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絵本『鳥怪人たんていになった日』 さく・前川康男 え・渡辺有一

絵本『鳥怪人たんていになった日』さく・前川康男 え・渡辺有一 PHP研究所



シンという小学三年生の男の子のはなしをしよう。

シンはシンイチ(新一)というなまえなのだが、うちの人もともだちもみんなシンってよんでいる。

シンはからだがおおきくない。

でも、すばしっこくてスポーツがとくい。

シンはべんきょうがあまりとくいではない。

でも、おもしろいことやたのしいことをかんがえるのうまい。

ある夏の日、シンはおまつりのおめん屋で鳥怪人のおめんをみつけた。

とんがった黄色いくちばし、目は赤、あたまにぎざぎざの青いとさか。

この鳥怪人のおめんには、ふしぎな力があるらしい。

これをかぶってあそんでいると、きっとおもいがけないおもしろいことがおきる。

そのはなしをしようとおもうんだ。

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絵本『不幸な子供』 エドワード・ゴーリー

絵本『不幸な子供』 エドワード・ゴーリー 柴田元幸:訳 河田書房新社



あるところに、シャーロット・ソフィアという女の子がおりました。

シャーロットの両親は優しくてお金持ちでした。

ある日、軍隊の大佐だったお父さまが、アフリカ行きを命ぜられました。

七か月後、お父さまが亡くなったという報せが届きました。

お母様はやつれ衰え、やがて息を引きとりました。

ただ一人血のつながった叔父さまも不幸に見舞われ死にました。

こうしてシャーロット・ソフィアは、不幸な人生を歩み始めました。

【関連リンク】

『優雅に叱責する自転車』

『不幸な子供』

『ギャシュリークラムのちびっ子たち』

『おぞましい二人』

『うろんな客』


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本『丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ』 著:耳目口司

『丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ』 著:耳目口司(にめぐちつかさ) イラスト:まごまご 角川スニーカー文庫



登場人物はまたまた変態だらけの第3弾。

県立神楽咲高校に入学した咲丘は丘研に入部する。

丘研とは、この世に蔓延る都市伝説を研究する部活動であり、沈丁花桜の世界征服の野望のために日々活動しているのだ。

代表こと沈丁花桜先輩、出島進先輩、女郎花萩先輩は三人で同じ家に住んでいる。

ある日、代表と出島は怪しげな沈丁花家の親族会議に出ることになったという。

二人がいない間、萩を一人にするのが心配だという代表。

そこで子守り役に選ばれたのがここ最近変態と罵られまくる咲丘だった。

こうして咲丘と女郎花萩の一つ屋根の下、甘くときめく生活が――始まるわけがなかった。

「≪切り裂きジャック≫は必ず私が捕まえるわ。≪黙示録≫は、誰にも渡してはいけない危険な物だから」

暴漢の集団に追われる電波S系の美少女・柏木玲儀音がそう言い放つ。

サングラスの巨人赤樫に投げ捨てられ、マゾダチの蜂須は咲丘の目の前に墜落。

いつの間にか、咲丘と萩は勝ち目の無い戦いに巻き込まれる――!?

頼れる代表と出島は、未だ怪しげな沈丁家の親族会議で不在。

ならば、萩発明のマッドな武器で逃走開始!!

なぜ今さら≪切り裂きジャック≫が出てくるのか。

≪黙示録≫とは何なのか。

狂気と謎が深まる丘ルトロジックシリーズ第3弾!!

つづきはネタバレ注意。

関連作品

本『丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ』

本『丘ルトロジック2 江西陀梔のアウラ』

本『丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ』

本『丘ルトロジック4 風景男のデカダンス』

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つづきをよむ?

