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昔話『裏通りサディスティック』13

前回のあらすじ

死に場所を探す死にぞこない二人と生きたい一人。



親友が駅に原チャリを忘れたといってどこかへ行ってしまいました。

彼は、死にたいわけではないです。

ただ、私たちが人目につくところで死んだら死体処理やら警察への連絡やらどうするんだという理由で、私たちが死ぬところを見届けるそうです。

まあ、簡単にいってしまえばツンデレです。

べ、べつにあんたたちが死んでも悲しくなんかないんだからねっ。

あれー、なんかおかしくないですかー?

友「俺が戻ってくるまで死ぬんじゃねーぞ」

私「わかったよ。ツンデレちゃん」

親友は何かぶつぶつ言いながら来た道を戻っていきます。

そして残された死にぞこないの死にたがりが二人。

私「……」

×「……」

これからいっしょに死ぬのかと思ったら、少し恥ずかしくなりました。

私はiPodを取り出して曲を聴き始めます。

×「あたしにも聴かせてよ」

そう言って彼女は、片方のイヤホンを自分の耳に入れました。

私「知らない曲ばっかりだからつまらないよ」

×「別にいいよ」

親友が戻ってくるまでの間、私たちはイヤホンから流れ続ける曲を聴き続けました。

×「いいじゃん。どの曲も好きだよ。カッコイイ」

私「そう。よかった」

聴いていた曲の演奏が終わり、次の曲が流れ始めました。

×「あ、この曲知ってる。この人の曲好きなんだよねー」

私「へぇ。いい曲だよね」

×「うん。大好き」

曲に耳を傾けながら私は、×××はどんな風に私のことを殺してくれるのかなと考えました。








愛用のナイフで心臓を一突き?











猟銃で眉間をドカン?











ガソリンまみれで火をつけられたり?













グレッチで撲殺?

で、ベンジーが肺にうつってトリップすんのかな♪






あはは。

まあ、どれでもいいです。

私が死ぬことは、あの時から決まっていたことですから。

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読んでくださってありがとうございます<(_ _)>

この話がフィクションだと思いたい方は、そう思ってください。

ノンフィクションだと思いたい方は、そう思ってください。

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