少しイカレてるくらいがちょうどいい
前回のあらすじ
絆
絆
私「黙っててごめん」
私は深々と頭を下げて謝りました。
T「……」
Tは仏頂面でした。
R「俺はなんとなくそうだと思ってた」
Rはあっけらかんとして言いました。
T「なんでだよ」
R「だってあれだけの裏切り行為があった後にすぐに人を信じられるわけがないだろ」
T「まあ……な」
Rが代弁してくれたので私が説明することは何もありません
それでも補足できるところは補足しておきましょう。
私「完全に信じていないわけではないんだよ」
T「少しは信じてくれてるのかよ」
私「うん」
T「どれくらいだよ」
相変わらず仏頂面のTですが、口調は少し優しくなっています。
人を信じられなくなったといっても裏切り行為から一年が経過しています。
楽しい思い出も嫌な記憶も時間が少しずつ薄れさせていくものです。
そして私が二人の親友に出会ってから数ヶ月経ちました。
たった数ヶ月でも私達は、濃密な時間を共有してきました。
親友との絆の強さは、どれだけ長い時間を過ごしたかではありません。
どれだけ深い交流ができたが問題なのです。
私「クラスメイトの信用度が5%だとしたら……」
T「ああ」
R「俺たちは?」
TとRが黙って次の言葉を待ちます。
私「……20%くらいかな」
私は120%の愛想笑いを浮かべて言ってあげます。
次の瞬間、Tにグーパンチを喰らわされました。
そこは嘘でもいいから100%と言っておくべきでしたね。
その日の帰り道、私は二人と別れてから裏通りを訪れました。
一日に二度も足を踏み入れたのは今日が初めてかもしれません。
できればリンさんに会っていきたいですが、残念ながらそんな時間はありません。
暗くならないうちに買い物を済ませて帰らなければいけないからです。
暗くならないうちに裏通りを離れなければ私は何者かに襲われてしまいます。
この街の裏通りはそういうところなのです。
さて、違法風俗店や飲み屋しかない裏通り商店街ですが、買い物ができる場所もちゃんとあります。
私は数少ない買い物ができる場所に向かって歩いていました。
薄暗く細い道を進んでいくと、お目当ての露天商が開かれていました。
私「アラブさん」
私は愛想笑いを浮かべて露天商に声をかけます。
アラブさん。
彼は麻薬から拳銃まで注文すれば何でも売ってくれる露天商です。
ア「いらっしゃい。バカチョンいる?」
私「ください」
私は即答しました。
アラブさんは少しも驚くことなく、手を差し出します。
代金をもらうためでしょうね。
私「おいくらですか?」
ア「100イェン」
私「はい」
私は財布から百円玉を取り出してアラブさんの手に乗せます。
私「それからもう一つ。注文したい物があるんですけど」
ア「いいよ。なんでも用意するよー」
アラブさんは商売人特有の笑みを浮かべていました。
裏通りから無事に帰ってきた私は電話でTとRに連絡します。
私「明日の朝、復讐するから手伝ってほしい」
その旨を伝えると、親友二人はすぐに了承してくれました。
持つべきものは親友ですよね。





























私は深々と頭を下げて謝りました。
T「……」
Tは仏頂面でした。
R「俺はなんとなくそうだと思ってた」
Rはあっけらかんとして言いました。
T「なんでだよ」
R「だってあれだけの裏切り行為があった後にすぐに人を信じられるわけがないだろ」
T「まあ……な」
Rが代弁してくれたので私が説明することは何もありません
それでも補足できるところは補足しておきましょう。
私「完全に信じていないわけではないんだよ」
T「少しは信じてくれてるのかよ」
私「うん」
T「どれくらいだよ」
相変わらず仏頂面のTですが、口調は少し優しくなっています。
人を信じられなくなったといっても裏切り行為から一年が経過しています。
楽しい思い出も嫌な記憶も時間が少しずつ薄れさせていくものです。
そして私が二人の親友に出会ってから数ヶ月経ちました。
たった数ヶ月でも私達は、濃密な時間を共有してきました。
親友との絆の強さは、どれだけ長い時間を過ごしたかではありません。
どれだけ深い交流ができたが問題なのです。
私「クラスメイトの信用度が5%だとしたら……」
T「ああ」
R「俺たちは?」
TとRが黙って次の言葉を待ちます。
私「……20%くらいかな」
私は120%の愛想笑いを浮かべて言ってあげます。
次の瞬間、Tにグーパンチを喰らわされました。
そこは嘘でもいいから100%と言っておくべきでしたね。
その日の帰り道、私は二人と別れてから裏通りを訪れました。
一日に二度も足を踏み入れたのは今日が初めてかもしれません。
できればリンさんに会っていきたいですが、残念ながらそんな時間はありません。
暗くならないうちに買い物を済ませて帰らなければいけないからです。
暗くならないうちに裏通りを離れなければ私は何者かに襲われてしまいます。
この街の裏通りはそういうところなのです。
さて、違法風俗店や飲み屋しかない裏通り商店街ですが、買い物ができる場所もちゃんとあります。
私は数少ない買い物ができる場所に向かって歩いていました。
薄暗く細い道を進んでいくと、お目当ての露天商が開かれていました。
私「アラブさん」
私は愛想笑いを浮かべて露天商に声をかけます。
アラブさん。
彼は麻薬から拳銃まで注文すれば何でも売ってくれる露天商です。
ア「いらっしゃい。バカチョンいる?」
私「ください」
私は即答しました。
アラブさんは少しも驚くことなく、手を差し出します。
代金をもらうためでしょうね。
私「おいくらですか?」
ア「100イェン」
私「はい」
私は財布から百円玉を取り出してアラブさんの手に乗せます。
私「それからもう一つ。注文したい物があるんですけど」
ア「いいよ。なんでも用意するよー」
アラブさんは商売人特有の笑みを浮かべていました。
裏通りから無事に帰ってきた私は電話でTとRに連絡します。
私「明日の朝、復讐するから手伝ってほしい」
その旨を伝えると、親友二人はすぐに了承してくれました。
持つべきものは親友ですよね。




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