本『十三番目の人格(ペルソナ)――ISOLA』 貴志祐介

『十三番目の人格(ペルソナ)――ISOLA』 貴志祐介 角川ホラー文庫



加茂由香里は、人の強い感情を読み取ることができるエンパスだ。

ある日を境に人の心を読む力持ったのだ。

この能力のせいで由香里は、聞きたくない人の心の声が聞こえるようになった。

家族も病気だからと心配してくれていたが、心ではそんなこと思ってもいなかった。

そして由香里は家を出た。

その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災した人たちの心のケアに努めた。

その中の一人、森谷千尋という少女に出会う。

西宮の病院に長期入院中の千尋は、他のボランティアではて力不足だと言われていた。

由香里はエンパスの能力により千尋の中に複数の人格が同居していることを知る。

あどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、次第にうちとけていく。

千尋以外の人格とも言葉を交わすことができるようになっていた。

だがやがて、十三番目の人格<ISOLA>の出現に、彼女は身も凍る思いがした。

【関連作品】

本『青の炎』 

本『十三番目の人格(ペルソナ)――ISOLA』

本『クリムゾンの迷宮』

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絵本『あかいくま』 作・中脇初枝 絵・布川愛子

絵本『あかいくま』 作・中脇初枝 絵・布川愛子 講談社



りかちゃんは、じぶんのことをあかいくまだとおもっていました。

りかちゃんは、あかちゃんのときからあかいくまさんといっしょでした。

おかあさんもおとうさんは、いっしょにあそんでくれません。

おにいちゃんは、りかちゃんのことをいじめています。

ある日のこと、りかちゃんはくろいふくをきせられて学校にいきました。

でも、りかちゃんはあかいくまだからにんげんのこどもばかりの学校には行けないとおもいました。

だってりかちゃんが鏡をのぞいたら顔があかいくまにみえるのです。

おしえてちょうだい。

わたしはにんげんかしら。

それともあかいくまかしら。

りかちゃんは、あかいくまといっしょにそのこたえをさがすたびにでました。

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本『おまもりドラゴン』 作・山末やすえ 絵・山口みねやす

『おまもりドラゴン』 作・山末やすえ 絵・山口みねやす 草炎社



サナちゃんは、スイセンのきゅうこんを庭に植えようとしていました。

穴をほっていると、ふしぎな石を見つけました。

それは、ふかみどり色のたまご形をしています。

最初は冷たかったそれもなでているうちに温かくなってきました。

それから毎日なでつづけていたら、石がぴきぴきっと割れてドラゴンが生まれました。

ドラゴンはサナちゃんのことを守ってくれるようになりました。

サナちゃん以外の人には姿が見えないし、声も聞こえないふしぎなドラゴンです。

いつも、サナちゃんのピンチを救ってくれるのです。

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絵本『ブンタとタロキチ』 作・丘修三 絵・ひろかわさえこ

絵本『ブンタとタロキチ』 作・丘修三 絵・ひろかわさえこ 文研出版



キツネのブンタとタヌキのタロキチは、ともだちです。

ともだちだけど、けんかもします。

けんかもするけど、やっぱりともだちなんです。

ブンタとタロキチは川でサワガニとりをします。

わるぐちをいいあったりもします。

いっしょに穴をほって池をつくろうともします。

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本『とある飛空士への追憶』 犬村小六

『とある飛空士への追憶』 犬村小六 小学館(ガガガ文庫)



神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上の両国では、中央海を挟んで絶えず激しい戦いを繰り広げていた。

ある日、レヴァーム皇国の飛空士シャルルはある重大な任務を任される。

「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」

シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。

次期皇妃ファナを水上偵察機の後部座席に乗せ、婚約者のカルロ皇子の元へ送り届ける極秘計画だった。

ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。

そのファナと流れ者のシャルルが、二人きりで海上翔破の旅に出るのだ。

何か問題があった場合は、彼の命など簡単に散らされてしまうだろう。

しかし、やらないわけにはいかない。

ついに、シャルルとファナの二人で敵の領域を突破する12,000kmの旅が始まる。

それは同時に身分違いの恋の始まりでもあった。

圧倒的攻撃力の敵空中艦隊と戦闘機がシャルルとファナの乗る小さな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる!!

超絶なテクニックでなんとか退けるシャルル。

命をかけた空の旅で、ファナの閉ざされた心は開かれ、次第に二人はひかれあt
てゆく。

やがて迫る絶対絶命の危機の中、ファナのとった行動とは……。

そして二人の恋の行方は……?

蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。

とある飛空士シリーズ第一弾!!

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絵本『すみれちゃん』 森雅之

絵本『すみれちゃん』 森雅之 ビリケン出版



ちひろちゃんはねこをかうのがゆめです。

でも、いますんでるところはねこをかうことができません。

それでもいつかかうねこをこっそりかんがえています。

たんじょうび、おかあさんがねこのぬいぐるみをかってくれました。

すこしかんがえて「いつかかうねこのなまえ」のなかでにばんめにすきななまえをつけました。

すみれちゃん、です。

すみれちゃんといっしょにいるのはとてもたのしいです。

けれどすみれちゃんはほんもののねこじゃないからふまんなところもありました。

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絵本『ハート リペア ショップ ―ハートの修理屋さん―』 真珠まりこ

絵本『ハート リペア ショップ ―ハートの修理屋さん―』 真珠まりこ 岩崎書店



街にはハートの修理屋さんがあります。

コーヒーのすきなポッポさんのお店です。

こわれてしまったハートのために、ポッポさんは扉をあけてまっています。

おちこんだとき、つらいとき、かなしいときには、扉をたたいてみてください。

ほら、ポッポさんがやさしくむかえてくれますよ。

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昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』21

前回のあらすじ

シリアス展開突入です?



