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本『シアター!』 有川浩

『シアター!』 有川浩 メディアワークス文庫



小劇団「シアターフラッグ」

ファンも多いが、解散の危機が迫っていた……。

そう、お金がないのだ!!

その負債額なんと300万円!

悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。

司は巧にお金を貸す代わりに条件を出す。

「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と。

新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。

そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが……。

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『有頂天家族 二代目の帰朝』 森見登美彦

『有頂天家族 二代目の帰朝』 森見登美彦 幻冬舎文庫



狸の名門・下鴨家の矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。

皆が恐れる天狗や人間にもちょっかいばかり。

そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎ“二代目”が英国より帰朝して狸界は大困惑。

人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を探しているし、平和な日々はどこへやら……。

矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ!

天狗つぶてが降り、狸将棋が始まり、怪人「天満屋」が現れ、偽叡山電車が空を飛び、地獄絵の屏風が開かれ、偽右衛門総選挙が行われ、ぽんぽこ仮面が現れる。

京都を舞台にしたステキで阿呆な毛玉たちの物語第二部。

面白きことは良きことなり。

三部作であると今になって知ったので次回作が楽しみ。

一部二部とアニメ化しているので三部もアニメになって見られることを期待して待とう

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本『虚構推理』 城平京

『虚構推理』 城平京 講談社



巨大な鉄骨を手に街を徘徊するアイドルの都市伝説、鋼人七瀬。

人の身ながら、妖怪からもめ事の仲裁や解決を頼まれる『知恵の神』となった岩永琴子。

とある妖怪の肉を食べたことにより、異能の力を手に入れた大学院生の九郎。

二人がこの怪異に立ち向かう。

その方法とは、合理的な虚構の推理で都市伝説を滅する荒技で!?

驚きたければこれを読め――。

本格ミステリ大賞受賞の傑作推理!

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』 川原礫

『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』 川原礫 電撃文庫



クリアするまで脱出不可能。

ゲームオーバーは本当の“死”を意味する――。

謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』

“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。

SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。

そしてゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。

クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリト。

だが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。

その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし――。

個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 渡航

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 渡航 ガガガ文庫



青春は残酷だ!? 

ひねくれ男の妄言ラブコメ

――青春は嘘で欺瞞だ。リア充爆発しろ!

ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡。

彼が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だったーー。

さえない僕がひょんなことから美少女と出会ったはずなのに、どうしてもラブコメにならない残念どころか間違いだらけの青春模様が繰り広げられる。

俺の青春、どうしてこうなった?

『あやかしがたり』で第3回小学館ライトノベル大賞、ガガガ部門大賞受賞の渡航が残念系ラブコメに参戦!?

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『塩の街』 有川浩

『塩の街』 有川浩 角川文庫



塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。

塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。

その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。

世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。

だが――。

「世界とか、救ってみたくない?」

ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。

『空の中』『海の底』と並ぶ自衛隊3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作!

番外編も完全収録。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『メイン・ディッシュ』 北森鴻

『メイン・ディッシュ』 北森鴻 集英社文庫



小劇団「紅神楽」を主宰する「ねこ」こと女優・紅林ユリエ。

その恋人で同居人「ミケさん」は料理の達人にして名探偵。

どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。

でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が……。

ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。

文庫化に際して、新たに特別短編を加筆。

さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『ピンポンラバー』 谷山走太

『ピンポンラバー』 谷山走太 ガガガ文庫



卓球エリートが集う学園で頂点を目指す!

