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昔話『Under The Smile』 8

前回のあらすじ

さあ、復讐を始めましょう。




復讐の準備はできました。

あとは実行するだけです。

翌朝、全身の痛みに耐えながら私は学校にやってきました。

今日も空は晴れ渡っています。

これから私が進む道を照らしてくれているかのようです。

こんな日は屋上で親友たちといっしょにボクシングなどいかがでしょうか。

それが私達の毎朝の日課でした。

しかし今日は屋上ではなく、体育館の校舎裏に来ていました。

これから私は復讐をします。

TとRにはそのお手伝いをしていただきます。

私「おはよう、クズ共」

私は目の前にいる人間以下の動物たち、犬と猿と雉にあいさつをしました。

猿「なめてんのかお前」

犬「ふざけんなよ」

雉「桃太郎さんに言いつけるぞ」

私の挑発にすぐさま反応してくれました。

さすが頭の悪い人間以下の動物たちです。

一匹の猿が私の襟首を掴んで脅してきました。

私はそれを見て、合図を送ります

私「はい。チーズ!」

猿「あ?」














パシャッ!!














犬猿雉はシャッター音のした方をすぐに向きました。

するとそこには、カメラを持ってニヤニヤ笑っているRがいます。

同じように笑うTもいます。

二人の顔を見ていたら私まで楽しくなってきました。

アラブさんから買った使い捨てカメラは正常なようです。

R「これでいいの?」

私「ありがとう。助かったよ」

T「いじめなんてくだらねぇ。俺が一発で解決してやるよ」

私「いじめ問題を解決できるのは当事者だけだよ」

私は自嘲気味に笑いました。

猿「おい、なんだよ、これ」

おあずけを喰らっていた猿がしびれを切らして近づいてきました。

きび団子でも欲しいのでしょうか。

きび団子はありませんので、私は拳を作って猿の顔面に叩きこんであげました。

猿「がぁっ!!」

私は呆気にとられている犬と雉に近づいていきます。

そして自分の間合いに二匹が入った瞬間、顔面に一発ずつグーパンチを入れてあげました。

私「これから私のために働いてもらう」

犬「はぁ!?」

雉「なんで、だよ」

聞き分けのない動物たちですね。

もう一発殴ってやりましょうか。

私はRが持っているカメラを指さして言いました。

私「いじめの現場の証拠写真を教師に見せてやろうか?」

動物たちはすぐに黙りました。

それから私は、三匹の動物たちにあることを命じました。

私「この手紙を奴に渡せ」

私は一通の手紙を猿に渡します。

痛みに悶え苦しんでいますが、手を伸ばしてそれを受け取ります。

ピンク色の封筒にハートのシールが貼ってある手紙です。

動物たちは黙りこくったままそれを見つめていました。

奴らはなかなか動こうとしないので、私は語気を強めて言い放ちます。

私「今日中に渡せよ。そうすれば教師には見せないでおく」

奴らは体をビクッと震わせて、走り去っていきました。

私「……」

T「これで俺たちの仕事は終わりか?」

私「そうだね」

T「過程も含めて結果をすべて教えろよ」

R「彼らがどういった末路をたどるのか気になるからね」

私「趣味悪いなぁ」

私達はニヤニヤ笑いました。

さて、これからが本番です♪

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