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つづきをよむ?

本『青の炎』 貴志祐介

『青の炎』 貴志祐介 角川書店

こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。

光と風を浴びて、17歳の少年は、海沿いの道を駆け抜ける。

愛する妹と母のために――。

氷のように冷たい殺意を抱いて。



湘南の高校に通う17歳の少年、秀一は母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。

決して裕福とは言えないが、十分幸せな毎日を送っていた。

だがある日、友子が10年前に結婚してすぐに離婚した男・曾根がやってくる。

彼が家に居座ってしまったことから、平和だった家庭は一変する。

定職にも就かず、毎日酒びたりの生活をする男は厄介者でしかない。

曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行を働こうとするのだった。

やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一。

彼は自らの手で曾根を殺害する決意を固める。

そして“完全犯罪”の計画を練り上げると、それを実行に移す。

秀一のことを慕ってくれている紀子にわずかな不審を持たれたが、犯行がバレることはないと思った。

それでも計画は完璧であったし、犯行も完璧なはずだった。

一人の目撃者がいなければ。

そして少年は再び――。

【関連作品】

本『青の炎』 

本『十三番目の人格(ペルソナ)――ISOLA』

本『クリムゾンの迷宮』

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本『パンプルムース!』 文:江國香織 絵:いわさきちひろ

『パンプルムース!』 文:江國香織 絵:いわさきちひろ 講談社



出版社からの内容紹介

江國香織さんといわさきちひろさんのコラボレートによる、ひらがな詩画集です。

29篇のひらがなの詩と、29枚の絵で構成しています。

詩はすべて書き下ろしで、絵も江國香織さんに選んでいただきました。

『パンプルムース!』は前向きな本です。

江國作品のなかでも、いわゆる児童書とよばれる子ども向きの作品はいつも前向きです。

今まで書かれた児童書のものも、子どもだけでなく大人の読者にも読まれていますが、この本も大人にも子どもにも読んでもらいたいと思います。

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絵本『あたしもすっごい魔女になるんだ!』 ミッシェル・ヴァン・ゼブラン

絵本『あたしもすっごい魔女になるんだ!』 ミッシェル・ヴァン・ゼブラン作 金原瑞人訳 小峰書店



ママってすごいよ。

すっごいまじょなんだ!

つくったくすりであいてをへんしんさせちゃうの。

じゅもんもとくいなんだ。

キノコのこともよくしってる。

すっごいよね!

あたしもじゅもんおぼえたい。

くすりもつくりたい。

キノコのこともしりたいな。

だけどだめなんだって。

まほうはあぶないの、おあそびじゃありませんって。

いやだ!

あたしまほうつかいたい。

だからママをカエルにしちゃった!

やった。

これですきなことができる!

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昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』20

本『復活!!虹北学園文芸部』 はやみねかおる

『復活!!虹北学園文芸部』 はやみねかおる 絵・佐藤友生 講談社



虹北学園の体育館で、新入生のクラブ紹介が行われていた。

次々とクラブ代表者が紹介していて、新入生獲得のためのアピールを行う。

岩崎マインは、文芸部が登場するのを今か今かと待ち続けていた。

虹北学園卒業生の従姉妹のお姉さんの一人が、マインに文芸部のことや小説を書くことの楽しさを教えてくれた。

小説を書くことは世界を創造することであり、神様になれることだと知った。

つまり、女神様になれるのだ!!

虹北学園の生徒になったら、文芸部に入るんだ――幼いマインは、こころに決めた。

しかし、虹北学園には文芸部がないことを知り、数秒後にはさけび声をあげていた。

……そりゃないよ、セニョール。

あきらめの悪いマインは、四月末までに部員を五人集めて文芸部復活を目指す。

つづきはネタバレ注意

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つづきをよむ?

