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本『鮮血のエルフ』 藤原祐 

本『鮮血のエルフ』 藤原祐 (電撃文庫)



辺境の村に暮らす人間の姉弟と、森の奥深くに棲まうエルフの兄妹。

仲睦まじい友人同士である彼らの平穏な暮らしはいつまでも続くはずだった。

けれど、エルフ側が突如として始めた人間世界への侵攻作戦が、四人の運命を変える。

戦乱は彼らの幸福と想いを容赦なく巻き込み、翻弄し、そして引き裂いてしまう。

やがて人間の少年ーイミナは、エルフの少女ーエリスとともに戦場へ立つ。

彼の携える剣は真紅。その刃はかつて流し、これから流れるものと同じ色をしていた…。

痛切なる鮮血に彩られたダークファンタジー、ここに開幕!

つづきはネタバレ注意







人間の姉弟とエルフの兄妹が仲良くしていた。

しかしエルフの国の首長が変わったことで人間の国への侵攻を開始。

家族を殺され村を焼かれた主人公がエルフ絶対殺すマン(ただしエルフ妹は除く)になってかつての親友のエルフ兄に復しゅうを誓うダークファンタジー。

『電撃の黒い太陽』という異名に違わぬ主人公を絶望に落とすシーンはなかなか良い。

親友に裏切られただけでなく親を目の前でトマトジュースにされて尊敬していた人は化物にされて姉をレイプされかけて村を焼かれるって最高にクールだね。

でも全体のストーリーは普通のラノベだった。

つまらなくはない。

かといっておもしろくもない。

まあ、単に好みの問題。

電撃の古参で売れっ子で人気作家なのにあとがきで「続編は売れ行き次第」と書かれていて出版不況って悲しいことだなぁって思ってしまった。

そしてこの作品は2巻で打ち切りが決まったらしい。

プロ作家に言うことではないけれど、この一巻の書き方だとちょっときついんじゃないかなぁとは思っていたので2巻で切られてしまうのも納得というかなんというか。

作家さんやファンの方には申し訳ないけれど。

最初から8巻以上続きそうなシリーズ展開を狙ったような設定や敵も味方もキャラがたくさん出てくるんだもの。

正直、情報過多だと思った。

せめて1巻は主人公やヒロインの活躍に絞っておけばいいのに、仲間も複数出てきたせいで印象が薄まってしまった。

登場人物と読者を絶望に落とすことが作風というのはわかるけれど、似たような展開を同じ巻で二度もやってしまうとあんまり……。

しかも誰だよこの人ってくらい印象の薄いキャラだったし。

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