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本『冷たい校舎の時は止まる(上)(下)』

『冷たい校舎の時は止まる(上)(下)』 辻村深月 講談社文庫



雪降るある日、受験を間近に控えていた8人の高校生。

いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められてしまう。

鷹野博嗣(たかの ひろし)

県下一の進学校・青南学院高校に通う三年生。

深月とは幼馴染みで、高校に進学してからは登下校を共にしている。

担任教師の榊とは従兄弟同士であり、容姿もそっくりで榊の弟とよく間違えられる。

辻村深月(つじむら みづき)

鷹野と同じく青南学院高校の三年生。

クラスメートの角田春子からいじめを受けていた。

その影響から拒食症に陥っていたこともある。

菅原(すがわら)

片耳にピアスをつけ、賭け麻雀とタバコで停学を喰らうほどの不良学生。

事件の朝、反省文の日記帳を携えて登校している。

佐伯梨香(さえき りか)

荒れていた頃、当時副担任だった榊に助けられ、以降恋心を抱いている。

片瀬充(かたせ みつる)

青南学院高校三年生で梨香に恋心を抱いている。

桐野景子(きりの けいこ)

生徒会の副委員長を務め、会長の諏訪裕二と共に文化祭の業務をこなしていた。

梨香とは幼馴染み。

両親は医者で、自身も医学部志望。

藤本昭彦(ふじもと あきひこ)

中学時代に友人が自殺したこともあり、深月の異変に真っ先に気付き、回復させようと努めた。

清水あやめ(しみず あやめ)

入学金、授業料免除のA級特待生。

学業のみならず、美術部に所属し絵画のコンクールで受賞もしている。

彼らは最初、担任教師の榊の考えた悪戯か何かだと思った。

しかし、つながらない電話、開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。

悪戯にしては悪質過ぎる。

みんなが怪奇現象なのではないかと考え始める。

そして集まった面々を見て、一つの共通点に気がつく。

彼ら八人は、二か月前の学園祭の運営委員だった。

また同時に思い出す――学園祭の最中に自殺した同級生のことを。

でもその顔と名前がわからない。

どうして忘れてしまったんだろう。

閉じ込められた生徒の一人があることを思い出す。

榊先生の机の上にあった写真には、運営委員が写っていた。

ここにいるのは八人だが、写真では七人だった。

もしかすると、この中の誰かが死んでいて、その人が幽霊になってこの怪奇現象を引き起こしているのではないか。

もう一度写真を見ようとしたら、その写真はなくなっていた。

第三十一回メフィスト賞受賞作。

【関連作品】

本『冷たい校舎の時は止まる』 辻村深月

本『ぼくのメジャースプーン』 辻村深月

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登場人物が無駄に多くて、無駄に長い作品だと思いました。

8人もいりません。

2、3人削ってもストーリーにまったく支障が出ないと思います。

登場人物全員の回想シーンをわざわざ書くから、こんなに長くなったのでしょう。

自殺した人間が誰なのか、読者に多くの選択肢を与えて、考えさせたかったのは分かります。

しかし、いくら規定枚数の上限がないメフィスト賞でも長すぎます。

ただ文章は読みやすいですし、内容もひきつけられます。

まあ、自殺した生徒があの人だと知った時は興醒めしましたけどね。

なんとなくこいつかなーというのは予想していましたが、まさかその通りだと思いませんでした。

8人も出しておいて……結局……(´Д`)エー

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