絵本『ミサコの被爆ピアノ』 文・松谷みよ子 絵・木内達朗

絵本『ミサコの被爆ピアノ』 文・松谷みよ子 絵・木内達朗 講談社



1930年のそのころ、ミサコのおとうさんがイギリス製のオートバイをのりまわしていました。

みんな、びっくりしています。

ミサコが四つになったとき、おとうさんはオートバイをうって、ピアノをかいました。

そのころ、ピアノは家が一軒かえるほど、こうかなものでした。

おとうさんはうたいながらピアノをひきます。

おとうさんのいもうともひきます。

ちいさいミサコも、ひきました。

ずっとずっとピアノをひきつづけました。

ミサコが小学四年生のころ、戦争がはじまりました。

戦争はいつまでもつづき、だんだんはげしくなりました。

そのなかでも、ミサコはピアノのけいこをつづけました。

一日、何時間でも、ひきつづけました。

しかし、そのうちピアノをひく時間もなくなりました。

そして一九四五年八月六日――。

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絵本『ばけずきん』 川村たかし・文 梶山俊夫・画

絵本『ばけずきん』 川村たかし・文 梶山俊夫・画 教育画劇



むかしむかし、あるところにおぼうさんがおりました。

あるひ、たけやぶをあるいていたおぼうさんは、いっぴきのきつねをみつけました。

しっぽがくろいきつねです。

ちかごろ、むらでわるさをしているくろぎつねだときづきました。

くろぎつねは、ばけるけいこのとちゅうでした。

あたまにてぬぐいをのせては、いしになったりきのはっぱになったり、うまいものです。

てぬぐいがなければわるさをやめるかもしれません。

そうおもって、おぼうさんはきつねにこえをかけました。

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昔話『月と花火と私の失敗』3

前回のあらすじ

むしろ今日のネタバレ

最近あったメールでのやり取り

私『月が綺麗ですねって知ってる?』

×『なにそれ? こっち曇ってるから月見えない』

私『あなたとなら死んでもいいは?』

×『また死にたいの? どうでもいいけど。夏休みなら帰ってきなよ』

私『就職活動中なのです……』

×『あたしの作ったケーキと就職活動どっちが大事なの?』

私『チーズケーキ?』

×『添付写真チョコケーキ』

私『食べたい。冷蔵で宅配して』

×『食べにきなさい』

私『がんばる……』

私と×××は、嫁以上恋人未満の関係を続けています。

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つづきをよむ?

絵本『知って楽しい花火のえほん』 作・冴木一馬 絵・山田ちづこ

絵本『知って楽しい花火のえほん』 作・冴木一馬 絵・山田ちづこ あすなろ書房 



花火はどうやって作るの?

材料は?

打ちあげ方は?

どんな種類があるの?

いろいろな色に変化するのは、なぜ?

花火にまつわる素朴な疑問にお答えします。

花火のふしぎがたっぷりつまった、楽しい写真えほん!