かつて天才卓球少年と呼ばれた飛鳥翔星は、怪我のため卓球界から姿を消した。

それから数年後、私立卓越学園の入学式に彼の姿があった。

そこは日本全国から集まった卓球エリートたちがひしめく最高峰の学園。

翔星がこの学園に進学した目的は小学生時代に唯一敗北を喫した名も知らぬ少女を見つけ出し、そして勝利することにあった。

だが、入学初日にして彼は本物のエリートによる厳しい洗礼を受けることになる。

一年生最強の女子・白鳳院瑠璃に、怪我をしていた膝の弱点を見抜かれ、あっけなく敗北してしまう。

敗北しうなだれる翔星に、瑠璃は「あなた、私のパートナーになりなさい」と告げる。

彼女の目的は才能のある彼とダブルスを組み、これまで一度も勝てたことのない相手、姉の紅亜を負かすことにあった。

そして、その紅亜こそが、翔星が捜し求めていた、あの日の少女だったのだ。

学園最強女子・紅亜という共通の敵を倒すため、翔星と瑠璃は共闘関係を結ぶことになるのだが……。

その身を焦がすほどに卓球を愛し、すべてを捧げた少年の燃えるような青春。

第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『蒼空時雨』 綾崎隼

『蒼空時 綾崎隼 メディアワークス文庫



偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー。

ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。

帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。

やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。

その内容に驚く零央だったが、しかし、彼にも重大な秘密があって……。

巧妙に張り巡らされた伏線がいくつも折り重なったエピソードで紐解かれる。

新感覚の青春群像ストーリー。

第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作。


うーん、私には合わない作品だった。

群像劇要素が薄いというか、そもそも群像劇ではないような。

ただの連作短篇になってしまっている気がする。

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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間 電撃文庫



あるところ、ある時代に双子の姉妹がいました。

姉は妹をこう評します。「わたしと比べたら馬鹿」
 
妹は姉をこう評します。「よくできた姉様」

姉の方は父親によく似ています。「勘弁して」

妹の方は笑うと母親に瓜二つです。「あっはっは」

いつの頃からか、妹の存在を認識できなくなった姉。
 
悪党を探して殺すために金属バットを持ち歩く妹。

両親とそっくりで、嘘つきで壊れた二人。

歪んだ双子の姉妹の、交わらない日常。

そんな彼女たちが住む町で起きた連続殺人事件。

そして、双子の姉は言いました。

「うちの妹が犯人よ」と。
 
──ねえ、まーちゃん。今度は僕たちの子供の話だってさ。

これは終わった物語。夢と人生を食いつぶされたそれからのお話。

「みーくん」と「まーちゃん」のその後と彼らの子供たちの運命――。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『俺、ツインテールになります。』 水沢夢

『俺、ツインテールになります。』 水沢夢 ガガガ文庫



地球を守るため、俺はツインテールになる!

観束総二は異常なほどツインテールを愛する普通の高校生。

ある日、彼の前に異世界から来たという謎の美少女・トゥアールが現れる。

それと時を同じくして、総二の住む町に怪物たちが出現!

「ふははははは! この世界のすべてのツインテールを我らの手にするのだ!」

彼らは人々の精神エネルギー『属性力』を糧に生きる異世界人だった。

トゥアールから強力なツインテール属性で起動する空想装甲『テイルギア』を託された総二は、幼女のツインテール戦士・テイルレッドに変身!

この日から、テイルレッドと変態たちとの常軌を逸した戦いが始まった!

第6回小学館ライトノベル大賞審査員賞受賞作。

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本『荒木飛呂彦の漫画術』 荒木飛呂彦

『荒木飛呂彦の漫画術』 荒木飛呂彦  集英社新書



「企業秘密を公にするのですから、僕にとっては、正直、不利益な本なのです」(本文より)

全く人気が衰えることなく長期連載が続く『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦。

「漫画は最強の『総合芸術』」と言い切る彼が、これまで明かすことの無かった漫画の描き方、その秘密を、作品を題材にしながら披瀝する!

絵を描く際に必要な「美の黄金比」やキャラクター造型に必須の「身上調査書」、ヘミングウェイに学んだストーリー作りなど、具体的な方法論からその漫画術を明らかに!

