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昔話『笑年傷女』 6

前回のあらすじ

へいへいへい、バッターびびってるぅー

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つづきを読む?

昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』10

前回のあらすじ

ポッキーゲームをやる前と後に「江崎グリコ万歳」をつけろ。

開発者に敬意を払え、リア充共。

むしろ爆ぜろ。

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つづきを読む?

昔話『笑年傷女』 5

前回のあらすじ

彼女を傷つけるのは――。

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つづきを読む?

昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』9

前回のあらすじ

もしもこの現実が空想の世界だったら――。

後輩:SF執事

偽妹ちゃん:猫耳メイド

私:モブキャラ

きーちゃん:愛の伝道師

友くん:名前を言ってはいけないあの人

ドラえもん:未来からの蒼き使者

偽者だらけのこの物語に、本物はいるのでしょうか。




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つづきを読む?

本『いちご同盟』 三田誠広

『いちご同盟』 三田誠広 集英社

いちご同盟の「いちご」の意味。

その意味を知りたいなら読むしかない!
 


中学校の音楽室でピアノを弾いていた北沢良一。

そこに野球部のエースで学校中の人気者の羽根木徹也が現れた。

彼は命令する口調でお願いをしてきた。

そのお願いとは、野球部の試合をビデオカメラで撮ってほしいというもの。

その日は予定があったので断る良一だが、徹也は真剣な目つきでこう言った。

「頼む。ただの試合じゃないんだ。こいつには、人の命がかかっている」

声にも、表情にも、熱意がこもっていたのを感じた良一は、そのお願いを了承する。

お願いされたとおり試合のビデオを撮った。

そして翌日、良一は徹也に連れられて病院にやってきた。

そこで良一は、重症の腫瘍で入院中の少女・上原直美に出会う。

直美はとても明るい声で楽しそうに話した。

彼女がどんな病気にかかっているのか、その時の良一は分からなかった。

徹也は野球の試合に全力を尽くして直美を力づける。

良一は想いをうまく言葉にできないけれど、直美の話し相手として病院に行くようになっていた。

あるとき良一は、彼女に自殺した小学五年生の男子の話をした。

その子は自殺したマンションの壁にこう書いていた。


むりをして生きていても
どうせみんな
死んでしまうんだ
ばかやろう


それから数日経ったある日、直美は良一に言った。

「あたしと、心中しない?」

ガラス細工のように繊細な十五歳の少年少女。

恋愛や友情、想いや迷い、そして生と死を描いた長篇。

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しゅーしょく4

こんばんは、threeです。

ブログの更新もしていますが、就職活動も相変わらず続けています。

前回の記事で受けると言っていた企業の最終面接は辞退いたしました。

家族に猛反対されてしまいましたから……。

それから別の企業も最終面接まで進みました。

しかし、そちらも家族から抗議があり、辞退させられました。

電話越しとはいえ私の精神を容赦なく傷つけてくれました。

それからいかに私がダメ人間であるかを過去のエピソードをもとに教えてくれました。

まあ、私がダメ人間なのは事実ですからいいですけどね。

それでもそろそろ内定が欲しいです……(´・ω・`)

説明会に参加したり、選考を受けたりしているうちにもう四月です。

周りには内定をもらった方も出始めています。

そんな中、悲しいことに私は未だ一社も内定もらえない状況です。

「よそはよそ、うちはうち」という言葉を噛みしめながらがんばっています。

噛みしめすぎてズタボロになっているかもしれませんが……(・∀・)

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本『トーキョー・クロスロード』 濱野京子

『トーキョー・クロスロード』 濱野京子 ポプラ文庫ピュアフル

今みているこの景色も、同じものにはもう二度と出会えないのです。



別人に変装して、ダーツにあたった山手線の駅で降りてみる。

たまたま選ばれた駅に降り立って、風景や人にケータイ電話のカメラを向ける。

これが休日の森下栞の密かな趣味。

いつも学校ではかけないメガネをかけて、いつも束ねている髪を解いて歩く。

今日は五反田駅にやってきた。

そこでたまたま見つけた背中の綺麗な男にカメラを向けて写真を撮った。

しかしシャッター音で気づかれてしまい、男が振り返ってこちらにやってきた。

その相手を見た瞬間、栞は驚いた。

その男は月島耕也――中学時代の知り合いで、栞が初めてキスをした男。

その当時、彼には恋人がいたし、彼とは全く話したことがなかった。

けれど、あの時確かに二人はキスをしたのだった。

その偶然の出会いを果たして以来、栞と耕也はダーツにあたった山手線の駅を探索するようになる。

栞だけの楽しみはいつしか二人の楽しみになっていた。

けれど、栞と耕也は付き合っているわけではなかった。

自分の気持ちを隠して素直になれない栞。

自分の気持ちをごまかして素直になれない耕也。

そんな二人に少なからず影響を与える存在たちがいる。

それは、かけがえのない栞の同級生であり友人たち。

ジャズ喫茶のバンドマン、青山麟太郎。

一児の母であり、愛する夫と幸せに暮らす河田貴子。

辛口の秀才、中井美波。

甘え上手で憎めない美少女、坂上亜子。

「東京」という街の中ですれ違う人間関係が静かなジャズの音にのせて描かれる。

第二十五回坪田譲治文学賞受賞。

「秒速5センチメートル」の新海誠絶賛!!

