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昔話『WORKING!?』5

前回のあらすじ

部屋の掃除を1時間しただけで700円。



私「ヒゲメン、あなたもアルバイトの人ですか?」

ヒ「そうだよ。ここで事務仕事を大学1年のときから四年やってる」

私「四年……」

ということは、大学4年生の方ですね。

そういえば京都の大学では、1年生や4年生とは言わず、1回生とか4回生というらしいですね。

なぜでしょう。

だとすると、小学生も1回生から6回生と呼ぶのでしょうか。

私「就職決まりましたか?」

ヒ「いや、俺まだ2年生だから」












いや、お前おかしいから











この仕事を四年やっている。

だけど、学年は二年生。

なぜ?









留年ですね。

今どれくらいの単位を取っているのか聞いてみると、38単位を取得したと言いました。

二年生でそれは少なすぎます。

私「これからよろしくお願いします」

ヒ「うん。よろしく」

そして私とヒゲメンは、その日のアルバイトを終えて帰っていきました。











翌日、同じ時間にその部屋へ行きました。

私「こんにちはー」

ヒ「よし。はじめるぞ」

私「はい。ってあれ?」
















ゴミが増えてるよ?















ヒ「この部屋の住人がまた汚していったんだな」

私「この部屋の住人て誰ですか?」

ヒ「教授と大学院生たちが使ってる部屋らしいよ」

私「あの、今日は事務仕事するんですよね?」

ヒ「するよ。まずは掃除だけど」

私「はぁ……」

私たちは、昨日と同じように部屋のお掃除を始めました。

昨日片付けたばかりだからそれほど汚くはなっていません。

しかし……。

私(エロ本がソース焼きそばまみれになってる……キモチワリィ)

アレですか。

このエロ本の所有者は、触手プレイでも試そうとしたんですか。

私が不平不満を言いながらやり、ヒゲメンは黙って作業を続けています。

男は黙って仕事する、という風な背中がカッコいいです。

でも、何年も留年してるアホです。

私がゴキブリを見つけて声をあげたときも、ヒゲメンは容赦なく踏み潰しました。

虫けらは黙って殺す、というその姿勢がカッコいいです。

でも、今年も留年しそうなアホです。

途中二人とも飽きてサボって話をしましたが、なんとか片付けました。

時計を確認すると、一時間経っていました。

これで700円分のお仕事終了です♪

こんな簡単な仕事で700円は……まあまあだと思います。

ヒ「よし。じゃあ事務作業を開始しようか」

私「はい。ご指導よろしくお願いします」

ヒゲメンは、ダンボールから書類らしき束を何種類か机の上に出します。

そして簡単な説明を私にしてくれました。

4枚ある紙を順番に重ねてホッチキスで止める。

ダンボールに入れる。

4枚ある紙を順番に重ねてホッチキスで止める。

ダンボールに入れる。

……それをずっと続ける。

















え、それだけ?
















私とヒゲメンは、黙ってその作業を開始しました。















面倒です。

飽きます。

でも、アルバイトだからやります。

これで700円ですから。

1時間ほどやってすべての作業が終了しました。

私「お疲れ様でした」

ヒ「お疲れ様でした。今日はこれで終了」

私「あ、はい」

ヒ「これ昨日の分の給料ね」

そう言って私に700円を渡してくれました。

私は感謝の言葉を述べます。

そして私たちは、帰っていきました。

「こんな簡単な仕事ならずっと続けられるな」

そう思いました。

つづく。

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