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少しイカレてるくらいがちょうどいい
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前回のあらすじ

笑えません。



翌日も私はいつものように学校へやってきました。

学生の本分は勉強ですから。

それに小学校は義務教育ですから、行かないわけにも行きません。

昨日泣いていた女の子はもう泣いていません。

昨日怒っていた男子生徒はもう怒っていません。

昨日困っていた女性教師はもう困っていません。

昨日笑っていた私はもう笑っていません。

笑わないかわりに愛想笑いをするようになりました。

愛想笑いの作り方は昔から知っていましたからすぐにできました。

なぜなら私には母の血が流れていますし、小さい頃から母の姿を一番見せられたのは私ですから。

私の母は舅姑や親戚の前では嫌な顔一つせずに働いていました。

母はすごいと思います。

今までずっと愛想笑いを浮かべていたわけですから。

愛想笑いするのは簡単です。

自分の気持ちに嘘をつけばいいのですから。

安っぽいドラマやつまらない漫画で「自分の気持ちに嘘はつけない」とありますが、そんなことあるわけないでしょう。

というか大抵の人は自分の気持ちに嘘をついて生きていますよね。

しかしなかなかどうして愛想笑いをずっと続けるのは難しいです。

それでも私は愛想笑いを浮かべないわけにはいきませんでした。

私の精神を壊した女性教師と私を裏切ったクラスメイト達と嫌でもいっしょに過ごさなければいけないのですから。

また、この事件をきっかけに私は人を信用しなくなりました。

けれど人を信用しないからといって人を拒絶して生きていけるわけがありません。

愛想笑いはそういう意味でも便利でした。

私(笑えない……)

私はへらへら笑いながら思いました。

それから一年間、私は愛想笑いを浮かべ続けました。

一年も経てばしっかりとした愛想笑いを浮かべられるようになります。

私が進級する際、若い女性教師は別の学校へ移りました。

二年生から三年生にあがるとき、クラス替えがあります。

私は新しいクラスメイトたちと過ごすことになりました。

その新しいクラスで私は大きな出会いを果たします――。

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