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昔話『笑年傷女』 4

前回のあらすじ

イカレた女は美しいという証明できない現実

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つづきを読む?

昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』8

前回のあらすじ

きょうの偽妹ちゃんの言葉

「にゃ、にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ…………ってにゃんですかこれ?」

にゃんですか?

「あっ……」

かわいいー!!

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つづきを読む?

本『少女ノイズ』 三雲岳人

『少女ノイズ』 三雲岳人 光文社文庫



欠落した記憶を抱え、殺人現場の写真を撮ることに執着する青年・高須賀克志。

心を閉ざして、理想的な優等生を演じ続ける孤独な少女・斎宮瞑。

進学塾の屋上で出会った二人が見つめる恐ろしくも哀しい事件の真実とは――。



Ⅰ Crumbling Sky

少年は数人の同級生とともに、学校の代表としてセレモニーに参加していた。

前に立っている男のせいで肝心の彫像が見えないことが不満だ。

少しでも彫像の見える場所に移ろうと、少年が静かに足の位置をずらした。

目の前の男の大きな背中が、ぐらり、と揺れたのはその直後だった。

見上げた男の太い首が、不自然な形に曲がって痙攣していた。

何かがぶつかったのだと思い、頭上を見上げた。

しかしそこには、ただ青い空だけが広がっている。

事の発端は皆瀬梨夏だった。

あの日、彼女が僕に声をかけてこなければ、あの事件を思い出すことはなかっただろうから。

大学の特任准教授・皆瀬梨夏は、進学塾のアルバイトを紹介してきた。

お金が必要だった僕は、そのアルバイトを受けることにする。

僕が担当する塾生は、斎宮瞑(いつきのみや めい)という高校二年生の女の子だった。

しかし僕の仕事は、彼女に勉強を教えることではなく、彼女を監督し世話することだった。

瞑は一度も授業に出席することがなく、いつも塾内をうろついているらしい。

僕は塾内を歩き回り、彼女がよくいるという立ち入り禁止の屋上に赴く。

するとそこには、両脚を無造作に投げ出した姿で、セーラー服の少女が座っていた。


Ⅱ 四番目の色が散る前に

その夜、僕は廃業したレストランの跡地を訪れていた。

川沿いの国道脇にあるファミレスだった。

人を寄せ付けない結界のような廃墟。

そこは理想的な場所だった。

殺人者にとっての最高の狩猟場。

この廃墟で、女子高生の変死体が発見されたのは四日前のことだ。

僕はファインダーを覗きこんだ状態でシャッターを切る。

青白く発酵したフラッシュが高校の制服を着た少女を照らした。

その子は僕に向かって「先生?」と問いかけた。

それが彼女――納戸愛美との出会い。

第一の犠牲者、笹沼茜が殺されて四日目の夜のことだった。

そのことを瞑に話すと、どういうわけか彼女は冷ややかな目でこちらを見てきた。

そして笹沼茜が殺害された事件についても話す。

笹沼茜はヒモのようなものを使って絞殺され、右腕を切断されていた。

瞑はそれを聞いて「ABC、でなければいいけど……」と呟いた。


Ⅲ Fallen Angel Falls

虚空に近い場所に彼女はいた。

彼女の背後にはなにもなかった。

高層ビルの屋上の端。

鉄柵を乗り越えた向こう側が、彼女の立っている場所だった。

小柄で儚げな雰囲気の女子高生だ。

僕の存在に気づいた彼女は少し驚いたが、僕の素生を聞いて納得していた。

自殺を止めるでもなく促すような発言をしたというのに、斎宮瞑の講師であるというだけで。

浦澤華菜。

制服の袖口からのぞく白い腕には、一筋の傷痕が残されていた。

それから何週間か経ったある日、塾講師が集まる談話室で雑談をしていた。

話題にあがったのは何日か前に起こった駅の事故である。

駅のホームの階段から女子高生が転落し、軽い怪我をしてしまったという。

被害者は塾の生徒で、ただの事故ではなく、何者かに突き落とされた事件ではないかとも言われている。

