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少しイカレてるくらいがちょうどいい
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この昔話は、イカレた人達の可愛さをお楽しみ頂くため、邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく昔話です。

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舞台は某有名ファミリーレストランGです。

チーズINハンバーグが有名なあのお店です。

私「ドリンクバー行きますけど、何飲みますか?」

先「おれんじじゅーちゅ」

私「…………わかりました。行ってきます」

秘めた思いは隠したままドリンクバーに向かって歩いて行きます。

が、止められました。

先「ちょっと待って」

私「何ですか?」

先「ウザイって思ったでしょ?」

私「思ってませんよ」

先「嘘でしょ? ねぇ、嘘でしょ!?」

私「本当ですよ」

先「みりんちゃんは嘘をつくと目つきが悪くなるよね」

私「…………目つきが悪いのは生まれつきです」

先「あはっ♪ そうだったねー♪」

私「コノアマ(・∀・)オカスゾ」

今日の先輩は酒を飲んでいないのに酔っているように見えます。

本当はお酒を飲んでいるのでしょうか。

それとも実験室の薬品で脳をやられてしまったのでしょうか。

実験室にこもって研究を続け、いつも薬品の臭いを身体から発している先輩のことです。

後者の可能性が高いですね。

それでも時折、彼女は女性らしく化粧品の匂いをさせる時があります。

これがギャップ萌えですか、と聞いてみたいところですが、変な目で見られそうなのでやめておきます。

そういえば、初めて会った時は本当に酔っぱらっていましたね。

私は二人分のジュースを持って席に戻ります。

私「お待たせしました」

先「ありがとー」

ストローの入ったオレンジジュースを両手でしっかりと受け取ります。

先「ねぇねぇ」

私「何ですか?」

先「どうしてストロー入れたの?」

私「ダメでした?」

先「良い悪いじゃなくて、どうしてかなーと思って」

私「なんとなくです」

先「ふむ。無意識であるか」

薬品のせいで頭がおかしくなってしまった可能性が強まります。

本当に大丈夫でしょうか、この人。

私より一つ年上なのに時々心配になってしまいます。

私「左様でございます」

おもしろそうなので私も付き合ってあげることにしました。

私にとって彼女は、先輩であり、偽姉であり、イカレた女の子でもあるのです。

イカレた女の子が大好きな私が放っておくはずがありません。

そんな私は、過去のトラウマのせいで頭も人格も人生もおかしくなってしまいました。

「人のせいにしてはいけません」と学校で習ったはずなのに、どうやら頭から忘却してしまったようですね。

先「貴殿はなかなか見どころのある人間であるな」

先輩はストローでオレンジジュースを飲みます。

私「いえいえ。姉上の勘違いでございます」

私はグラスを傾けてジュースを飲みます。

先「ところで、みりんちゃんが飲んでいるそれは?」

私「カルピスです」

先「ああ、ミカジューね」

どんな聞き間違いですか。

私「懐かしいですね。みかちゃんは犠牲になったのです」

先「クックロビン音頭は今でも覚えてるなぁー」

二人とも生まれた時代を間違えたような話をしています。

先「カルピス好きなの?」

私「最近ハマりました」

先「カルピスに?」

私「はい。少し前に、アルバイトで知り合った方にカルピスをいただいたんですよ。お中元の残りだって」

先「定番だもんね」

私「それで久しぶりに飲んでみたらあまりの美味しさに驚きましたね。この世にこんなに美味しいものがあったのかと」

先「みりんちゃんの舌は単純にバカなのか、肥え過ぎてバカなのか分からないね」

人体の一部分が劣っているという理由だけでバカバカ言うとは、なかなか失礼な方ですね。

あんまりバカバカ言うと、どこかの協会から訴えられてしまいますよ?

それに、バカって言った方がバカなんですからね!

