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昔話『シュランズ・ゲート』5

前回のあらすじ

なにぃ。

機関の差し金か?

バッカモーン! さっきの奴がルパンだぁ!!

あれ……?



声をした方を向くと、制服姿のおまわりさんが立っていました。

中学二年生の男の子の言葉を借りて表現するとしたら……。














男「国家の犬だ!!」

女「ワンワン!!」














うわ、こいつら言い放ちやがりましたよΣ( ̄□ ̄;)

お酒の効果ってすごいですね。

普段は声にして言えないことも簡単に言えてしまいます。

でもね、時と場合、相手を考えてから言いましょうね(´∀`;)

「国家の犬」呼ばわりされたおまわりさんは、不愉快そうな顔をして私に聞いてきました。

お「この人たちは何? 酔ってるの?」

私「そうみたいです」

お「で、君は?」

私「酔ってません。彼らとは無関係ですから」

普段嘘ばかりついている私ですが、今回は嘘をついていません。

イカレた人生を送ってきていますが、警察の厄介になったことは一度もありません。

そしてこれからもないことを祈ります。

おまわりさんは、サラリーマン風の男女を一瞥してからもう一度私に聞きます。

お「本当に?」

私「本当です」

お「身分証明できるものある?」

私「……」

親におつかいを頼まれた小学生スタイルで外に出てきた私です。

身分証明できるものなんて持っているわけがありません。

私の手には日本国の百円硬貨、ジャージのポケットにはアパートの鍵。

そして心には――。














何もありません……(´・ω・`)














仕方ないので私は、握っていた百円硬貨を差し出しました。

お「何これ。百円だけど……これがどうしたの?」

私「いやぁ日本国民である証拠になるかなーと思いまして(´∀`)エヘヘ」














お「警察なめてる?」













私「すみません。なめてません」

お「学生さん?」

私「はい」

お「本当に彼らのこと何も知らないの?」

私「知りません。歩いてたら呼び止められただけですから」

おまわりさんの後ろには、サラリーマン風の男女が道路に横になりながら鼻歌を歌っています。

おまわりさんは侮蔑するような目を彼らに向けてボソッとつぶやきました。

お「面倒くさいなぁ……」

まあ、そうですよね。

皆さんも酔っぱらって他の人に迷惑をかけたらいけませんよ?

お「まあいいや。君は行っていいよ」

私「はい。失礼します」

おまわりさんに解放された私は、駅に向かって歩いていきます。

少し歩いてから一度だけ後ろを振り返りました。

おまわりさんは、二人の手を引いて起き上がらせようとしていました。

心の中でそっと敬礼をしてから、前に向き直ってまっすぐ前を向いて歩きます。

私(C.CレモンじゃなくてペプシNEXもあるなー)

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この記事に対するコメント

無題

コメントありがとうございます(>_<)

新人賞は冗談か冗談でないかというと、冗談です(^-^)

万が一応募できてたら冗談ではなくなってたって感じです(^-^)

僕は変に挑戦的なんですよね(ーー;)

いやーコメントなんてされるの初めてなんで嬉しかったです(*^_^*)

【2011/06/18 17:16】ガーナチョコの者です #4cf3131bed(URL)[編集]

無題

こちらこそ訪問、コメントありがとうございます。

あ、そうですよね。〆切五日前に小説書くなんて、ホントに挑戦的ですね(・∀・;)

また機会がありましたら寄らせていただきます♪

【2011/06/19 00:07】three #7dd1f3efa1(URL)[編集]

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