その転落事故の被害者というのが浦澤華菜だった。

彼女はそれだけでなく、塾でも出血する傷を負ってしまう事故に遭う。

彼女は自身のことを「呪われている」と称した。

僕がその子のことを瞑に話すと、興味がなさそうなふりをして不機嫌になっていた。


Ⅳ あなたを見ている

「幽霊――だったんです」

躊躇いがちに何度も視線を泳がせた後、森澤恵里はそう告白した。

そして僕の反応を待つように沈黙した。

塾の進路相談室だった。

担任講師に勧められて僕のもとにやってきた彼女は、すがるような気持ちで詳しい話をする。

森澤恵里は、ずっと以前から、一人の男につきまとわれていたのだという。

中学生の頃か、もしかしたらその前から。

彼女が物心ついたときにはすでに、その男は恵里の周りに出没していたらしい。

見知らぬ男だったという。

彼が彼女に要求してくることはなく、ただ見つめられたりあとを尾けられたりというだけだった。

しかし今年の夏ごろには家の周辺に出没するようになり、ついには家に上がり込んでいたという。

恐怖のあまり、彼女は咄嗟に近くにあった小刀で男を刺していた。

やがて男の腹から赤い血が出始め、事の重大さに気付いた彼女は部屋に閉じこもった。

ようやく気持ちが落ち着いた頃、男の死体のことやそろそろ帰宅する母親のことが気にかかり、部屋を出た。

男を刺した部屋に戻ってみると、そこには死体はおろか、すべての痕跡がなかった。


Ⅴ 静かな密室

燃え盛る炎の中で、僕はごく自然に死を覚悟した。

あまりにも呆気なさ過ぎて実感が湧かない。

心残りなのは、ひとつだけだ。

できることなら、もう一度だけ会って話がしたかった。

あの雪の日にいなくなってしまった彼女に。

瞑……

目が覚めると病院のベッドの上だった。

最初に病室を訪れたのは警察関係者で、事故原因を知るために僕の元を訪れたのだという。

しかし実際は違っていた。

名上遥香を殺した最有力の容疑者として僕は挙がっていた。

僕が容疑を晴らすことができず困っていると、乱暴にドアが開けられ、病室にかけこんでくる影が一つ――。

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昔話『登場人物』

先に読んでも後に読んでも役に立たない意味を持たない登場人物紹介。

それでもあなたは読みますか?

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つづきを読む?

本『自殺倶楽部』 谷村志穂

『自殺倶楽部』 谷村志穂 集英社



高校の正門の手前に、二階建ての小さな古い図書館がある。

高野槙子は、そこに毎日通っている。

シリトーでも、サルトルでも、サガンでも、漱石でも、何でも借りた。

本なら何でも良かった。

どうせ本を借りるだけで中身はただの一行も読まないのだから。

ただ、本を持って歩くことが彼女を自由にした。

そんなある日、彼女は図書委員の富山久美と桧田玲子に呼び止められる。

富山から二つの用件を言い渡された。

一つは、読書感想文を書いてくれないかという誘い。

もう一つは、一週間に一度<詩を読む会>という有志の集まりに来ないかという誘い。

一つ目のお願いは、すぐに断った。

が、もう一つのお願いはその場で返事はしなかったが、渡された地図に従って導かれるようにしてやってきた。

着いた場所は、現在は空き家になっている旧華族の屋敷だった。

その屋敷に入った彼女を待っていたのは富山久美と桧田玲子を含めた数人の生徒たち。

<詩を読む会>というのは表向きで、実際は<海の泡同盟>という。

その同盟は死にたい者が集まった自殺倶楽部だったのだ。

富山は葬儀屋の娘として、他者の自殺の手伝いをしているだけらしい。

高野はその手伝い要員として呼ばれたようだ。

彼女にお願いされた仕事は記録係。

もうじき迎えるおしまいの時をありのままに胸の中に記録する。

彼女はその仕事を受けることにした。

二ヶ月以上の月日が経ち、とうとう自殺を実行する日がやってきた。

<海の泡同盟>に所属する者は、学校の屋上に集まり……。

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本『縫製人間ヌイグルマー』 大槻ケンヂ

『縫製人間ヌイグルマー』 大槻ケンヂ メディアファクトリー

友情の戦士!! 縫製人間ヌイグルマー!!