先「懐かしいけど、ハマるほど美味しいの?」

私「私をバカにするのは許しませんが、カルピスをバカにするのはもっと許しませんよ」

存外、器の小さい人間なのです、私は。

先「えー。だってカルピスウォーターでいいじゃない」

私「カルピスには無限の可能性が広がっているんですよ!」

それはまるで純真無垢な子どもたちのようでもあります。

子どもたちは、宇宙飛行士にもケーキ屋さんにもスポーツ選手にも公務員にもなることができるのです。

しかし、いつから子ども達は夢を持てなくなってしまったのでしょう。

子どもが夢を持つことのできない社会なんて国なんて……そんなの嫌です。

いつしか大人は、こんな悲しいことを言うようになりました。

「国を捨てよ、海へ出よう」

最近では生まれた国を捨て、海外で暮らすことが賢い選択らしいです。

しかし、こんな時だからこそ人は立ち上がるべきなのです。

カルピスを持って!

私「カルプスは味も楽しみ方もバリエーション豊富です。夏は冷水で楽しみ、寒い日にはお湯を入れて楽しむこともできます。
 ソーダやサワーを加えて楽しむことも可能なのです!」

私は命を捨てる覚悟ならとうにできていますが、今のところ国を捨てるつもりはありません。

外国で生きられるほどの力はおろか、この世で生きていく力を持っていないからです。

外国で生きられる方や生きたいという方は、どうぞご自由にお生きください。

生きることに対して真面目な方々の足を止めることなど私にはできません。

先「あー、もうわかったから。カルピスをバカにしてごめんなさい」

カルピスの美味しさについて延々と語る私に嫌気がさしたのか、先輩は面倒くさそうに謝ります。

カルピス、ひいてはカルピス株式会社の勝利です。

私は心の中で「カルピス・アルプス!」と耽美な歓声をあげました。

元ネタが分からない方は検索してみてください。

私「分かっていただけて嬉しいです」

先「でも、みりんちゃんて飽きっぽいよね。すぐにカルピスも飲まなくなるんじゃない?」

私「そ、そんなことないんだからね。か、勘違いしないでよね」

量産型人物属性「TSUNDERE」のようにごまかしても意味がありません。

「TSUNDERE」が可愛いと思えるのは相思相愛の者同士だけですから。

先「ずっと前、駅前のスーパーで会った時、何を買ってたっけ?」

私「……言いたくありません」

先「お姉ちゃん怒らないから。言ってごらん」

私「……黒糖麩菓子です」

年上萌えで素直な心を持つ私は、お姉さまの言う通りにするしかありませんでした。

まあ、嘘ですけどね。

先「その時、何個買ってた?」

私「一個です」

先「ダウト」

私「げ」

先「本当は?」

私「五個です」

一個100円だとしても五個なら500円です。

あら経済的。

それなら遠足のおやつとして持って行くことも可能ではないですか。

先「ふーん。でも、みりんちゃん。五個というよりも五袋というべきだよ」

私「……」

お姉さまの柔らかそうな唇がストローに吸いつきます。

先「一袋何個入りだっけ?」

私「記憶にございません」

先「覚えていないなら教えてあげる。一袋五個入りだよ」

私「へ、へぇー」

先「合計何個になる?」

私「お姉さま。日本国の大学の文系学部に通っている私は、数学とは無縁な生活を送っているので分かりません」

先「ううん、みりんちゃん。日本国では健康で文化的な最低限の生活をしているはずだから大丈夫だよ♪」

くそっ、なんて時代だ。

大日本帝国万歳と崖から飛び降りたい気分になりましたが、ここは食事を楽しむことを目的としたレストランです。

私「二十五個です」

先「はぁ。君は舌だけじゃなくて頭までバカになったの?」

先輩は呆れたように私を見ます。

私「大人買いです」

私は自信を持って答えます。

先「理解できない」

私「うっさい。お姉ちゃんのバーカバーカ」

先「あー、ごめんごめん。許してね☆」

私「許します」

先「ありがと」

そのうち店員さんが料理を持ってやってくるのが見えました。

きゃぴる~ん☆

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