた。

そしてそこに住んでいるおばさんは「アルゼンチンババア」と呼ばれていた。

その頃おばさんなのだから、今ではもうおばあさんだろう。

当時、そのビルで、ものすごい厚化粧と派手な服装で有名だったアルゼンチンババアがアルゼンチンタンゴとスペイン語を教えていたらしい。

少し頭がおかしくて、屋上で菜園をつくって自給自足の生活をしていることもみんなが知っていた。

母が死んでからおよそ半年後の真冬のことだった。

墓石や庭石を彫る仕事をしていた職人である父が石材店をたたんでどこかに消えた。

実家に戻ると誰もいない作業場には墓石や道具が一つも残っていなかった。

みつこは、父はアルゼンチンビルにいるに違いないと確信した。

そこでみつこはアルゼンチンビルに行ってみることにした。

門の前に父の軽トラックが駐車されているのを見て、汚く暗い庭を抜けて玄関のチャイムを押した。

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