 


十二月二十四日、南国タイのサマイ島。

その日、タイではふわふわとした白い雪のような塊が降っていた。

その塊の正体は、綿状生命体。

ほとんどが海に落ちて溶けて消滅してしまったが、運良く風に運ばれて、ぬいぐるみ工場に入るものがあった。

そこではぬいぐるみの綿をつめる作業中で、綿状生命体たちはそこにある綿に紛れ込んだ。

そしてそのままテディーベア……のパチモンの中に詰められ出荷された。

彼らは、離ればなれになったが出荷される直前に黄色いブサイクなぬいぐるみが言った。

「泣くな、生きろ、誇りを捨てるな! 私が皆を探し出す! このボタンの瞳にかけて!」


翌年、十二月二十四日——東京・高円寺。

四歳の森野姫子は、パパとママと共にオモチャ屋にやってきていた。

彼女がぬいぐるみ選びをしているとき、突然頭からぬいぐるみ置き場につっこんだのだ。

どうにかぬいぐるみの山から抜け出た彼女は、一匹のぬいぐるみを持っていた。

それは黄色い目がボタンで出来たパチモンのぬいぐるみ「ディーディーベアー」

姫子は、このぬいぐるみを買ってもらい、その子にブースケと名前を付けた。

ブースケが姫子の家にやってきて一年が経とうとしていた。

ある時、姫子はブースケを連れて図書館にやってきた。

売れない作家であるパパは、ここで小説を書いているのだ。

「物語だけが人間の絶望と理想を逆転できる唯一の装置なんだ」

パパからいつもそう教わっていた姫子は、いつか自分も小説家になろうと決めていた。

その帰り道、彼女はブースケをどこかで落として無くしてしまう。

どこに行っても見つからず、姫子は散々泣きはらしようやく眠りについた。

だが、すぐに彼女はハッと目を覚まし、目の前で板チョコを抱えたぬいぐるみが歩いているのを見つけた。

そのぬいぐるみは、いなくなったはずのブースケだった。

ブースケは、姫子にこれは夢だと言い、帰りが遅れたことを謝った。

姫子は夢の中でブースケにお願いをした。

「姫子が大人になって、パパみたいな小説家になるまで、ずっと守っていて」

満月の明かりを背に、ぬいぐるみが片膝をついて言った。

「誓いましょう。このボタンの瞳にかけて」


それから十二年後、十二月中旬、森野姫子は高校生になっていた。

大好きだったパパは彼女の目の前で死んでしまい、その時から彼女は本が読めなくなっていた。

九年前のパパの事故死が彼女のトラウマとなり、書物恐怖症となっていたのだ。

姫子は、小説家どころか白い原稿用紙、学校の教科書を見ても吐き気がするのだ。

彼女に残ったのは、人一倍強い想像力が見せる幻影や幻聴だけだった。

そんな彼女につきまとう“ダメスケ”こと小岩井は、毎日のように小説を書くよう勧めてくる。

ダメスケがそこまで彼女を気にかけるのは、姫子のパパが死んだあの日、姫子を守るようパパと約束していたからなのだ。

姫子が自宅のアパートに帰るとママがクリスマスツリーの飾り付けをしていた。

彼女は、それを見てパパを思い出してしまい、ママと口喧嘩をする。

口喧嘩の末、パパを思い出す物を全て捨てると言い出した姫子は押入にしまっておいたブースケとクリスマスツリーを公園のごみ箱に捨ててしまった。

その直後、彼女はいつもの幻を見る。

その幻は、大好きだったぬいぐるみのブースケを思い出させるものだった。

姫子はすぐに公園に戻るが、ゴミ箱にはもうブースケの姿はなかった……。

だが、悲しみにくれる彼女の背後には、世界中の人間を不幸に陥れる悪の組織が動いていた!

【関連リンク】

本『縫製人間ヌイグルマー』

本『ステーシー』

本『大槻ケンヂ短篇集 ゴスロリ幻想劇場』


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つづきはこちら

昔話『笑年傷女』 3

前回のあらすじ

少女よ、ナイフを握れ。

今こそリンゴを剥くのです!

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つづきを読む?

映画「リッチー・リッチ」

映画「リッチー・リッチ」




監督:ドナルド・ペトリー

出演:マコーレー・カルキン ジョン・ラロケット

   エドワード・ハーマン ジョナサン・ハイド

   クリスティン・エバソール ステフィ・ラインバーグ 他

世界一の資産家リッチ家の御曹司リッチー(マコーレー・カルキン)は、パパのリチャード(エドワード・ハーマン)とママのレジーナ(クリスティン・エバソール)の間に生まれた。