本書は、現役の漫画家である著者が自ら手の内を明かす、最初で最後の本である。



代表作『ジョジョの奇妙な冒険』は「王道漫画」であると提言する著者が語る漫画の描き方。

漫画の基本四大構造から失敗から学んだことや取材の重要性、アイデアの見つけ方など詳しく書かれている

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本『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』 荒木飛呂彦

『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』 荒木飛呂彦 集英社新書



アクション映画、恋愛映画、アニメ……。

取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの法則」が潜んでいる。

本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンターテイメント論である。

『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?

映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに!



エンタメの基本はサスペンスにあると提言する著者が『ジョジョの奇妙な冒険』のエピソードやセリフを混ぜながらおもしろい映画の紹介や創作の影響を伝えている。

見たことがある映画もけっこうあってよかった

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本『賭博師は祈らない』 周藤蓮 

『賭博師は祈らない』 周藤蓮 電撃文庫



十八世紀末、ロンドン。

賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルス。

仕方なく購入させられた商品。

――それは、奴隷の少女だった。

喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことない。

主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。

そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。

慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想いを通わせていくが……。

やがて訪れるのは、二人を引き裂く悲劇。

そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。

第23回電撃小説大賞金賞受賞作。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『六人の赤ずきんは今夜食べられる』 氷桃甘雪

『六人の赤ずきんは今夜食べられる』 氷桃甘雪 ガガガ文庫



生き残れるか!? 戦慄のパニックミステリー

名声のために罪を犯した過去を恥じ、いまは猟師として各地を旅する「私」。

ある日、迷いこんだ村の村長から奇妙な警告を受ける。

『森には、秘薬を作れる「赤ずきん」と呼ばれる少女たちが住んでいる。
赤い月の夜、彼女らはオオカミの化け物に喰い殺されるが、決して救おうとしてはならない』と。

だが、出会った「赤ずきん」のひとりに、かつて見殺しにしてしまった少女の面影を見た「私」は、警告を無視して彼女たちを護りぬくことを決意する。

「私」の策は、森の外れの「塔」に、六人の「赤ずきん」とともに朝まで籠城すること。

だが、その途中で「私」たちは化け物から思わぬ襲撃を受ける。

そうして、「私」は知ることになる。

「赤ずきん」のなかに、裏切り者がいることを――。

息詰まる攻防の果てに、「私」は少女たちを護りきれるのか?

第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『はたらく魔王さま!』 和ヶ原聡司

『はたらく魔王さま!』 和ヶ原聡司 電撃文庫



世界征服まであと一歩だった魔王サタン。

勇者に敗れ、異世界『日本』の東京・笹塚にたどり着く。

そんな魔王が日本でできること。

それはもちろん“世界征服”!!

――ではなく、駅前のファーストフード店でアルバイトをしながら生活費を稼ぐ、いわゆるフリーター生活だった!

その頃、魔王を追って時空を越えた勇者エミリアもまた、テレホンアポインターとして日本経済と戦っていた。

そんな二人が東京で再会することになり――!?

六畳一間のアパートを仮の魔王城。

今日も額に汗して働くフリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー。

第17回電撃小説大賞“銀賞”受賞作登場。


途中まではそこそこまとまっていると思ったのに、終盤のバトルから結末までがグッダグタで残念。

バトルシーンよりもファストフード店やコールセンターの職場風景の方がしっかり書かれている。

逆にバトルシーンが残念過ぎて……もう少し説明臭さがなくて派手さがあれば……。

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本『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』 大森藤ノ

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』 大森藤ノ GA文庫



シリーズ累計発行部800万部突破!!

迷宮都市オラリオ──。

『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。

未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。

人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。 

「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ!」

「はいっ! 僕は強くなります!」 

どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。 

これは、少年が歩み、女神が記す、──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】── 

大森藤ノ×ヤスダスズヒトのコンビが贈る、

GA文庫大賞初の≪大賞≫受賞作、ここに開幕!! 

