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本『ひきこもりの弟だった』 葦舟ナツ

『ひきこもりの弟だった』 葦舟ナツ メディアワークス文庫



ラスト、読む人に【幸せとは何か】を問いかけるーー。

圧倒的衝撃の“愛”の物語。

『質問が三つあります。彼女はいますか? 煙草は吸いますか? 最後に、あなたはーー』

突然、見知らぬ女にそう問いかけられた雪の日。

僕はその女ーー大野千草と“夫婦”になった。

互いについて何も知らない僕らを結ぶのは【三つ目の質問】だけ。

まるで白昼夢のような千草との生活は、僕に過ぎ去った日々を追憶させていくーー。

大嫌いな母、唯一心を許せた親友、そして僕の人生を壊した“ひきこもり”の兄と過ごした、あの日々を。

これは誰も愛せなくなった僕が、君と出会って愛を知る物語だ。

つづきはネタバレ注意






突然見知らぬ女に三つの質問をされた主人公は一か月後にはその人と夫婦になる。

互いに何も知らない二人を結ぶのは三つ目の質問だけで、彼女との生活は主人公に過去を追憶させる。

この唐突さや強引さは物語らしいなぁとは思うものの、フィクションとはいえ現実味や納得感は薄い。

これまた私の苦手なメディアワークス文庫らしい作品だった。

メッセージ性が強すぎて物語性が弱い作品が苦手なのです。

物語で上手いこと隠してほしいけれど、前に出すぎていると物語が楽しめません。

作者は読者に対して「家族や友人との付き合い、子どもを持つということについて」問いかけたかったのかなぁ。

家族関係や恋愛関係でなにかしら思うところある人には刺さるかもしれない。

良い意味でも悪い意味でも。

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