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少しイカレてるくらいがちょうどいい
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前回のあらすじ

少女よ、ナイフを握れ。

今こそリンゴを剥くのです!

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拍手[0回]


女子トイレからナイフを持った女の子が出てきました。

ナイフを使って何をしていたのでしょう。

トイレの中で林檎の皮むきでもしていたのでしょうか。

その女の子は、咄嗟に持っていたナイフを後ろに隠しました。

どんなに上手に隠しても林檎の赤色がナイフについていますよ?

私「……」

女「……」

今さら隠しても遅いと思いますが、彼女に私を傷つける意志がないことはわかります。

それを見て少し安心しました。

心を傷つけられ、そのうえ体まで傷つけられてしまったら、私はもう生きていけません。

私「何してたの?」

無意識のうちにRの言葉を無視する行為をとっていました。

頭の中が謝罪の念よりも好奇心で満たされているからです。

女「……あんたに関係ないでしょ」

初対面の時同様、もっともなことを言われてしまいました。

しかし今回は彼女の顔に緊張の色が見えます。

私「学校に刃物を持ちこむのはダメだよ」

私も彼女を見習ってもっともなことを述べます。

顔は知っているけれど名前の知らない女の子は、ナイフを後ろに隠したまま後ずさりします。

私は笑顔を浮かべて彼女の左腕をつかみました。

女「痛っ」

私「あ、ごめん」

私は思わず手を離しそうになりました。

けれど離しません。

べ、べつに女の子の痛がる顔を見たいからじゃないんだからね。

知ってますか?

女の子はいじめるよりも知る方がおもしろいのです。

まあ、たまにいじめたくなりますけどね(・∀・)ネー

今、私が知りたいのは彼女のことです。

私「ねぇ、腕を見せてよ」

女「なんで?」

彼女は無表情に聞き返してきました。

私「長袖の下には何を隠してるのかなと思って」

女「……」

私はにやにやと笑みを浮かべて、どす黒い感情を隠しています。

それから精神的な弱さと思い出したくない過去とそれからそれから……。

私の手から彼女の腕が離れました。

女「……後悔するよ」

少女は左腕の服の袖に手をやると、ゆっくりと捲りました。

すると真っ白な肌が露わになり、そこには綺麗な花畑が広がっていました。

比喩ではなく事実です。

彼女の白い肌には真っ赤な線が何本も走り、私には美しく咲き誇る花に見えたのです。

まるで川原に咲く彼岸花のように美しかったです。

私は後悔するどころか感動していました。

そして――。












私「綺麗だ」
















女「はぁ!?」

私「いや、だから綺麗だなーと」

女「あんた、頭おかしいんじゃないの?」

彼女は笑いませんでした。

私「そうかもしれない」

私は笑いました。

それから近くでよく見てみたいと思い、再び彼女の手を取ります。

少し抵抗はありましたが、今度は簡単に手を取らせてくれました。

近くで見ると、その美しさがよくわかります。

私「うん。やっぱり綺麗だ」

女「アホ」

脊髄反射の如くツッコミを入れてきました。

別にボケたつもりはありませんが。

今日咲いたばかりの花は鮮やかな赤色で綺麗です。

しかし、それに触れてしまうとバイ菌が入ってしまう心配があります。

だからずっと前に咲いた花に触れることにします。

女「……何してんの」

私「花を愛でてる」

女「意味が違う」

それでも彼女はされるがままという状態です。

私「色々な愛でる形があってもいいと思わない?」

女「あんた……イカレてる」

私「たまに言われる」

女「というか痛いんだけど」

古傷の中でもまだ新しいものに触れてしまったのかもしれません。

私「痛み分けということで許してください」

女「つまんない」

返事をしようとしたとき、誰かがこちらに近づいてくるのが分かりました。

私はすぐに手を離し、彼女もすぐに腕を隠しました。

そこに私の嫌いな職業従事者が現れ、何やら忠告を残してどこかに向かいます。

私は鞄を置いてきたままなので教室に向かいます。

どういうわけか彼女もついてきます。

そして耳元で声をかけてきます。

女「誰にも言わないでよ」

そう言い残すと、彼女は小走りで教室に向かいます。

その言葉の意味をしっかりと理解してから彼女に声をかけます。

私「ちょっと待って」

少女は立ち止まって振り返ります。

女「何?」

私「あの」

女「バラしたら殺す」

私「言わない」

女「絶対に」

私「うん。それはいいんだけど」

女「なに、まだ触らせろっていうの?」

いえいえ。

今日はもう十分愛でさせていただきました。

これ以上愛でてしまうと私は重度の変態扱いされてしまいます。

そんなことより私は重要なことを知らないのです。

私「名前なんだっけ?」

女「……!?」

私「ごめんね? 記憶力はいい方だから思い出そうとしたんだけど……」

女「……」

私「覚えていない名前を思い出しても無理な話だよね」

覚えていたくもない名前はいつまでも覚えていられるのですけどね。

例えば、昨年のクラス担任の名前とか。

まあ、そんなことどうでもいいのです。

今はそんなことより彼女の名前を知りたいです。

そして彼女が口を開きました















女「アホ!」

私「……っ」

最後にそう言い残して彼女は去っていきました。

名前の知らない、隣の席の女の子。

夏なのに長袖のシャツを着ていて、色白の腕には赤い花を咲かせています。

私が初めて出会った同年代のイカレた女の子です。

私(あの年齢でリストカットとかイカレてるよね……)

最悪の出会いを果たした私たちは、この後どうなっていくのでしょう。

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無題
うぉぅ……ホントどうなるんですかねえ、この後この2人って(;・∀・)
光一 URL 2012/04/03(Tue)21:20:53 編集
無題
こんばんは。

読んでくださってありがとうございます。
どういう結末を迎えるか、予想しながらお読みください(・∀・)
three 2012/04/05(Thu)00:50:36 編集
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