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『Hello,Hello and Hello』 葉月文

『Hello,Hello and Hello』 葉月文 イラスト:ぶーた 電撃文庫



「ねえ、由くん。わたしはあなたが――」

初めて聞いたその声に足を止める。

学校からの帰り道。

中学のグラウンドや、駅前の本屋。

それから白い猫が眠る空き地の中。

なぜだか僕のことを知っている不思議な少女・椎名由希は、いつもそんな風に声をかけてきた。

笑って、泣いて、怒って、手を繋いで。

僕たちは何度も、消えていく思い出を、どこにも存在しない約束を重ねていく。

だから、僕は何も知らなかったんだ。

由希が浮かべた笑顔の価値も、零した涙の意味も。

たくさんの「初めまして」に込められた、たった一つの想いすら。

これは残酷なまでに切なく、心を捉えて離さない、出会いと別れの物語。

第24回電撃小説大賞金賞。

つづきはネタバレ注意




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つづきをよむ?

本『冴えない彼女の育てかた』 丸戸史明 

『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた』 丸戸史明 富士見ファンタジア文庫



これは俺、安芸倫也が、ひとりの目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ、彼女をモデルにしたギャルゲームを製作するまでを描く感動の物がた…

「は?なんの取り柄もないくせにいきなりゲーム作ろうとか世間なめてんの?」

「俺にはこのたぎる情熱がある!…あ、握り潰すな!せっかく一晩かけて書き上げた企画書なのに」

「表紙しかない企画書書くのにどうして一晩かかるのよ」

「11時間寝れば必然的に残った時間はわずかに決まってんだろ」

「もうどこから突っ込めばいいのよ…このっ、このぉっ!」

…ってことで、メインヒロイン育成コメディはじまります。



主人公が目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ彼女をモデルにしたギャルゲーを制作する物語。

著者の本職がゲームシナリオライターのせいか、地の文がほとんどなくてセリフ主体で物語が進行する。

そのせいか、どこで、誰が、何をしているのかわかづらい。

また、オタクあるあるや業界ネタもたくさん出てくるけれど、そういうの出しすぎて物語に支障が出てるような……。

アニメ化映画化と大ヒットしているらしいけれど、私には合わない作品だった……。

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本『浮世の画家』 カズオ・イシグロ

『浮世の画家』 カズオ・イシグロ 訳:飛田茂雄 ハヤカワepi文庫



戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。

多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあった。

しかし、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。

弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。

小野は画家を引退し、屋敷に籠りがちに。

自分の画業のせいなのか……。

老画家は過去を回想しながら、自らが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる。




戦後の日本を舞台に引退した老画家が過去を回想しながら自らの信念と新しい価値観のはざまに揺れる。

「わたし」による一人称視点の「語り」で現在の状況や過去の記憶を浮き彫りにしていく。

戦争を境に環境や周囲から評価の変化に葛藤する様が描かれている

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本『あやかしがたり』 渡航

『あやかしがたり』 渡航 ガガガ文庫



妖怪、もののけ、魑魅魍魎……。

「あやかし」たちが跋扈する、その昔。

江戸にて剣の修業に励む新之助は剣の腕は抜群だが、心は内気な悩める若侍。

帰郷の道中、新之助は「拝み屋」と名乗る怪しい男・ふくろう。

そして不思議な力を持つ娘・ましろと出会う。

いっしょに故郷の山手藩に行くことに。

しかし、藩には「あやかし」がらみの陰謀が起きていた……。

敵か味方かあやかしか。

犬神、化け猫、呪術、剣術が入り乱れ、火花を散らす侍エンターテイメント、いざ!