何不自由なく育った彼は、広大な土地で現役の大リーガー指導のもと野球練習。

毎朝のエアロビクスの指導には世界で五本の指に入るスーパーモデル。

庭にはジェットコースターがあり、屋敷の中にはマクドナルドまであった。

リッチーは、全てのものを手に入れていたが仲の良い友達はいなかった。

ある日、家族旅行に出発したリッチ家のメンバーは自家用飛行機に乗って飛びたった。

しかし、その機内には時限爆弾が仕掛けられており、リッチ夫妻は海に落ちてしまう。

それを仕掛けたのはリッチ産業の重役であるローレンス・ヴァンドー(ジョン・ラロケット)だった。

彼は密かに会社乗っ取りの計画を進めていたのだ。

全てうまくいったかに思えた……が、その飛行機にリッチーは乗っていなかった。

彼は、町で知り合って友達になったグロリア(ステフィ・ラインバーグ)たちと遊ぶために屋敷に残ったのだ。

ヴァンドーは社長不在の中で緊急役員会議を開き、会社の主導権を握ろうとする。

だが、そこにリッチーがやってきて社長代行として小学校に通いながら社長をすることに。

業績不振だった部門を成績を引き上げることに成功し、彼は社員からも尊敬される程の存在になる。

また、グロリアたちをお菓子の研究チームとして会社に置いて、友達付き合いも忘れなかった。

会社では何も出来ないと考えたヴァンドーは、リッチ家の忠実な執事キャドベリー(ジョナサン・ハイド)をリッチ夫妻殺害犯人に仕立て、執事は刑務所に送りにしてしまう。

ヴァンドーとその仲間はリッチ家の屋敷を乗っ取る。

リッチーは家に居場所を失い、キャドベリーを脱獄させることにした。

脱獄させたあとすぐにリッチーはグロリアの家のパソコンを借りて、パパとの専用通信システムにアクセスして両親の生存確認をするが途中で切断されてしまう。

リッチ家にあるメイン・コンピュータで調べなければ生存しているか解らなくなってしまった。

リッチーはキャドベリーやキーンビーン教授(マイケル・マクシェイン)、グローリアたちの助けを借りて屋敷に乗り込む!

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本『グラスホッパー』 伊坂幸太郎

『グラスホッパー』 伊坂幸太郎 角川文庫

 

元教師の鈴木は、毎晩繁華街を歩く女性に声をかける仕事をやっている。

ひたすら女性たちに声をかけ、たまたま興味を示した女性を喫茶店に連れていき、化粧品や健康飲料の説明をする。

口からでまかせを述べ、根拠のないグラフや数値が並んだパンフレットを見せて彼女たちを騙す。

あとは別働隊が女性たちを尾行し、違法な勧誘を開始するらしい。

詳しいところは、まだ伝聞でしか聞いていない。

この一カ月は、比与子という女上司にその仕事を教えてもらいながら過ごしてきた。

だが、今日の仕事は違った。

たまたまひっかかった若い男女を喫茶店で睡眠薬を飲ませて、車に連れ込む。

それから車を発進させるのかと思ったら、その場に留まったままだ。

鈴木は彼女から、二人が勤務するフロイライン(令嬢)という会社や劇団と呼ばれる非合法的な業者の存在について教えられる。

不思議に思いながら彼女の話を聞いていると、彼の妻の話があがった。

比与子は坦々と話を進め、彼女は妻の死因を見事に言い当てた。

鈴木の妻は、フロイラインの社長の馬鹿息子・寺原によって殺されていた。

殺されたといっても表向きは事故死。

寺原が盗んだ車を暴走させて、鈴木の妻は轢かれて死んでしまった。

なぜ今、その話が出ているかと言うと、鈴木は会社に疑われているのだ。

フロイラインに入社してきたのは、寺原に復讐するためなのではないかと……。

その疑いを晴らすためには、車に連れ込んだ無関係の男女を殺さなければならない。

そして証人として比与子の他に、馬鹿息子の寺原もやってくるという。

しかし――。

彼らが乗る車にたどり着く寸前で寺原は、車に轢かれて死んでしまった。

妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃した鈴木は、その背後に不審な人影を見る。

どうやら押し屋と呼ばれるプロの殺し屋の仕事らしい。

鈴木は正体を探るため、彼の後を追わなければいけなくなる。

また、人を自殺させてしまう恐怖の殺し屋・鯨。

ナイフ使いの若者・蝉。

二人の殺し屋も押し屋を追い始める。

死んだ妻の復讐のために裏の世界に首をつっこんだ一般人・鈴木の運命は――!?

【関連リンク】

本『オーデュボンの祈り』

本『チルドレン』

本『魔王』

本『フィッシュストーリー』

本『重力ピエロ』

本『グラスホッパー』

本『陽気なギャングが地球を回す』

本『陽気なギャングの日常と襲撃』


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漫画『乱と灰色の世界』 入江亜季

漫画『乱と灰色の世界』 入江亜季 エンターブレイン

一家そろって魔法つかい!



とある地方都市の一軒屋に住む漆間一家。

彼らには他の人には言えない重大な秘密がありました。

それは――家族全員が魔法使いということ。

漆間全

一家の大黒柱で、蝙蝠傘を使ってカラスに変身。

漆間陣

漆間家の長男で高校生。毛皮を纏うとオオカミに変身。

漆間乱

漆間家の長女で小学生。魔法は未熟だけど、大きめシューズを履くと美女に変身。

漆間静

世界を鎮め守る最強の魔女。

魔法使いでありながら人間世界で暮らす彼ら。

そんな彼らの周りで巻き起こる事件・珍事・恋愛!?

