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本『いちご同盟』 三田誠広

『いちご同盟』 三田誠広 集英社

いちご同盟の「いちご」の意味。

その意味を知りたいなら読むしかない!
 


中学校の音楽室でピアノを弾いていた北沢良一。

そこに野球部のエースで学校中の人気者の羽根木徹也が現れた。

彼は命令する口調でお願いをしてきた。

そのお願いとは、野球部の試合をビデオカメラで撮ってほしいというもの。

その日は予定があったので断る良一だが、徹也は真剣な目つきでこう言った。

「頼む。ただの試合じゃないんだ。こいつには、人の命がかかっている」

声にも、表情にも、熱意がこもっていたのを感じた良一は、そのお願いを了承する。

お願いされたとおり試合のビデオを撮った。

そして翌日、良一は徹也に連れられて病院にやってきた。

そこで良一は、重症の腫瘍で入院中の少女・上原直美に出会う。

直美はとても明るい声で楽しそうに話した。

彼女がどんな病気にかかっているのか、その時の良一は分からなかった。

徹也は野球の試合に全力を尽くして直美を力づける。

良一は想いをうまく言葉にできないけれど、直美の話し相手として病院に行くようになっていた。

あるとき良一は、彼女に自殺した小学五年生の男子の話をした。

その子は自殺したマンションの壁にこう書いていた。


むりをして生きていても
どうせみんな
死んでしまうんだ
ばかやろう


それから数日経ったある日、直美は良一に言った。

「あたしと、心中しない?」

ガラス細工のように繊細な十五歳の少年少女。

恋愛や友情、想いや迷い、そして生と死を描いた長篇。

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この記事に対するコメント

無題

話の続きが気になる良い文章ですね^^

今度本屋で見かけたら読んでみようと思います

【2011/06/09 21:21】はるき #2a1314f005(URL)[編集]

無題

訪問、コメントありがとうございます。

続きが気になったのならとても嬉しいです(・∀・)

【2011/06/10 03:24】three #7dd1f3efa1(URL)[編集]

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