第3回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞を受賞した時代活劇ライトノベル。



大人気・大ヒットライトノベル『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の作者さんのデビュー作。

江戸時代の日本を舞台に拝み屋の男と若い侍と謎の少女が呪術や剣術で戦う時代劇ライトノベル。

時代考証に関しては目をつむるとして全体的に荒削りな一作という印象。

デビュー作というのはわかるのですが、ストーリーもキャラクターも掘り下げが物足りないです。

とりあえず『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』も読んで比較してみます。

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本『エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く』 貴志祐介

『エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く』 貴志祐介 (角川新書)



「売れる小説」はどうやったら書けるのか、書くべきなのか……。

アイデア、プロット、キャラクターなど、小説を書くための必須テクニックとは。

ベストセラー作家・貴志祐介が惜しみなく伝授する、唯一無二の創作論。



いわゆる創作指南本。

別の作家さんの創作指南本で読んだような知識もあるけれど、著者の作品の制作秘話を読んでいるようで楽しかった。

映画や漫画から手法を盗むことやキャラクターの声をイメージするなど新しい考えも得られた。

『十三番目の人格 ISOLA』『黒い家』『天使の囀り』

『クリムゾンの迷宮』『青の炎』『硝子のハンマー』

どれもおもしろいのでオススメです。

「人間の怖さ」の描き方がとても上手くて、エグイ描写が多いのに先が気になるストーリー展開でどんどん読み進めてしまう作品ばかりです。

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本『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック 訳:浅倉久志 ハヤカワ文庫





長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。

生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。

そのため異星での植民計画が重要視されるが、過酷で危険を伴う労働は、もっぱらアンドロイドを用いて行われている。

また、多くの生物が絶滅し稀少なため、生物を所有することが一種のステータスとなっている。

そんななか、火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生。

人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと願っているリックは、多額の懸賞金のため「アンドロイド狩り」の仕事を引き受けるのだが……。

映画『ブレードランナー』の原作として知られている、フィリップ・K・ディック1968年発表の傑作長編。

著者は1982年、53歳で亡くなった。

皮肉にもこの年に公開されたこの映画作品により、彼は一躍スターダムにのしあがることとなった。

人間とアンドロイドの違いとは?

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本『しにがみのバラッド。 Momo the girl god of deat』 ハセガワケイスケ

『しにがみのバラッド。 Momo the girl god of deat』 ハセガワケイスケ (電撃文庫)



目を覚ますと、少女は死神でした。

その少女は、死神でありながら、その真っ白な容姿ゆえに仲間から「変わり者」と呼ばれていました。

しかし、少女の持つ巨大な鈍色の鎌は、まさしく死の番人のものです。

少女の使命は人間の命を運ぶこと。

死を司る黒き使者である少女は、仕え魔のダニエルと共に、人の魂を奪いにいくのです。

死を司る少女は、様々な人と出会い、そして別れていきます。

哀しくて、やさしいお話。



白い容姿に赫い靴を履き、そして巨大な鎌を持つ少女の姿をした「死神」は様々な人と出会い、別れる。

優しすぎる変わり者の死神と人間たちの魂にまつわる哀しくてやさしい物語。

淡々として簡潔な文体かと思えば詩的な表現も見せる連作短篇。

死神の設定は読者に受け入れられやすいように作られていると思う。

作品において正反対の要素を合わせるとキャラクターが立つと言われている。

身体は子どもなのに頭脳は大人、ネコ型ロボットなのにネズミが嫌い、などのように。

人間の魂を奪っていく死神なのに人間に興味を持ちすぎてお節介をやいてしまう優しすぎる性格。

時には涙を流してしまうことも。

作品のキャラに共感したい読者は多いから成功かな。

しかし、一巻ではあまり死神について深く掘り下げられていない。

シリーズ展開を見越して出版されたから?

お話に関しては、どこかで読んだような見たような物語だなぁと感じてしまう。

もっと若い頃に読んでいたら印象が違ったのかな。

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本『IWGPコンプリートガイド』 石田衣良

『IWGPコンプリートガイド』 石田衣良 文春文庫



IWGPのすべてがわかる!

創作秘話から、全エピソード解題、キャラクター紹介まで。

IWGPの世界を堪能出来るガイドブック決定版。

著者のデビュー作にして代表作の『池袋ウエストゲートパーク』の制作秘話や直木賞作家の辻村深月氏との対談、堤幸彦監督が語るドラマ制作秘話など。

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