忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



昔話『ドウゲン坂から』5

前回のあらすじ

うろ覚えデートマニュアル

・女は歩道側を歩き、男は車道側を歩く。

・上りエスカレーターに乗る時、女が先、男は後。

・下りエスカレーターに乗る時、男が先、女は後。

・お店などに入る時、男はドアを開けて女を先に通す。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309493513/ref






ブックコーナーではお互いに好きな本を教え合ったり、偽兄偽妹プレイを楽しんだりしました。

それから偽妹ちゃんが欲しいと言った本を買ってあげました。

妹「ありがとうございます、おにいちゃん♪」

私「(´∀`*)」













べ、べつにおにいちゃんて呼ばれて喜んだわけじゃないんだからね。

偽妹ちゃんは買ったばかりの本を胸の前で抱えて嬉しそうに微笑んでいます。

これが演技だとしても素でやっていることだとしても、素直に可愛いと思いました。

そこから上の階にある漫画・ライトノベルコーナーに移動することにしました。

ブックコーナーまではエスカレーターでも行けますが、そこから上はエレベーターか非常階段を使わなければいけません。

それから非常階段を使って漫画・ライトノベルコーナーに来ました。

偽妹ちゃんといっしょに新刊本を眺めてから普段は行かない少女漫画コーナーへ向かいました。

爽やかイケメンと地味な女の子との恋愛ものや7人の男女が惚れたり掘られたりする恋愛ものまで色々あります。

ここまで読んで、何かおかしいな、と思った方は集中力が高い方だと思います。

妹「どうしてエスカレーターがないんでしょうね」

私「従業員専用はあるのにね」

妹「え、ホントですか!?」

私「……」

妹「どこですか? 隠し扉がどこかにあるんですか?」

隠し扉て……どこのダンジョンですか。

でも新宿駅とか東京駅はリアル・ダンジョンですよね。

きょろきょろと辺りを見回して隠し扉を探している偽妹ちゃんの姿は見ていて可愛かったのですが、そろそろ面倒くさくなってきたのでネタバラシをしました。

私「ごめん。ウソ」

妹「もう、怒りますよ」

口ではそう言っていても体は……。

口ではそう言っていても顔は笑っていました。

しかし現実で「もう」と言う人なんて……今までに何人かお会いしましたね。

私「その口癖、きーちゃんと似てるね」

妹「お姉ちゃんと似てますか?」

偽妹ちゃんの顔が少しだけ曇ります。









あ、地雷を踏んでしまったかもしれません(・∀・;)ヤッベー











私「えっとね、似てるところと似てないところもあるかな」

こういう時は曖昧な言葉でごまかしていくのが一番ですよね☆















妹「お姉ちゃんと似てるところってどこですか? 似てないところってどこですか?」














ごめんなさい。

曖昧な言葉でごまかせない時もあるみたいです。

妹「教えてください」

私「えーとね……」

妹「はい」

私「……」














コワイヨー











マジコワイヨー









好きな人の行動を逐一携帯電話に書き込んでいる女の子と同じくらい目が座っていますよ。

ここで私がダーツをそっと抜き取った瞬間、「××ないよ」と言うんですよ、きっと……。

まあ、ダーツなんて持っていませんけどね。

というか常にダーツを持っている人の行動原理が私にはわかりません。

常にダーツボードを抱えて生きている人の次くらいにわかりません。

世界中のどこかにいるかなー。

いるといいなー。

おもしろそうですし。













妹「おにいちゃん」

偽妹ちゃんの甘い言葉と鋭い視線が私を現実に引き戻してくれました。

「タスケテケスタ」と叫びたくなりましたが、ここは現実なので何も起こりません。

もちろん「スゲーナスゴイデス」も同様です。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15

人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ blogram投票ボタン ブログランキング Twitterボタン


拍手[0回]

PR

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL