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昔話『あの日見た花の名前を私達は忘れない』3

前回のあらすじ

駅前にやってきた私は、花のような女性に出会いました。

白くて綺麗なユリの花のようです。



友「先輩。起きてくださーい。帰りますよー」

女「ここどこー?」

友「駅ですよ。先輩の家の最寄り駅でしょう」

女「まだ帰りたくなーい。飲み足りなーい」

友「えー。もう帰りましょうよ」

年上の女性は、子どものように駄々をこねています。

すごく大人っぽく見える女性なのに、とても子どもっぽい行動をとっています。

酒は怖いですね。

どんな人でも酒に酔ってしまえば変わってしまいます。

まあ、普段の彼女の姿を見たことがないからなんとも言えませんけれど……。

私(でも大人っぽい容姿で子どもっぽい性格の人なんて……)

ああ、一人いましたね。

まあ、そんなことどうでもいいのです(・∀・)キニシナイ♪

今はどうやってこの女性を家に連れて帰るか考えなければいけません。

友「せんぱーい。勘弁してくださいよー」

女「やーだー。まだ飲むのー!」

私「飲みますか?」

友「は?」

私「この人が飲みたいって言うんだから飲もうよ。この人の家でさ」

友「バ、バカ。何言ってんだよ」

せっかく夜にやってきてあげた助っ人に対して馬鹿呼ばわりです。

なんて奴でしょう。

私は小声で伝えます。

私「そう言っておけば家までは行けるだろ。その後はテキトーにごまかして寝かせばいいんだよ」

友「あーそうか」

友人は私の提案に納得してくれました。

それからすぐに女性の家での宅飲みを提案します。

女「行こう! 行こう!」

女性は嬉しそうに立ち上がって歩き出します。

女「ところで、君はだあれ?」

首を傾げて私に聞いてきます。

酔っ払いに名乗る名はない、と言いたいところですが、ここは前々から考えておいた偽名を名乗ることにしましょう。

私「さとうみりんです」

女「あはは、変な名前~」

調味料を組み合わせたような名前ですからね。

友「××××です。俺の友人です」

呆れ顔の友人にあっさりバラされてしまいました。

女「ふーん」

女性は、私の顔をまじまじと見つめてきます。







え、もしかして、これって……運命?






でも私は最近フラれたばかりです。





その人がダメだったからこの人……なんて許されるのでしょうか。






ああ神様……罪深い私はどうすればいいのでしょうか。


















女「目がコワーイ」

















私「……」

友「せ、先輩は天然だから」

友人は、フォローになってないフォローを入れてくれました。

私「……っ」

友「え、なに?」

私「目つきの悪さは生れつきなんだからねっ!!」

友「あ、うん」

私もよく分からないことを口走ってしまいました。

女「早く行こうよー」

しびれを切らした女性は、私たちにそう提案してきました。

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この記事に対するコメント

無題

先日はコメントありがとうございました。
よかったら、今後もよろしくおねがいします。

【2011/06/07 19:24】ユウ #71f389cc34(URL)[編集]

無題

初めまして、ユウさん。

訪問、コメントありがとうございます♪

機会があればまた寄らせていただきます(・∀・)

【2011/06/07 23:33】three #7dd1f3efa1(URL)[編集]

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