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昔話『シュラララバ!!』 6

前回のあらすじ

「また壊れちゃった。いや、壊しちゃったが正しいのかな」

自分の行いを考えさせられる私。

先に待つ出来事を想像できなかった彼女。

私の裏切りに動揺を隠せない友達。

街は今日も歪んだ想い達を包み込む。

さあ、みんな一緒に、シュラララバ!!6




友達の家から帰ってから私は思い悩んでいました。

友達と彼女の関係が壊れちゃった。

私が壊した。

私と友達との関係も壊れちゃった。

それも私が壊した。

思い出される先ほどの出来事。

友達の怒鳴り声。

彼女の悲しそうな声。

私の笑い声。












私「イカレてるよね」











友達と彼女の関係をぶっ壊すのが楽しくて仕方なかったんだ。

彼女がカワイソウだから友達の浮気をバラしたのではなかった。

おもしろそうだからバラしたんだ。

人の心を何だと思っているんだろう。

以前にも人の心をバッキバキにしてしまったというのに。

それから一週間後。

私は友達の家に呼ばれました。

私は殴られることを覚悟して行きました。

彼の部屋に入ると、見知らぬ女と友達がいちゃついていました。

私「……どちら様?」

友「あー、こいつ? 新しい彼女。合コンで知り合ったんだよ」

女「こんにちはー」

私「どうも」

何が起こっているのでしょう。

友「お前のおかげで元カノと別れられたよ」

私「……」

友「もうさ、面倒だったんだよ。あいつ、重いっていうかなんていうか。一緒にいるだけでダルかった」

私「……」

友「いやー、本当……」













友「ありがとうな」












私は、少しだけスマブラをしてから帰りました。

友達は、最後まで私に感謝の言葉を言ってきました。

それを聞いた私は、嬉しくも悲しくもなりませんでした。

一週間の間で私は何度か友達の元カノを見たり会ったりしました。

彼女は、とても辛そうで苦しそうで虚ろな目をしていました。

そしてこうも言っていました。

















もう誰も信じられない。












私は、その言葉を聞いて何も言えませんでした。

いつもならこういったと思います。

「そうだよ。誰も信じちゃだめだよ」

もしくはこう言うつもりでした。

「ごめんなさい」

どちらも言えませんでした。

それ以上彼女は何も言いませんでした。

罵倒したり、殴ったり、刃物で刺したりされた方がまだマシです。

でも、彼女は怒りもせず泣きもせず去っていきました。

私は、イカレています。

私は、サイテーのクズヤローです。

おわり。

     

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