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昔話『あの日見た花の名前を私達は忘れない』5

前回のあらすじ

気づく人は気づく。

いろいろな小ネタを挟んでいることも。

気づく人は気づく。



深夜に一人で海洋生物制作に勤しんだ次の日。

深夜に二人の地球人を助け出した次の日。

その日は休日でした。

人によっては学校で授業を受けていますが、私は休日に講義を入れていません。

私の隣を歩いている友人も講義を入れていないはずです。

そうだというのに私達はどうして休日の学校に来ているのでしょうか。

私「めんどくせ」

率直な感想というより私の別の口癖が出てしまいました。

友「昼飯おごってやるんだからいいだろ」

友人は紙袋を抱えながら私をたしなめます。

私はその紙袋を横目に尋ねます。

私「なぜ学食を利用しないんですか?」

友「別にいいだろ。ハンバーガーを食べたい気分だったんだよ」

私「ふーん。まあいいけどね」

私はそれ以上何も聞かないことにしました。

全知全能には遠く及びませんが、ある程度のことならほんの少しの情報でわかります。

紙袋の中には二人分以上のハンバーガー。

先ほどから何度もケータイ電話を確認する友人。

いくつも空き教室があるのにわざわざ遠くの教室を選ぶ。

もうみなさんもお気づきですね?

そして私達は、教室の扉を開けました。




















女「……」

私「……」

友「……」

















どちら様ですか、とその女性に問いかけたくなりました。

扉を開けたら私と友人の知っている女性がいるものと思っていました。

白くてゆるふわした服を着た花のような女性はそこにいませんでした。

中にいた見知らぬ女性は頭の中がゆるふわしてそうでした。

うーん、ちょっと惜しいですね。

確かにあの人は髪はゆるふわでしたけれど、頭の中はゆるふわではなさそうでした。

私が疑問に思っていると、後ろから声がかかりました。















男「邪魔」

私「あ、すみません」















教室の出入口をふさいでいた私と友人は、背後から現れた男に道を開けました。

この男性も頭の中がゆるふわしてそうでした。

私「どういうこと?」

友「えーと、えーと……」

ピンチに弱い友人は混乱しました。

そこに友人のケータイ電話が鳴ります。

画面を確認するとメールでした。

『ご飯まだー?』

子どもが母親に催促するような文言です。

私「誰から?」

友「先輩」

私「どこにいるって?」

先「ここだよ」

私「っ!?」

突然背後から声がかかって驚きました。

後ろを向くと今日も彼女はゆるふわした白い服を着ていました。

人はその服を白衣と言います。

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