Date:2012/01/19 01:45
クラーク博士は言いました。
「紳士たれ」
男子高校生の子鳩くんは言いました。
「小市民たれ」
橘さんは言いました。
「変態紳士たれ」
私は言いました。
「人間は少しイカレてるくらいがちょうどいい」
前振りとの関連性が全くない言葉ですね。
まあ、そんなことはどうでもいいのです(・∀・)キニシナイ♪
×××の腕の傷をひとしきり愛でました。
会うたびに彼女の腕の傷を触らせてもらっていますが、ちゃんと許可を得てからやっています。
許可を得ないうちにやると、変態行為になってしまいますから。
私(許可を得なくても変態行為だけどね☆)
リストカット痕を見ていると、なんだか触りたくなってしまうのですよ。
×「それで何があったの? どうせ家族関係だろうけど」
私「子どもの性格は親に似るというのは本当かもしれない」
×「どういうこと?」
私「うちの母親の性格は、その母親の影響によるところが大きいらしい」
×「あんたにとって……祖母ってこと?」
私「そうそう。母方の祖母」
×「ふーん」
彼女は心の底から呆れたような口ぶりです。
私「どうしてあそこまで他人を貶せるのか分からないよ」
私は心の底から諦めたような笑みを浮かべました。
私の母親の母親――母方の祖母は自分の気持ちに正直な人間です。
自分の気持ちに正直な人間が悪いとは言いませんが、思ったことを全て口に出してしまうのはどうなのでしょうか。
「あなたはダメね」
本人の目の前でも関係ありません。
「障害者はカワイソウ」
差別という言葉を認識していません。
「あなたのイトコはダメね」
一度も会ったことがない人でも貶します。
本当に自分の気持ちに正直な方だと思います。
自分の気持ちに嘘をついて愛想笑いばかりしている私にはできないことです。
しかしその性格は、人付き合いには向きませんでした。
祖母はご近所付き合いも親戚付き合いも全くありません。
そのくせ孤独を恐れる人でした。
孤独嫌いのくせに人嫌い――それが私から見た祖母の姿です。
そう話すと、彼女は首を傾げました。
×「人嫌いじゃなくて人付き合いが苦手なんでしょ」
私「そうなのかな」
×「うん。だって気持ちわかるよ」
×××は神妙な面持ちで言いました。
私はどんな表情をすればいいのか分からなくなりました。
と、とりあえず笑っておけばいいですか?
×「助けてあげなよ」
私「え?」
×「あたしを助けてくれた時みたいに、今度はおばあちゃんを助けてあげなよ」
私「面倒くさい」
私は顔を背けて正直な気持ちを言います。
×「面倒になったらあたしが助けるから」
×××は無表情のまま言いました。
私「……」
私が何も言わないでいると、彼女は新たな言葉を吐き出します。
×「今度はあたしがあんたを助ける」
無表情というよりも真剣な表情でした。
私は彼女の腕から手を離して感謝の言葉を述べました。
×××は服の袖を戻しながら聞いてきます。
×「もういいの?」
私「うん。すごく落ち着いた」
×「あんた、イカレてる」
私は笑いました。
×××も笑いました。
利用したり助けられたり死のうとしたりお願いされたり――少しイカレた人生なのです。
おわり
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「紳士たれ」
男子高校生の子鳩くんは言いました。
「小市民たれ」
橘さんは言いました。
「変態紳士たれ」
私は言いました。
「人間は少しイカレてるくらいがちょうどいい」
前振りとの関連性が全くない言葉ですね。
まあ、そんなことはどうでもいいのです(・∀・)キニシナイ♪
×××の腕の傷をひとしきり愛でました。
会うたびに彼女の腕の傷を触らせてもらっていますが、ちゃんと許可を得てからやっています。
許可を得ないうちにやると、変態行為になってしまいますから。
私(許可を得なくても変態行為だけどね☆)
リストカット痕を見ていると、なんだか触りたくなってしまうのですよ。
×「それで何があったの? どうせ家族関係だろうけど」
私「子どもの性格は親に似るというのは本当かもしれない」
×「どういうこと?」
私「うちの母親の性格は、その母親の影響によるところが大きいらしい」
×「あんたにとって……祖母ってこと?」
私「そうそう。母方の祖母」
×「ふーん」
彼女は心の底から呆れたような口ぶりです。
私「どうしてあそこまで他人を貶せるのか分からないよ」
私は心の底から諦めたような笑みを浮かべました。
私の母親の母親――母方の祖母は自分の気持ちに正直な人間です。
自分の気持ちに正直な人間が悪いとは言いませんが、思ったことを全て口に出してしまうのはどうなのでしょうか。
「あなたはダメね」
本人の目の前でも関係ありません。
「障害者はカワイソウ」
差別という言葉を認識していません。
「あなたのイトコはダメね」
一度も会ったことがない人でも貶します。
本当に自分の気持ちに正直な方だと思います。
自分の気持ちに嘘をついて愛想笑いばかりしている私にはできないことです。
しかしその性格は、人付き合いには向きませんでした。
祖母はご近所付き合いも親戚付き合いも全くありません。
そのくせ孤独を恐れる人でした。
孤独嫌いのくせに人嫌い――それが私から見た祖母の姿です。
そう話すと、彼女は首を傾げました。
×「人嫌いじゃなくて人付き合いが苦手なんでしょ」
私「そうなのかな」
×「うん。だって気持ちわかるよ」
×××は神妙な面持ちで言いました。
私はどんな表情をすればいいのか分からなくなりました。
と、とりあえず笑っておけばいいですか?
×「助けてあげなよ」
私「え?」
×「あたしを助けてくれた時みたいに、今度はおばあちゃんを助けてあげなよ」
私「面倒くさい」
私は顔を背けて正直な気持ちを言います。
×「面倒になったらあたしが助けるから」
×××は無表情のまま言いました。
私「……」
私が何も言わないでいると、彼女は新たな言葉を吐き出します。
×「今度はあたしがあんたを助ける」
無表情というよりも真剣な表情でした。
私は彼女の腕から手を離して感謝の言葉を述べました。
×××は服の袖を戻しながら聞いてきます。
×「もういいの?」
私「うん。すごく落ち着いた」
×「あんた、イカレてる」
私は笑いました。
×××も笑いました。
利用したり助けられたり死のうとしたりお願いされたり――少しイカレた人生なのです。
おわり
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