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本『丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ』 著:耳目口司

『丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ』 著:耳目口司(にめぐちつかさ) イラスト:まごまご 角川スニーカー文庫



登場人物はまたまた変態だらけの第3弾。

県立神楽咲高校に入学した咲丘は丘研に入部する。

丘研とは、この世に蔓延る都市伝説を研究する部活動であり、沈丁花桜の世界征服の野望のために日々活動しているのだ。

代表こと沈丁花桜先輩、出島進先輩、女郎花萩先輩は三人で同じ家に住んでいる。

ある日、代表と出島は怪しげな沈丁花家の親族会議に出ることになったという。

二人がいない間、萩を一人にするのが心配だという代表。

そこで子守り役に選ばれたのがここ最近変態と罵られまくる咲丘だった。

こうして咲丘と女郎花萩の一つ屋根の下、甘くときめく生活が――始まるわけがなかった。

「≪切り裂きジャック≫は必ず私が捕まえるわ。≪黙示録≫は、誰にも渡してはいけない危険な物だから」

暴漢の集団に追われる電波S系の美少女・柏木玲儀音がそう言い放つ。

サングラスの巨人赤樫に投げ捨てられ、マゾダチの蜂須は咲丘の目の前に墜落。

いつの間にか、咲丘と萩は勝ち目の無い戦いに巻き込まれる――!?

頼れる代表と出島は、未だ怪しげな沈丁家の親族会議で不在。

ならば、萩発明のマッドな武器で逃走開始!!

なぜ今さら≪切り裂きジャック≫が出てくるのか。

≪黙示録≫とは何なのか。

狂気と謎が深まる丘ルトロジックシリーズ第3弾!!

つづきはネタバレ注意。

関連作品

本『丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ』

本『丘ルトロジック2 江西陀梔のアウラ』

本『丘ルトロジック3 女郎花萩のオラトリオ』

本『丘ルトロジック4 風景男のデカダンス』

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エセキチガイ達の不幸自慢物語第三弾です。

今回は登場人物で最も影が薄いと思われる女郎花萩が活躍する巻です。

そのかわり、他の登場人物が空気扱いになってしまいましたけどね。

今回はエセキチガイ自慢も少ないですが、オカルト要素も少なかったです。

黙示録と人造人間が出てくる程度でしょうか。

しかし、当初からこの作品のオカルト要素は大した役割でないから大した問題ではないですね。

物語の展開としては陳腐です。

敵に追いかけられる

女郎花萩の発明品によって撃退。逃亡。

秘密の隠れ家に隠れる

敵に見つかり追いかけられる

女郎花萩の発明品によって撃退。逃亡。

という繰り返しです。

もう本当につまらなすぎて泣きそうでした。

そして最後はお決まりの丘研の代表・沈丁花桜エンドです。

代表がドーンと登場してバーンと薄っぺらな説教(演説?)を敵にして終了です。

不死者の篠塚さんが鉄砲玉扱いされているのは笑いました。

同時に、あまりの悲惨な扱いに少し同情しました。

あの人は仲間じゃなかったんですか?

仲間じゃなかったんですか!?

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