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少しイカレてるくらいがちょうどいい
前回のあらすじ

生きよ――。

――堕ちよ。

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妹。

きーちゃんにとっては血のつながった実妹で、友くんにとっては将来の義妹で、私にとっては血のつながらない偽妹です。

あなたは、どの妹が好きですか?

いえ、そんな簡単に決めていい話ではありませんね。

うまい棒の好きな味を決めるのとは訳が違います。

三日三晩考えても答えが見つからない話題が「妹」です。

しかし「姉」も侮ってはいけません。

偽妹ちゃんにとってはきーちゃんが実姉で、私にとっては先輩が偽姉です。

義姉は、義姉ポジションの方はどこかにいらっしゃいませんか?

残念ながら今のところ義姉ポジションに収まる人間はいません。

もし義姉ポジションの方と出会えたら、イカレている人がいいなと思います。

なぜなら、私がイカレた女の人が好きだからです。

人の好き嫌いは、理屈ではありません。

本能なのです。

男も女も、子供も大人も、本能に従って好きな人を求めます。

しかし年齢や経験を重ねてくると、人は次第に本能だけで好きな人を選べなくなってきます。

理屈や打算が絡んでくるようになるのです。

面倒ですか?

そうでもないですか?

まあ、どちらでもいいですよね。

今はそんなことよりこの場の空気をどうにかしなければいけません。

SF「妹のこと、どう思ってますか?」

私「……」

三日三晩考えても答えが見つからない話題を、高校の廊下で話すとは思いませんでした。

SF「どうなんすか?」

私「……」

あーあーあーあー、聞こえませーん。

私の耳はお経を書き忘れたので平家の亡霊に持ってかれましたー。

どうせなら命まで奪ってくれれば良かったんですけどねー。

あーあーあーあー、ビックリしすぎて耳がでっかくなっちゃいましたー。

SF「話聞いてますか?」

私「聞きたくないけど、聞こえてる」

SF「じゃ、答えてください」

どうしてこの子はこんなにイライラしているのでしょう。

理解できるけど理解したくありません。

私「……嫌いじゃないよ」

SF「はぁ!? ふざけてんすか!?」

私「ふざけてるつもりはないかなー」

SF「クズですね」

そうですね。

息をするように堕落する人間ですからね。

クズ呼ばわりされてもおかしくないと思います。

私「何でそんなこと聞くの?」

SF「妹のこと、好きですか?」

私「それはさっき……」

SF「イエスかノーか」

私「……半分か?」

SF「小学生ですか。でも懐かしいっすねー☆」

私「ねー♪」

このネタが女子高校生に通じるとは思っていませんでした。

ローカルネタだと思っていましたから。

心なしか彼女の機嫌も良くなった気がします。

よし、このまま流れをこちらのものにしてしまいましょう。

私「じゃあ……」

SF「イエスかノーで」

私「イエスで」

SF「……やけにあっさり決めましたね」

私「うん、愛してるから」

SF「え……」






























私「偽妹として!」

SF「先輩は正真正銘のクズっすね」

雨にも負けて、風にも負けて、雪にも負けて、夏の暑さにも負けるような人間ですから。

すでに四敗してますよ、皆さん。

ここに『社会』を加えてしまったら殿堂入りじゃないですか?

