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本『月見月理解の探偵殺人』  明月千里

『月見月理解の探偵殺人』 GA文庫 著:明月千里(あかつき せんり) イラスト:mebae

こいつは人間ではない。

彼女を一目見て、僕はそう思った。

第1回GA文庫大賞・奨励賞、一番の問題作が登場!!



ニコニコ漫画(公式)でマンガ「月見月理解の探偵殺人」好評連載中(直接アクセスできます)

二年生への進級を無事終えて、早三週間が経過した春うららかな四月の朝。

奇妙な細工をあしらった車椅子に乗った美少女、月見月理解(つきみづきりかい)が僕らのクラスにやってきた。

二年ぶりに復学したという彼女は魔王のような絶対的な存在のように思えた。

自称は“俺様”で、愚かな人間を見下ろすときにするような顔をしていて、口を開けば嘘や毒を吐く。

誰もが距離を置きたいと思っていたのに――彼女は出逢ったばかりの僕、都築初(つづきうい)に口づけをしてきた。

「ん? どうしたんだれーくん、暗い顔して。またちゅーでもしてやろうか?」

「全部君が原因だよっ!」

唯我独尊な態度で周囲を圧倒する少女は、何かとれーくんれーくんと僕に付きまとってきた。

れーくん――それはネット上のチャット参加型推理ゲーム《探偵殺人ゲーム》での僕の名前だ。

そして彼女は《探偵殺人ゲーム》の伝説的なプレイヤーであり、大財閥・月見月家の専属探偵でもあった。

なぜ探偵である彼女が僕のいる学校に現れたのか。

その理由は彼女自身が教えてくれた。

「この学校に人殺しがいる。そいつが犯人だと分かれば、俺様は――そいつを殺す」

さらに彼女は、僕に調査の協力を求めるとともに無視できない勝負を持ちかけてきた。

過去の事件の真犯人を見つけ出して殺すと言う探偵少女、月見月理解。

その真犯人候補として主人公の妹の遥香が選ばれてしまう。

それを阻止するために行動を起こす主人公れーくん。

月見月理解には特殊能力があり、その力を使って真犯人捜しをするという。

彼女の提案でその特殊能力を暴き、妹以外の真犯人を見つけ出せれば主人公の勝ち。

また、《探偵殺人ゲーム》でもう一度彼女に勝利したら妹殺しをやめると約束する。

「ならば今度も俺様を殺してみるがいい。
それでは――《探偵殺人ゲーム》を始めよう」



つづきはネタバレ注意。

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兄の都築初(れーくん)は、妹の遥香のことを大切な家族として想っています。

しかし、妹は兄のことを心の底から憎んでいます。

その理由は父親の死が原因しています。

父親は心の病を患っていて数年前に自殺してしまいました。

不幸なことに兄は父親の自殺する現場に居合わせていました。

幸か不幸か、そこにいなかった妹は父親を自殺に追いやったのは兄ではないかと疑い、それからずっと憎み続けているのです。

そこにきて「父親殺しの真犯人候補として妹の遥香を調べる。真犯人だったら問答無用で殺す」という探偵の月見月理解の登場です。

イカレてますね。

何者かの依頼で来た彼女ですが、もちろん序盤では依頼主は明かされません。

妹に憎まれている初ですが、それでも彼女のことを大事に想っているので理解からの勝負の申し出を受けます。

その勝負に勝てば妹殺しはなくなります。

月見月理解の特殊能力の判別、もしくは妹以外の真犯人を見つけ出すことが条件です。

ちなみに月見月理解の特殊能力は、五感で相手の心理状態をつかことができます。

能力名は《無数に扉のある高座(フリズスキャルヴ)》

目の前にいなくても機械を通しても心理状態をつかむことが可能です。

故に《探偵殺人ゲーム》で無敗を誇ってきたのです。

妹殺しの回避条件はその他に《探偵殺人ゲーム》で理解に勝つこともあります。

かつてれーくんは一度だけ理解と《探偵殺人ゲーム》で対戦して勝利していました。

れーくんの心理状態を読み切れなかったことが理解の敗因で、このことがきっかけで彼に興味を持ったのです。

れーくんは理解との勝負に挑みますが、二つの勝負では負けてしまいます。

理解の能力を暴くことができませんでした。

《探偵殺人ゲーム》でも負けてしまいました。

残るは妹以外の真犯人を挙げることですが、これも負けてしまいました。

なぜなら、主人公の都築初(れーくん)は最初から騙されていたのですから。

月見月理解の依頼主は、妹の都築遥香です。

遥香は、兄が真犯人でないかと疑って依頼したのです。

しかし都築初(れーくん)は真犯人ではありません。

真犯人は二人の母親です。

今さら立証することは不可能ですが、母親は自殺幇助といった罪に問われるでしょうか。

では、なぜ都築初(れーくん)が真犯人だと妹は想うようになったのか。

父親は心も体もボロボロで、家庭は崩壊寸前でした。

母親はその父親を自殺させようと思い、廃ビルに連れて行きます。

家を出た二人を都築初(れーくん)は尾行し、母親は父親を殺そうとしていることに気づきました。

そして父親は自殺しました。

けれど妹は父親のことを大切に想っていて、いつかまた仲良く暮らせることを考えていました。

もし母親が自殺を促したこと妹が知ってしまったら……と考え、都築初(れーくん)は疑いや怒りの矛先を自分に向かうようにふるまっていたのです。

家族想いのいいお兄ちゃんですね。

あ、月見月理解は真犯人の母親も妹も都築初(れーくん)も殺していません。

正式な依頼ではなかったし、前回読めなかった都築初(れーくん)の心理を読めたから満足したそうです。

西尾維新の『戯言』シリーズの世界観とキャラ設定に近いものがあるけれど、一巻だけではまだ判断しにくい。

でも、おもしろかったです。

登場人物がいい感じにイカレているのがもう最高ですね!

シリーズ5巻完結なので全て読んでみようと思います。

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