地方都市・灰町を舞台にしたマジック・アンド・ライフ。

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昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』7

前回のあらすじ

「さっきからあの男の娘が気になってんのバレバレだわ」

「え?」

「大丈夫。性癖は人それぞれだから♪」

「いや、あの……」

ナイショの話を致しましょう

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つづきを読む?

漫画『高杉さん家のおべんとう5』 柳原望

漫画『高杉さん家のおべんとう5』 柳原望 メディアファクトリー

あしたもきっとおべんとう



突然の出会いから3年。

いろいろな顔を見せてくれるようになった久留里もついに中学卒業です。

久留里の高校進学しようかな、やめようかな問題もなんとか解決……。

と思いきや、問題はまだまだ山積み。

同級生の丸宮弟は、進路について父親と大激論!!

温巳と小坂りいなが大学の就職口をかけて模擬講義と面接で対決!!

卒業か留年か、大事な卒業論文提出を前にして丸宮兄に困難が待ち受ける!?

あらたな出発の春に向かってまだまだそれぞれに問題は抱えたまま。

そんな中、ハルの思い人である小坂さんにある気づきが……。

そして一大決心をして、久留里にそのことを伝える。

恋する女の子は対等なのです!

『マンガ大賞2012』ノミネート作品。

<関連リンク>

漫画『高杉さん家のおべんとう 1』 柳原望

漫画『高杉さん家のおべんとう 2』 柳原望

漫画『高杉さん家のおべんとう 3』 柳原望

漫画『高杉さん家のおべんとう 4』 柳原望

漫画『高杉さん家のおべんとう 5』 柳原望

漫画『高杉さん家のおべんとう 6』 柳原望



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漫記COMMENT(0)

漫画『コダマの谷 王立大学騒乱劇』 入江亜季

漫画『コダマの谷 王立大学騒乱劇』 入江亜季 エンターブレイン



『コダマの谷』

豊かな森に囲まれるコダマの谷の王立大学。

今日、この大学の卒業試験が実施される。

主人公ニール・ライダーも他の学生同様、卒業試験を控えていた。

しかしこの大事な日に彼は、その試験を最初から受けるつもりがないような行動を取り続けていた。

ライダーには他にやることがあると言い、受験させようと試みる学生たちから逃げ続ける。

そして試験の開始時間が来てしまい――留年。

どうしてライダーは卒業しようとしないのか……。

そして迎えた新たな春、大学には奇妙な人物たちがやってくる。

逃げ出した美形の王子に、男装して大学に潜り込む美女。

ニール・ライダーの周りに起こった様々なドラマを描いていく群像劇。

全6話の物語に加えて、単行本では後日談が追録されている。


『フクちゃん旅また旅』

わんぱくな少年「フクちゃん」と彼の「父ちゃん」が世界を旅行してまわる掌篇連作集。

1話あたり4ページと極めて短い構成ではあるが、作者のていねいな作画によって情景が鮮やかに切り取られていく佳作。

全12話。

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漫画『もやしもん』 石川雅之

漫画『もやしもん』 石川雅之 講談社

かもすぞー かもすぞぉ



とある東京の農業大学。

田舎から上京して入学式に参加する主人公・沢木直保とその幼馴染・結城蛍。

種麹屋の息子の直保(ただやす)と酒造屋の息子の蛍(けい)。

二人は入学式が終わった後、ある教授に会うために研究室に向かう。

その人の名前は樹慶蔵。

直保の祖父の友達だという。

樹教授の研究室を訪れるため、学内の森林を抜けて歩いて行く。

そのうち直保は、普通の人間では気づくことができない異変に気がつく。

土の中に“何か”が埋まっている……。

その異変を他の人に伝えると、警察まで出動する大騒ぎとなってしまう。

それは大学の院生が行方不明で、捜索願まで出されていることも原因だった。

警察が何かが埋まっている部分を掘ろうと準備したその時、突如その人物はスコップを持って現れた。

警察の制止を振り切って男は土を掘り返すと、人間ではなくアザラシが出てきた。

男はそのアザラシについて饒舌に説明を始め、そこに捜索願を出されていた大学院生・長谷川遥も現れる。

その男こそ彼らが会おうとしていた樹慶蔵その人だった。

直保と蛍は、樹慶蔵と長谷川遥に連れられて研究室にやってくる。

そこで直保は、二人から“力”を見せてほしいと言われる。

そう、直保には他の人に見えないものを見る力を持っていた。

彼が見ることができるのは……菌!?

