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少しイカレてるくらいがちょうどいい
『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』 川原礫 電撃文庫



クリアするまで脱出不可能。

ゲームオーバーは本当の“死”を意味する――。

謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』

“真実”を知らずにログインした約一万人のユーザーと共に、その苛酷なデスバトルは幕を開けた。

SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。

そしてゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティーを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。

クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険を単独で続けるキリト。

だが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことに。

その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし――。

個人サイト上で閲覧数650万PVオーバーを記録した伝説の小説が登場。

つづきはネタバレ注意






クリアするまで脱出負荷、ゲームオーバーは本当の死。

剣と戦闘の世界VRMMOに閉じ込められたプレイヤーたちがクリアを目指す。

わかりやすい導入部から対人戦や対モンスター戦といった熱い戦闘、日常パートや恋愛パートなど惹きつけられる。

あまり、というか全く期待せずに読んだ。

でも、けっこうおもしろくて驚いた。

エンタメ小説として様々な演出や工夫趣向が凝らされている作品だと思う。

冒頭で命がかかっているという緊迫した戦闘シーンが描かれている。

そして場面が過去になって世界観や状況の変化が30ページ前後で収まり、シンプルな導入部で好感が持てる。

「お前らログアウトできないから!」というシンプルな説明でプレイヤーたちを絶望に落とすシーンも50ページ前後で収まっているのでダラダラとしていなくていい。

100ページ読んでも全く物語が動かない、なにも始まらないエンタメ小説もあるのでここまでテンポよくわかりやすく描写できるのは良い。

そこから日常パートで場を和ませつつ剣と戦闘の世界だけあって対人戦や対モンスター戦などのバトルがある。

特に現実世界から隔離されたため、プレイヤーたちの唯一の楽しみが「食」というのはリアリティがあるしおもしろい。

食事シーンもしっかり書かれていて良かった。

戦闘描写はそこそこといった感じだけど、わかりにくくないので良し。

多少説明臭いところもあるけれど、情報が不足しているよりはずっといい。

そしてヒロインとのラブコメパートも男性受けしそうなものばかりだった。

「この体は非現実でもこの想いは本物」みたいなSFでは定番のセリフも出てくる。

けれど、命がけの戦いに疲れた男女二人がいちゃいちゃしている流れで言われたらグッとくるんじゃないかと。

しかし、セリフ回しや会話がイマイチ。好みかな?

最後の結末に関しても好みが分かれそう。

奇跡頼みすぎる気もするし、それもアリかとも思える。

まあ、黒幕の正体は伏線を張っていたし自分の行動で突き止めたからいいか。

初めから終わりまで中だるみがないと思えるほどイベント盛りだくさんでエンタメ小説として売れるのもわかる作品だった。

森博嗣さんがパソコンやネットが一般的でなかった時代にそれらを扱った『すべてがFになる』でデビューしたように、ネトゲはともかくVRがまだ一般的でなかった時代にそれを扱った川原礫さんも先見の明があったのかな? 

書き始めたのが2002年で、刊行が2009年だからVRはまだ珍しかった……?

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