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本『東雲侑子は短編小説をあいしている』 森橋ビンゴ

『東雲侑子は短編小説をあいしている』 著:森橋ビンゴ イラスト:Nardack ファミ通文庫

正直な話、もう認めざるを得ないと思う。

俺は――東雲侑子の事が好きなのだ。

コミック版をこちらで試し読みできます!



何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。

私立央生高校は、生徒全員が部活動に所属しなければいけない。

それは三並英太も逃れられることができない校則だ。

しかし、図書委員会に所属すれば面倒な部活動に所属する必要がないという。

週2のカウンター業務と週1の会合に参加するだけで済むのだ。

彼が担当する水曜日と金曜日の担当はもう一人いる。

同じクラスの目立たない女子生徒、東雲侑子。

昼休みも授業中も暇さえあれば本を読んでいる、そんな人間だ。

彼女の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。

そんなある日、偶然彼女の秘密を知ってしまう。

東雲侑子は――小説家だった。

短編小説しか書かない作家で、長編小説は書けないという。

しかしそれは経験がないからであって、編集の人からは長編小説を書くように依頼されている。

自分との違いを思い知らされた英太だが、彼女から思いも寄らないお願いをされる。

「私と、付き合ってほしいの」

東雲侑子は恋愛小説を書くために恋愛経験を必要としていたのだ。

こうして二人は「付き合う」ことになった。

早熟な少年少女に贈る、もどかしく苦いラブストーリー。

関連リンク

本『東雲侑子は短編小説をあいしている』

本『東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる』

本『東雲侑子は全ての小説をあいしつづける』

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無気力系主人公と短編小説しか書かないプロ作家ヒロイン。

ヒロインは長編の恋愛小説書きたいけど経験がないという。

そこで主人公に恋人役となってもらい、お話したりデートしたりして経験を積もうという話。

ジャンプで似たような話あったね。

『恋染紅葉』だっけな。

露骨な萌え描写やラノベ臭いキャラ作りもなく、一般小説に近いような話。

サクサク読めるが、展開はゆっくりめなので途中で少し面倒になった。

主人公が昔の恋に悶々としたりヒロインへの想いの変化にイライラしたりとしているからだと思う。

でも等身大の男子高校生らしさがある。

いい意味で青臭いというか。

オチは予想通りだった。

万人受けしやすいと思う。

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この記事に対するコメント

無題

この記事を読んでから、何となく頭の中にこの本が残っていました。
それがなぜか今日の昼にパッと思い浮かんできたので、そのまま書店に立ち寄って購入してきました(`・ω・´ )キリッ

今から読むのが楽しみです!

【2012/12/22 21:49】あめまち #4e47ae93e4(URL)[編集]

無題

コメントありがとうございます。

あめまちさんにとって印象に残るような本を紹介できてよかったです。全三巻で読みやすいです。三巻の記事にはネタバレも書かれているので、お気をつけください。

【2012/12/23 19:57】three #7dd1f3efa1()[編集]

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