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漫記COMMENT(2)

漫画『くらしのいずみ』 谷川史子

漫画『くらしのいずみ』 谷川史子(たにかわ ふみこ) 少年画報社 

「結婚は人生の墓場」なんて言わないでください。



1軒目・染井家

「そろそろ結婚しようか」

「うん」

古いけれど彼女の好きな桜の咲く家で、僕らは夫婦を始めたんだ。

僕と妻の吉乃は中1で同じクラスになった。

縁があったのだろう。

高校・大学もいっしょになり、あげく先月結婚をした――24の春。

吉乃は口数も少なく目立たなかったが、僕の両親は彼女をとても気に入ってくれていた。

彼女のたった一人の母親も僕らを祝福してくれた。

そんなふうに穏やかに始まった新婚生活だったが、吉乃について知らないところを僕はいくつも知ることになる。


2軒目・小嶋家

私 小嶋亮子 31歳

夫 義人くん もうすぐ30歳

私の勤務するジムのプールで溺れている彼を助けてから1年後。

私たち結婚してしまいました。

お母さんのようにまめまめしい義人くんは、プラネタリウムで働いています。

そんなある日、彼が働くプラネタリウムの職場で飲み会に呼ばれました。

しかも彼は私のことを「すごく女の子らしくて可愛いひと」と紹介したらしいのです。

全然そんなことないのに……。

どうして見栄はるかなぁ。


3軒目・高橋家

僕・佑一が7つ、姉ちゃんが15の時、両親が事故で亡くなった。

僕らはたった二人の姉弟になった。

姉ちゃんは一生僕が守る……そう決めていたのに。

大学受験を控えている僕は、予備校で姉ちゃんが倒れたと連絡を受ける。

それを聞いてすぐに予備校の先生の車に乗って病院に向かう。

すぐに勘違いだと教えられるが、姉ちゃんのお腹に子どもがいると聞いてさらに驚く。

しかもその相手は僕が通う予備校の先生で、45歳という高年齢だった。


4軒目・矢野家

妻はずいぶん小柄だった。

そのうえショートカットだったので、初めて会った時中学生(しかも男の子)かと思ったものだ。

小さな僕の女の子。

だからってこんな小さな包みに早々とおさまることはないじゃないか。

前から体の弱かった妻は突然倒れ、そのまま帰らぬ人になった。

妻が倒れたとき、いっしょに倒れた花瓶もそのままにしてある。

なぜなら彼女が最後に触れたものだから……。

*3軒目・高橋家に登場する先生の過去のお話


5軒目・島岡家

気を抜いて浮気をしてしまった。

時々うっかり忘れてしまうのだけど、私は人妻なのであった。

しかしそれは紙の上での話なんです。

1年前、中学生の頃から仲の良かった男友達に籍を入れてほしいとお願いした。

お互いに仕事があったし、結婚したかったわけじゃない。

彼は田舎で畑を耕しているし、私は東京で出版社の仕事をしていた。

断られるだろうと思っていた……それなのに彼は婚姻届にサインしてくれた。


6軒目・冬木家

結婚して2年目。

朝起きるといつも妻はいない。

妻の出勤が早いからだ。

テーブルにはメモが1枚。

「今日は遅くなる」とか「傘」とか一言みじかく書いてある。

これも毎朝の風景だ。

「しばらく実家に戻ります すみれ」

携帯電話にかけても、実家に電話をかけても、彼女は出てくれなかった。

何があった、何をやってしまったと考えてみるが……なかなか心当たりが見つからない。


早春のシグナル

その女の子は、僕の婚約者の亜末の高校からの大親友だった。

さんざん自慢された通り、ずいぶん美人で上品そうな子だ。

結婚式のスピーチをお願いすることになったのだが、僕は彼女に嫌われているらしい。

それもかなり。

亜末のいない前ではさんざん悪口を言われ、亜末のいる前では清楚な女性を演じていた。

しかも彼女は、亜末のおでこにキスをする癖があり……。

関連リンク

漫画『手紙』

漫画『他人暮らし』

漫画『谷川史子秀作選 僕らの気持ち』

漫画『谷川史子長編集 きもち満月/くじら日和』

漫画『谷川史子オムニバス集 君と僕の街で』

漫画『忘れられない』

漫画『くらしのいずみ』

漫画『東京マーブルチョコレート ハロー、グッバイ、ハロー』 

漫画『谷川史子純愛読み切り集 H』


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本『万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ』

『万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ』 松岡圭祐 角川書店



東京23区中のガードレールを侵食していく不気味な和風のシール、通称“力士シール”。

誰が、何のために貼ったのか?

