120%CRAAZY

前回のあらすじ

まさかの伏線回収。

この先はきーちゃんとの百合展開突入か！？

私「……」

先「……」

私「……」

先「はずい……」

先輩の顔が見る見るうちに真っ赤に染まっていきます。

その様子に戸惑いを隠せない女心をまったくわかっていないヘタレな私です。

女の子を辱めたらいけないって小学校で習いませんでした？

『辱める』は辞書で調べてから文脈に合ったものを使ってくださいね。

先「……何か言ってよ」

ドSな私は、年上女性が恥ずかしがっているところをもう少し見ていたかったですが、ここはそういう場所ではないからやめておきます。

私「女が好きなんですか？」

私は確認の意味もこめて同じことを聞きます。

先輩はしっかりと頷きました。

私「でも、男である友人のことを好きになってしまった？」

それについても頷いてくれました。

私は少し考えてから一番気になったことを尋ねます。
















私「先輩は同じことを友人にも話しますか？」













いじわるな質問ですが、友人にとっても彼女にとっても大切なことだと思います。

















先「みりんちゃんはどう思う？」
















私「それを聞いてどうするんですか？」

私は無表情に聞き返します。

先輩はとても苦しそうな表情になります。

先「ごめん……」

私「いいえ……」

他人の答えによって自身の問題を解決できるならすぐに教えてあげます。

自分の問題を解決できるのは自分だけですか？

私は違うと思います。

自分の問題を他人が解決することがあっても別にいいと思います。

その人が自分の答えで解決できなかったと後悔しないのなら……。

先「ごめん……」

私「もういいですよ。気にしないでください」

口には出しませんが、先輩は後悔してしまう人だと思います。

自分の問題は自分の答えで解決しないと気が済まない人だと思います。

私の勝手な推測ですけどね(´ー｀)

先「でもこれだけは教えて」

私「何ですか？」

先「さっきのことを聞いてどう思った？」

さっきのこと……。

彼女の言う「さっきのこと」というのは、やはりあのことですよね。

真剣な眼差しを送る先輩を前にして、私の考えを言うことに決めました。















私「他人が誰を好きになろうと私には関係ありません。男同士だろうと女同士だろうと好きな者同士で勝手にくっついてろよって感じです。
　　まあ、私にとってはどうでもいいことですから(・∀・)～♪」

















先「うん。みりんちゃんならそう言うと思った♪」

先輩の顔にはいつもの優しげな笑顔が戻ってきていました。

その表情のまま彼女はまた質問をします。

















先「もし、みりんちゃんが好きになった子が同性愛者だったらどう？」















私には関係ないことですから。

興味がありません。

どうでもいいです。

この場合、そんな言葉で解決してはいけませんね。

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