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昔話『ドウゲン坂から』10

前回のあらすじ

エロゲーみたいな展開だよな。

これでも現実なんだぜ。

*長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。



某有名ファミリーレストランSにいました。

120%CRAAZYといえば某有名ファミリーレストランG、某有名ファミリーレストランGといえば120%CRAAZYですが、今回は違います。

密かに某有名ファミリーレストランGの広告塔になることを画策していたのですけどね。

まあ、嘘ですけどね。

チーズインハンバーグ大好きー!!

おはしCaféも超好きー!!

これでよし。

某有名ファミリーレストランSで私は友人二人の会話に耳を傾けていました。

というか聞きたくもないのに聞かされていました。

1「あの店員さん、胸でかいなー」

2「でかすぎ」

私「……」

1「はぁ!? 最高だろ」

2「胸は小さめに限る」

私「……」

1「小さいのが好きってロリコンか、てめぇ」

2「将来垂れる乳なんて興味ない」

私「……」

1「胸が大きいと擦ってもらえるんだぞ!」

2「ちっぱいの感度なめんな!」

私「あのさ……」

1「なんだよ」

2「何?」

私「私が言いたいことは一つだけ……」



















私「お前らファミレスで乳談義すんな! 死ね!!」

店「……ミラノ風ドリアをご注文のお客様……」

















私「あ……はい」

店「フチが熱くなっておりますので……お気をつけください……」

私「はい……ありがとうございます……」

店「ごゆっくりどうぞ……」

あの日見た店員さんの名前を私達はまだ知らない。

そして――あの日見た店員さんの軽蔑の眼差しを私達は忘れない。


















私(あの時私は青かった……)

未来からやってきた猫型ロボットと同じくらいの青色をしていましたね。

るーるるるるるるーるるるるるるるるるるるるー♪

あの時私がもう少し赤かったら良かったんですけどね。

青い私赤い私には違いがあります。

どちらも違わないと思われるかもしれませんが、全然違うのですよ?

しかしここでその話をしてしまうと長くなってしまうのでやめておきましょう。

何より今の私には色の話をする時間も過去を回想する余裕もありませんから。

妹「おにいちゃんは胸の小さい子は嫌いですか?」

おいおい困るぜ偽妹ちゃん。

私はエロゲーなんてものを一度もやったことがないんだぜ。

そんな私に「これなんてエロゲー?」という台詞を言わせたいのかい?

ハハハ、困った子猫ちゃんだ。

ええ、少しも笑えないんですけどね……(´・ω・`)

一歩間違えたら……いえ一言間違えたら私は殺されるでしょう。

けれど私は少しの迷いもなく答えました。

















私「大好きです!!」

妹「気持ち悪い!!」
















いやいやいやいやいやいや。

無理無理無理無理無理無理。

そんなことを言ったら社会的に抹殺されてしまいますよ。

肉体的に死んでもいいけれど社会的に死ぬのは嫌って贅沢な人間ですね。

私は瞬時に脳内シミュレーションを行いました。

私「小さい胸は感度がいいんだよっ!!」

社会的に死にます。

私「大小に関わらず胸はそれだけで価値があるんだよ!!」

社会的に死にます。

私「おっぱい( ゚∀゚)o彡゚おっぱい( ゚∀゚)o彡゚おっぱい( ゚∀゚)o彡゚おっぱい( ゚∀゚)o彡゚」

精神科のある病院へ連れて行かれます。

どの選択肢を選んでも社会的死亡フラグが立ちまくりですね。

このままバッドエンドルート直行はまずいですよ。

こんなことになるならエロゲーやりまくっておけばよかったーと後悔しても今さら遅いです。

私(面倒くさいなぁ)

それから頭の中で考えた言葉を自分の口で言いました。














私「考えたことないからわからない」















まさに逃げの一手というやつです。

これがエロゲーのような展開といってもこれは現実です。

限られた選択肢の中から選ばなければいけないなんてプログラムはありませんから。

妹「じゃあ考えてみてください」

私「偽妹ちゃん。あんまり変な質問をしたらダメだよ?」

辛そうな顔をしている偽妹ちゃんに私は愛想笑いを浮かべて言いました。

妹「ごめんなさい」

私「ううん」

なんとか社会的死亡フラグを回避しました。

私は携帯電話を取り出して時刻を確認しました。

十二時を少し過ぎたところです。

私「そろそろお昼にしようか?」

ここらへんでお昼を食べるとしたらどこがいいでしょうか。

某有名ファミリーレストランGか某有名ファミリーレストランSでも探しましょうか。

しかし初デートでファミレスはないですね。

どこかいいお店あったかなーと記憶を探っていると、あることを思い出しました。

私「そういえばきーちゃんの初デートの話知ってる?」

妹「何のことですか?」

偽妹ちゃんはきょとんとした表情で首を傾げます。

私「初デートにお弁当を作っていったらしいよ。でも初デートにお弁当ってないよね?」

妹「そうですね……」

私「悪いとは言わないけど、ちょっと重いんじゃないかなー」

妹「…………」

私「どうかした?」

妹「お姉ちゃんの初デートのとき……私もお弁当作るの手伝ったんです……」

私「え」

妹「今日も……おにいちゃんのために作ってきたんです……おべんとう」

私「Σ( ̄□ ̄;) 」



生存戦略、しましょうか!

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