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漫画『タブー・タトゥー』　真じろう　メディアファクトリー




ある日、中学生の赤塚正義は、チンピラに襲われるホームレスに出会う。

祖父に赤塚流柔術を叩き込まれていた彼は、すぐにチンピラ数人を倒してしまう。

ホームレスは助けてくれたお礼にと言って、不思議な模様が入った石板を与えた。

それは、世界の真理に触れる鍵らしい。

よく理解できない正義だったが、それを強く握り締めると、手に小さな痛みが走った。

痛みがなくなってから掌を見てみると、そこにはタトゥーが入っていた。

それが全ての始まりだった。

その時彼は既に世界の裏側に足を踏み入れていたのだ。

数日後、正義はパンを口にくわえながら学校に向かっていた。

その途中、横道から美少女が出てくる。

彼女にぶつかりそうになるが、寸前で正義はその美少女に殴り飛ばされる。

美少女は倒れる彼に手を差し伸べるが、右手と右手が重なり合った時、彼女はすぐにその場を後にした。

不思議に思う正義だったが、放課後、再びその美少女と会う。

彼女は、正義の携帯電話をひったくると、人気のないところへ誘導した。

彼女は、その呪紋をどこで手に入れたのか訊いてきた。

しかし、正義が呪紋のことを知らないと言うと、美少女は彼に襲いかかった。

懸命に身を守る正義だが、格闘技をやっている彼でも彼女の圧倒的強さの前では何の意味もなかった。

馬乗りになってナイフを突きつけられたところで、彼女は理性を取り戻した。

それから美少女イジーは、呪紋が何なのかを教えてくれた。

彼女の右手にも柄の違う呪紋があり、それを持つものを印者と言う。

それぞれの呪紋には固有の物質「トリガー」があり、それを使うことで印者の身体的能力を飛躍的に高め、超常現象を引き起こすことができるのだ。

彼女のトリガーはチョークで、高密度な空気爆弾を自在に操る呪紋を持つ。

そして彼女は、アメリカ軍の呪紋回収組織「ブルームーン」に所属している。

正義は呪紋の回収を手伝うことで、彼自身の呪紋の能力を抑え、生活を壊さないよう協力するという約束を交わす。

彼が得た能力は、呪紋の中でもかなり特殊なもの。

「理法喰らい」と呼ばれる「無鍵」の呪紋。

周りの空間を飲み込み、無を作り出す能力。

しかし、それだけに不安定なまま能力を扱うと自分自身を傷つけてしまう。

彼は嫌々ながら、ブルームーンの呪紋回収を協力することに――。


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