若き週刊雑誌記者・小笠原悠斗は、謎を追い続け、解明するために鑑定家を探していた。

そんな時見つけたのが『万能鑑定士Q』という一際目を引く肩書。

その事務所に行ってみると、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ若い美女と出会う。

凜田莉子、23歳――。

瞬時に万物の真価・真贋・真相を見破る彼女こそが「万能鑑定士」だった。

莉子と付き合っていくうちに、小笠原は彼女により一層惹かれていく。

高校時代の成績はほぼオール1、信じられないほどの天然キャラで劣等生だった莉子。

彼女はいつ、どこで、そのような技術や知識を身に付けたのか。

面白くて知恵がつく。人の死なないミステリ。

万能鑑定士Qシリーズ第一弾!

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つづきを読む?

昔話『笑年傷女』 2

前回のあらすじ

不吉な13番



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つづきを読む?

本『檸檬のころ』 豊島ミホ

『檸檬のころ』 豊島ミホ 幻冬舎文庫



山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて、でもかけがえのない瞬間をせつないまでに瑞々しく綴る。


【タンポポのわたげみたいだね】

高校三年生になってから橘ゆみ子は保健室を訪れるようになった。

それはうちの「お姫様」の小嶋智(サト)がベッドで眠っているからだ。

でも橘が授業に行こうと誘ってもいっしょに来ないことが多い。

いつからこうなってしまったんだろう?

最初は仲が良かったのに、今はサトの考えていることがわからなくなってきた。

ある日、橘は同じ学年のカッコいい男の子に声をかけられる。

翌日から彼女は彼といっしょの電車に乗ることを約束する。

今まで彼女の隣はサトの席だったが、これからは……。


【金子商店の夏】

金子晋平、二十八歳――資格試験予備校生。

新宿にある資格試験予備校に通う彼は、司法試験に五回落ちていた。

年下の同級生にはバカにされ、嫁に行った妹には大人になれと言われている現在。

そんな時に一本の電話がかかってきた。

実家の母親からで「おじいちゃんが死にそうなの」と言われた。

地元に戻ってきた晋平は、高校の横の細い道を駆ける。

そして見えてきた「金子商店の看板」

すぐに家に入ると、じいさんは元気で、母さんはどこか他人行儀だった。

言いたいことはわかっている、「店を継げ」と言うのだろう。


【ルパンとレモン】

野球部の西は、吹奏楽部の指揮者だった秋元にテーマを聞かれる。

一瞬何かわからなかったが、テーマ曲だとすぐに気づく。

何でもいいという西に、秋元は「西はクールだからルパンにする」と言う。

それから西と秋元は放課後にいっしょに勉強するようになり、いっしょの高校に受かった。

それで、高校三年の夏。

どこで間違ったんだろう。

その頃には、秋元は西ではなく、佐々木という野球部員と仲が良くなっていた。


【ジュリエット・スター】

うちは高校生専門の下宿をしている。

主に母が切り盛りしていて、理可は本屋でバイトをしながらたまに手伝いをする。

大変じゃないかと言われるが、それほどでもない。

ただ、高校二年の水橋珠紀には手を焼かされる。

下宿内恋愛を禁止されているこの場所で彼女は、林と言う男子生徒と付き合っているのだ。

今までに下宿内の男子と女子が仲良くなるなんてことなかったけれど、珠紀だけは違った。


【ラブソング】

MDウォークマンで音楽を再生して、白田は喧騒に満ちた教室から切り離される。

私は中三で音楽シナリオライターになると決め、それからずっと音楽の勉強をしている。

その日も音楽雑誌を読んでいた。

すると、それを覗き込む男子の辻本がいた。

白田は少し惹かれるが、夢のためには男子に気を取られているわけにはいかないと自分の気持ちを否定する。

だが軽音部の辻本くんと音楽シナリオライターを目指す白田。

偶然二人は話をすることになり……。


【担任稼業】

丹波は自分の担任するクラスの進路指導に手を焼いていた。

誰もがみんな自分を特別視し、過大評価し過ぎている。

中でも手を焼いているのは……小嶋智。

このままでは進学どころか卒業すら危うい。

しかも小嶋はとても生意気で、丹波の言うことなど聞こうともしない。

さらに同僚の教師からも注意され、板挟みで辛い毎日を送っていた。


【雪の降る町、春に散る花】

「残念ながら不合格です」

受話器の向こうからノイズまじりの大学受験合否判定の声が聞こえてきた。

高校のある町の電話ボックス、三月四日、秋元と佐々木が別れるまでのカウントダウンが始まった。

佐々木は野球部のエースで、二年の時のクラスメートだった。

告白の言葉はとても明快で、秋元はすぐに了承した。

とても楽しかった。

だがすぐに二人の前には進路選択という道が迫ってきた。

秋元は東京の私立大学を目指していた。

佐々木は地元の公立大学を目指していた。

秋元は、佐々木と東京のどちらか一つを選ばなければいけないのなら……。

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