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本『狼と香辛料』 支倉凍砂

『狼と香辛料』 支倉凍砂(はせくらいすな) イラスト:文倉十(あやくらじゅう) 電撃文庫



行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。

少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを「豊作を司る神・ホロ」と名乗った。

「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」

老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。

しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。

そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。

近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。

疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが――。

第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。

つづきはネタバレ注意?

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行商人の青年と半獣半人(豊作を司る神)の少女の旅路。

ファンタジー作品だけど、剣や魔法ではなく商売をテーマにした珍しいラノベ。

単に私が剣や魔法を扱うラノベしか知らないだけかもしれません。

テーマが物語の中でしっかりと編み込まれ、丁寧に描かれていておもしろい。

あとはキャラの表情や仕草の描写が上手い。

作者の表現の幅が広いおかげで表情がころころ変わる。

設定と絵でしか萌えさせることのできない作家とは比べ物にならない。

ケモ耳とか尻尾とか設定だけでもふもふしたくなるのに、作者の文章のおかげでさらにもふもふしたくなる(・∀・*)

ただ後半からラストにかけて失速し、オチが弱くなってしまったのは残念。

救出→変身→戦闘は、緊迫感があまり感じられなかった。

でも全体的にはおもしろいし、受賞するのも分かる。

学生デビューだったんだね。

拍手[3回]

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この記事に対するコメント

無題

狼と香辛料……随分懐かしい気がします。
アニメにもなっていましたね。

……作者が学生デビューだったとは驚きました!!

【2012/10/24 09:41】光一 #5331d7ba51(URL)[編集]

無題

こんばんは。
コメントありがとうございます。

そうですね。完結してからも随分経ってしまったと思います。今さらな気もしましたが、人から薦めていただいたり一度読んでおきたいと思っていたりしたので読みました。読み終えてから記事にするまでまた少し時間がかかりましたが……。

【2012/10/24 19:52】three #7dd1f3efa1()[編集]

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