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本『カッパのぬけがら』 なかがわちひろ

『カッパのぬけがら』 なかがわちひろ 理論社



ここは夏の川のなかです。

つめたい水と、あたたかな水とが、しまもようにまじって流れています。

ゲンタはりょう手もりょう足もひろげて、せいいっぱい水をかいていました。

するとふいに、顔に水草がかかりました。

水草は、かたにも、せなかにも、足にもからみついてき、ぐいぐい下へひっぱるではありませんか。

そしてそのまま川底の、そのまたおくへと、ひっぱっていかれました。

カッパのあみに、つかまったのです。

目のまえに、カッパが一ぴき、立っています。

一ぴきだけで、他になかまのカッパもいません。

さびしそうにしているカッパを見かねて、ゲンタはおねがいをきいてあげることにしました。

よろこんだカッパは、自分のぬけがらをゲンタにきせました。

ゲンタはカッパといっしょにたくさんあそびはじめます。

本『天使のかいかた』

本『カッパのぬけがら』

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本『IWGPコンプリートガイド』 石田衣良

『IWGPコンプリートガイド』 石田衣良 文藝春秋



この1冊でIWGPのすべてがわかる

著者に聞く創作の秘密。

石田衣良×辻村深月のシリーズ10巻記念対談。

池袋詳細マップ。

全エピソード解説。

イラストつきのキャラクター図鑑。

カバー写真家が語るIWGPの世界。

マコトの音楽ライブラリー。

書き下ろし短篇小説も収録。

IWGPの物語世界を徹底解剖するファン必携のガイドブック

【関連リンク】

本『アキハバラ@DEEP』

本『IWGPコンプリートガイド』

本『6TEEN』

本『4TEEN』

本『ブルータワー』

本『東京DOLL』

絵本『ぼくとひかりと園庭で』

本『娼年』

本『REVERSE リバース』

本『池袋ウエストゲートパーク8 非正規レジスタンス』

本『池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争』

本『池袋ウエストゲートパーク6 灰色のピーターパン』

本『池袋ウエストゲートパーク5 反自殺クラブ』

本『池袋ウエストゲートパーク4 電子の星』

本『池袋ウエストゲートパーク3 少年計数機』

本『池袋ウエストゲートパーク2 骨音』

本『池袋ウエストゲートパーク』

本『赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝』


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本『選ばなかった冒険―光の石の伝説―』 岡田淳

『選ばなかった冒険―光の石の伝説―』 岡田淳 偕成社



小学校六年生の青木学は、朝から体がだるかった。

一時間目のなかば、先生は彼に保健室へ行くように言った。

同じクラスの保健委員、安田あかりは付きそいとしていっしょに保健室へ向かうことになった。

保健室に向かいながらあかりは体調不良の原因を尋ねる。

学は夜遅くまでテレビゲームをしていたからだと答える。

<光の石の伝説>というタイトルのロールプレイングゲームらしい。

二人はゲームの話をしながら階段を下りていた……はずだった。

見慣れた学校内であることは間違いないのに、目的の保健室がある一階につかない。

異変に気付いた二人はクラスに戻ろうとするが、やはり戻ることはできなかった。

窓は開かないし、廊下の奥が暗くなり、自分たちのいるところだけが光っている。

まるでロールプレイングゲームの世界のようだと思った。

そう思った時、ロールプレイングゲームの敵キャラが突如現れた。

学とあかりは「光の石の伝説」の世界、闇の王の支配するダンジョンの世界にワープしてしまったのだ。

「現実」の世界で眠れば「光の石の伝説」の世界へ。

「光の石の伝説」の世界で眠れば「現実」の世界へと戻ってくる。

ゲームの世界で死ぬと、今まで体験した全ての記憶は消えて現実へと戻される。

二つの世界を行き来していく中、学とあかりは命の重さや心の強さを考える。

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つづきをよむ?

本『海のジェリービーンズ』 角野栄子・作 高林麻里・絵

『海のジェリービーンズ』 角野栄子・作 高林麻里・絵 



しずかな海の、ちいさな浜辺に、一けんのお店がありました。

ルルナさんのお店です。

名前は「ジェリービーンズ」です。

いろいろなものを売っています。

そとからみると、まるでビンに入ったジェリービーンズみたいです。

コーヒーをのむコーナーもあります。

おきゃくさんは、浜辺にすわって、波の音をききながらコーヒーをのみます。

ルルナさんは十八さいになったとき、ひとりでこの店をはじめました。

お店のおくの小さいへやに、かけっこのはやい犬、ピリくんといっしょに住んでいます。

ルルナさんは、ときどき大きな町に行って品物をかってきます。

そして、なにかちょっとおまけをつけて、売るのです。

“ルルナさん流”にね。

浜辺には、夜のうちに、いろいろなものが打ち上げられています。

ルルナさんが工夫すると、みんなたのしいものにかわります。

おきゃくさんには、とても人気です。

そんなある日、ルルナさんはシーグラスをひろいました

「浜辺でひろったシーグラス あなたはガラス? それとも海の草?」

思いついた歌詞を歌うと、「それは海の草よ」と背後から声をかけられました。

びっくりして振り返ると、いつあらわれたのでしょう。

帽子をふかくかぶった女の子が立っていました。

その女の子の言葉にしたがって植木鉢で育てることにしました。

毎日水をやっていくうちに芽が出て、枝が出て、枝の先にみどりいろのシーグラスがぽつんぽつんとつきはじめました。

そしてチリリチリリとシーグラスの実が落ちました。

誰かが店にやってきたことを知らせる呼び鈴の役割をはたしてくれました。

店に出ると、この前会った不思議な女の子が立っていました。

その子の名前はナナミといいました。

ルルナさんとナナミちゃんは仲良くなり、それからシーグラスの実が落ちるたびに彼女はやってきました。

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絵本『つぶときつねのはしりっこ』 ぶん:いしだとしこ え:みやじまともみ

絵本『つぶときつねのはしりっこ』 ぶん:いしだとしこ え:みやじまともみ アスラン書房



むかしむかし、あるところに、いばりんぼうのでっかい赤ぎつねが、すんでおったと。

ある日、きつねはじまんのあかいしりっぽをしょんしょんしょんと、ふりながら田のあぜを歩いていた。

田んぼのなかを見たらば、一ぴきのどろだらけのつぶがいた。

きつねはおもわずわらってしまい、ワッハハハハとからかった。

つぶは、ふたをぱくぱくいわせていいかえした。

きつねはおこってまたいいかえす。

すると、つぶがきつねにはしりっこのしょうぶをもちかけた。

きつねとつぶは田のあぜみちにならんで、はしりっこしょうぶをすることになった。

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