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昔話『コタツから眺める家族計画』 6

前回のあらすじ

布団は六つ、枕も六つ。

あとは分かるな?












まくら投げだー(・∀・*)ヒャッハー






私「修学旅行における枕投げは、旅のしおりにイベントとして載せるべきだよね」

私は英語の教科書を読みながら頭で考えていたことを口に出しました。

妹「枕投げやったことありません」

き「すーくんてたまに子どもっぽいよね。かわいいけど」

私「え……(・∀・*)」

たとえ手に入らないと分かっていても、好きだった人からの言葉は嬉しいものです。

未練がましいですよね。

それでも想うだけなら自由ですから。

勝算があるなら奪うことも考えますが、そんなものは微塵も感じられないので実行しません。

恋愛と友情どっちを取るか、男女の友情は成立するか、そんな疑問はどうでもいいです。

皆さんそれぞれで答えを出してください。

SF「一方その頃、女子の部屋ではわい談が繰り広げられているのだった」

私「そこんとこ詳し……」

そう言って財布を取り出そうとしたところ、何者かの視線が感じられたのでやめておきました。

日本人には外国語を読むよりも空気を読むことの方が大事な時があるのです。

私は英語の教科書に視線を戻し、『言語の絶滅』というタイトルの話を読みこんでいきます。

きーちゃんはマンガを読み始めました。

偽妹ちゃんと後輩は、教科書の内容に沿った問題集を解き始めます。

私は二人に助言をしたりご当地ゆるキャラについて考えたりしていました。

私(ひこにゃんとバッファローマンには血縁関係があるのか……異母兄弟?)

妹「アイヌ語って今も話せる人はいるんですか?」

私「いると思うよ。アイヌの血筋を引いている人なら誰でも話せるわけじゃないけど」

妹「他の言葉とおなじで聞いたり教えてもらったりしないと覚えないですもんね」

私「そうそう。友達の友達がアイヌの血筋らしいけど、全く話せないらしいし」

SF「男女間のコミュニケーションは肉体言語だけで済ませるべきだと思いません?」

せっかく私と偽妹ちゃんが真面目な話をしているのに、後輩が空気をぶち壊す発言をしてくれます。

天然記念物並の純粋さを持つ偽妹ちゃんには、その言葉の意味が分かっていないようです。

私「それは拳をギュッと握って殴り合うの?」

SF「そんな野蛮なのじゃありません。ベッドの上でお話しましょ♪」

後輩が一瞬だけ色っぽい表情を見せました。

その顔にドキッとさせられました。

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」と誰かが言っていましたね。

思わず肉体言語を使って彼女とお話したくなりました。

もちろんすぐに理性とお話して想いを絶ちました。

携帯電話が震え始め、私にメールが届いたことを教えてくれました。

携帯電話を確認すると後輩からのメールでした。

「話したいことがあります」

隣にいるのにわざわざメールを送ってくるということは、まあそういうことなんでしょうね。
















皆さんの期待しているような展開はありませんよ?

私「お手洗い借りますねー」

誰に言うでもなく言葉にしてから部屋を出ます。


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