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漫画『シュガー・キス』 三つ葉優雨 

漫画『シュガー・キス』 三つ葉優雨 小学館



【Deep Sky Blue】

「永遠の愛なんてどこにもない」

萩尾センパイには、彼女がいる。

けれど、センパイに屋上でタバコの火をあげてから、ひかりの心に小さな火が灯る。

そして、流されて身体を重ね、自分でも気づかないうちに少しずつ傷ついていくひかり。

そんな時、同じクラスの中田がひかりに近づいてくる。

軽くて明るくて人気者……。

嫌われ者のひかりとは対極の位置にいる。

そんな中田が、萩尾センパイのことを知っているはずなのに交際を迫ってきて……。

【セカンド・キス】

はじめてのキスは、やわらかく触れてすぐに離れた。

俊介の手が……唇がふるえていたから切なかった。

ごめんね。

これは練習なの。

瑞葉は中学からの親友。

男と付き合っては別れ、付き合っては別れの繰り返し。

そのたび私は本音を呑込む。

「男なんていらない。千香子がいればそれでいい」と瑞葉は言った。

うそつき。

それから瑞葉は再び男と付き合ったけれど、今回はいかにも素朴でいい人そうだった。

そして私にも恋人ができて、初めてのキスをした。

でも心では瑞葉のことが気になってしまう。

【男の子 女の子】

1限の体育は必ずチコクする琴子。

それは自分の体の一部分に自信がないから。

誰もいなくなった更衣室で一人着替えていると、ドアが開かれた。

そして言われてしまう。

「…………胸ねー」

最悪!

サイアク!!

人が誰よりも何よりも気にしていることを。

毎日毎日教室でグラビア鑑賞会をしている下品な中谷に。

どうして男ってそうなの?

憧れの高坂くんは紳士だから違うよね?

【きみがキライ】

4月。

新学期。

新クラス。

こんな始まりの予感に満ちた日に。

淡い恋は、いきなり終わりを告げた――。

半年前に一目惚れした田中と同じクラスになれたのに。

思ってもいないことを言ってしまい、田中にキライだと言われてしまった。


女の子たちの「淡い恋模様」が描かれている珠玉の短編集です。

各話の女の子に共通しているのは、みんな心に何かを抱えているというところです。

「傷心」「嫉妬」「劣等感」「自己嫌悪」といった少し悲しい気持ちです。

どのお話もそれらの感情を絵で上手く表現されていると思います。

特にキャラ一人一人の表情が細かいところまで描かれていると思いました。

口元や目などをしっかり描くことで切ない感情が顔に表れています。

作者さんの簡素な絵柄も切ない感情を伝える役割を果たしているでしょう。

最後のお話は展開的にはあまり好きになれませんが、どれもいいお話でした(´∀`)

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