そんな私は銀河鉄道に乗ってどこか旅行に行きたいお年頃なのです。

私「血のつながりはないけどね☆」

SF「あってたまるか!」

ナイスツッコミと言いたいところですが、鳩尾へのパンチはお控えください。

そこは人間の急所の一つでございます。

ここは二つのふかふかおっぱいを揉むことで不問と致しましょう。

昔から殴られ蹴られ罵られの三重苦を受けてきたので、それほど痛みは感じませんでした。

私「好きだよ、偽妹ちゃんのことは」

SF「今度は嘘じゃないみたいっすね」

私「うん。でも付き合わないよ」

SF「そうすか」

私「このことは偽妹ちゃんに伝えるの?」

SF「言いませんよ。これは私の独断でやったことっすから」

私「どうしてこんなことしたの?」

後輩は、少し考えてから口を開きました。

SF「妹は嫁にするなら最高ですよ。飯うまいし、可愛いし、柔らかいし、一途だし、純粋だし、飯うまいし」

私「そうだね。全て納得できるよ」

SF「へぇ、柔らかいも納得できるんすか?」

あわわわ。

まさかドウゲン坂でのことを知っているのでしょうか。

いえ、ハッタリに決まっています。

嘘のつき合いなら負けられません!

私「手を握ったことがあるからね」

SF「へぇーそーなんですかー」

動揺する私とは対照的に、落ち着いている後輩です。

このブログをご覧になっている奇特な女性の方々。

好きな人を自分のものにしたいなら料理ですよ。

マスコミの情報を鵜呑みにしてスイーツ(笑)女子力(笑)言っている場合ではありませんよ!

昔から「男の胃袋をつかむ」とはよく言いますが、これは真理なのですよ。

古臭いとか嘘臭いなんて言わないでくださいね。

人の趣味や好みは千差万別でそれぞれ違います。

しかし美味しい料理は、だれが食べても美味しいと感じますし、喜びを感じられるものなのです。

そう、これは理屈ではなく本能なのです!

私も少し前まで料理で人に惚れるわけがないと思っていました。

けれど偽妹ちゃんと初めて遊びに行った時、考えが一変しました

あの日食べたお弁当のおいしさを私は忘れません。

あまりの美味しさに惚れそうになりました。


















お弁当に。



















ええ、落ち着きましょう。

いくら私がイカレているといっても人間以外に恋するわけがないでしょう。

それでも初デートにお弁当を持ってくることを常識と考えないでいただきたいです。

SF「でも、恋人となると厄介ですね」

私「それに納得できることが悲しい」

SF「独占欲が強くて束縛しますし、わりと嫉妬深いです」

私「それは元彼の話?」

SF「そんな感じです」

ああ、彼ですか。

バスケットボール部かサッカー部に所属していると見せかけて帰宅部の彼ですね。

SF「妹はいい女っすよ。好きな人に髪形を変えてくれと言われたらポニテを今すぐツインテにするような」

私「……」

SF「男ってそういう女が好きなんすよね? 男に付き従い、男を立ててくれて、一人の男を一途に想う、そんな女が。守ってあげたくなる清楚系純情乙女が」

なんだか戦前の日本で生きていた女性のようですね。

今は戦後ですが、まだ需要ありますか?

私「あの」

SF「何すか?」

私「……高校生でツインテはねーよ」

SF「……そっすね」

しかし後輩は、男に対して幻想というか固定観念を持ちすぎだと思います。

世の中には色々な男性もいます。

ランドセルを持つ女の子しか愛さない人やパソコン画面に写る女の子しか愛さない人もいるのです。

だから一概に「男は何々が好き」と決めつけてはいけません。

私「でも、分かるよ。偽妹ちゃんは純度がすごいよね」

SF「そっすね。純度ぱねぇっすよね」

私「はいはい、先生。しつもーん」

SF「はい、××××(私)」

私「初デートに手作り弁当を持ってくる女の子をどう思いますかー?」

SF「は?」

私「初デートに手作り弁当を持ってくる女の子をどう思いますかー?」

SF「それはひょっとして……」

私「ギャグじゃないよ。マジだよ」

私が真面目な顔でそう言った瞬間、後輩の膝が崩れ落ちました。

床に膝をつき、頭をうな垂れ、大きなため息をつきました。

SF「友達として言わせてください。ごめんなさい……」

私「偽兄として言わせてください。ごめんなさい……」

今日初めて私と後輩の心と心が繋がった気がします。

体と体の繋がる日は来ないので安心してください。

残念ながら120%CRAAZYは18禁ブログではないのです。

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