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昔話『裏通りサディスティック』 11

前回のあらすじ

物語は、ここから加速する。



×「覚えてたんだ」

私「記憶力はいいんだよ」

×「覚悟はあるの? っていうか、あんたも死にたかったの?」

私「覚悟はあの時からあるよ。なかったら、そんな約束しない」

×「小学生の時の約束だよ。信じられるわけないじゃん」

私「ああ確かに。でも本気だよ」

私は愛想笑い抜きで、そう言いました。

いつも不真面目な私ですが、死に関することは大真面目なのです♪

遊び半分で言っているわけではありません。

×「信じられない」

私「やっぱり?」

×「あんたが本気なのは分かるよ。でも、あんたは……可哀想な子がいいんでしょ















彼女がワケワカラナイことをしゃべり始めました。

×「あの時あたしに声をかけたのも、可哀相に見えたからでしょ?」

私「あの……」

×「友達でも恋人でも可哀想な子がいいんでしょ?
  自分より不幸せそうな子に優しくして優越感に浸ってるんでしょ。
  ねえ、そうなんでしょう?」
















私「本当にそう思ってる?」
















×「……ごめん」

私「いいよ。突然いっしょに死ぬとか言われても信じられないよね。
  でもさ、人間は誰も信じられないんだから♪」

×「その後、愛想笑いしかしない奴はもっと信用できないって言った」

私「あはは。よく覚えてたね。
信じてくれとは言わないけど、死にたいのは事実だよ」

















×「そろそろ死のうか」

私「うん。人生も十分楽しんだからね」











こうして私は、数年ぶりに会った友達と心中することになりました。

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読んでくださってありがとうございます<(_ _)>

この話がフィクションだと思いたい方は、そう思ってください。

ノンフィクションだと思いたい方は、そう思ってください。

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