忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』4

前回のあらすじ

えす・えす・えふ・えふ みんな パクるよ♪

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B004VN7UDW/ref



SF「お久しぶりです! お姉さん!」

き「久しぶりー、SFちゃん」

きーちゃんも、SFちゃんと呼ばれる女の子も、とても楽しそうに笑っています。

友くんは黙ってきーちゃんを見つめています。

最愛の恋人が奪われるのではないかと心配しているのでしょうか。

私は彼の肩に手を置いて、安心させる言葉の一つでもかけてやろうとは思いませんでした。

奪おうとして奪えなかった悔しさを未だに引きずっているからです。

過去は振り返るものではなく、引き摺るものだと思います。

確かに自らの意志で置いてきた過去なら「あんなこともあったね」と振り返ることもできるでしょう。

しかし置いてくることのできなかった過去は、今も自分たちのすぐ後ろにあります。

皆さんにとっては振り返る過去と引き摺る過去――どちらが多いでしょうか。

大きな荷物になってしまうかもしれませんが、できるだけ過去を抱えて今を生きてくださいね。

置いてきてしまったらそれは何の価値もないゴミですから。

だから――。




















ゴミのポイ捨てはやめよう☆

最近では環境活動にも力を入れるふりをするのが120%CRAAZYです♪

この記事を読んでくださった皆さんが「もうポイ捨てなんてしないなんて言わないよ絶対」と思わないことを願わないことはありません。

私からのささやかな嫌がらせだと思って、しっかりと意味を理解してからお読みください。

私(どこかにゴミ捨て場でもあればいいんだけどね)

私は荷物になる前にゴミ捨て場に捨てるという基本方針を持っていますが、どうしても捨てられず荷物になってしまっています。

偽物だらけの国へ強制的に帰らされた女性も、不思議の国へ行ったまま帰って来られなくなった少女も、です。

先ほどは過去を抱えて生きろと言いましたが、やっぱり荷物は少ない方が生きやすいと思います。

抱えたくもないものを抱えて、生きたくもない世界で生きることほど辛いことはないでしょうから。

まあ、よく分かりませんけどね。

そんなことよりSF少女のことを話しましょう。

SFちゃん。

名に偽りなし、名は人を表すとはこの子のためにある言葉ですね。

日本人女性の平均身長より高い彼女は、その名に恥じないSFらしさを持っています。

サイエンスフィクション?

いいえ。

すこし・ふしぎ?

いいえ。















き「すーくん。この子は妹ちゃんの同級生のSFちゃん」

私(すごく・ふかふか♪)

思わず顔をうずめたくなるほどの「すごく・ふかふか」ですよ、皆さん!

これぞSFですよ、皆さん!!

まっこと見事なSFですなぁと称賛したくなりました。

しかし私は、胸の大小で人を判断するような人間ではありません。

ただ、器の大小で人を判断することはあると思います。

とはいえ、最初にあいさつをしなければミステリーもアクションも始まりません。

私「初めまして。××××です」

SF「……」

私「……」

SF「あなたがすーくん?」

私「そうだけど……?」

彼女は私よりも少し背が高いので、少し見下ろす形になっています。

あだ名で呼ばれることには慣れていますが、初対面の人にあだ名で呼ばれるのは文字通り初めてです。

きーちゃんや偽妹ちゃんと知り合いですからあだ名を知っているのは普通です。

しかし、ちゃんと挨拶できないのはダメですよ。

そんなことではお年を召した方々に「これだから今どきの若者は麦を食え!!」と意味不明な暴言を浴びせられますよ。

「そんな子に育てた覚えはありません!!」と胸倉をつかむ要領で胸を鷲掴みしようと思いましたが、児童虐待とは違う罪に問われかねないのでやめておきます。

罪に問われかねないどころか3プッシュでポリスメンを呼ばれますね(・∀・)hahaha

でもみなさん、知っていますか?

胸は掴むものではなく揉むものですよ。

そして花は刈り取るものではなく摘むものです。

ええ、一番意味不明なのは私の思考でした。

SF「へぇ。あなたがすーくんですか」

私「……」

それが何だというのでしょう。

確かに私の本名「××××」と全く関連のないあだ名ですけどね。

ちなみに、偽名として「さとうみりん」「シュガー佐藤」もストックしてあります。

SF「姉さん(きーちゃん)や妹(偽妹ちゃん)から聞いてますよ」

私「はぁ、そうですか……」

そう言いつつも、坂での件を話されていたら私の人生は終わります。

コワイヨー

マジコワイヨー



















SF「カッコイイって言うから期待してましたけど、大したことないっすねwww」

















別の意味で人生が終わりそうになりました。

よし、こんな時こそ栄おばあちゃんの言葉ですよ。

「いいんだよ かっこわるくても いいんだよ にんげんだもの」

あれ、なんか違いますね。

精神的に揺れているからでしょう。

私「あはは。それは……ごめんね。こんなブサイクで」

私の愛想笑いも今日ばかりはブレがあります。

なんだか、今日はもう帰りたい気分です。

帰り際に偽物ドラえもんの首をチョンパして、偽物でないかを確かめるために胸をもみ逃げしたいと思います。

私が悪魔の右手を伸ばそうとしたところに、きーちゃんが救いの手を伸ばしてくれました。

き「すーくんはブサイクじゃない。カッコイイよ!」

一度は惚れた弱みでしょうか。

いつも以上に可愛く見えます。

今の喜びをディズニー映画のように歌で表現したいほどです。

私「きーちゃん……」

私は涙をこらえながらきーちゃんを抱き寄せようと近づきました。

















き「ちょっと目つきが悪いだけだもん!!」



















SF「あー確かに。顔が悪いというより目つきが悪いですね」


















私(助けて、○ッキー……)

もう恋なんてしないなんてなんてなんてなんてってー。

夢の国はどこですか?

何も信じられない私は夢の国か、死後の国で生きていきます。

きーちゃんの絶妙なアシストによって私の涙腺と精神は崩壊寸前です。

なでしこJAPANも優勝するわけですよ。

さすがです、女子力(笑)

私「……」

友「おーい」

私「……」

友「だ、大丈夫か?」

私「ボソッ……」

友「え?」

私「同情するなら金をくれ!!」

その金で中国か韓国に行って美容整形してやりますよ(;Д; )クワァ!!

爽やかイケメンですか!?

それともしっとり美女ですか!?

美容整形でどんな私にでもなってみせますよ。

SF「それではご案内します」

偽物志願を考えている私を無視してSF少女が言いました。

二次元の世界か死後の世界にご案内してくださる方はいらっしゃいませんか?

人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ blogram投票ボタン Twitterボタン


拍手[3回]

PR

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL