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漫画『ヒトガタナ』　オニグンソウ　マッグガーデン



人の魂を別の容れ物へと移す技術――。

この奇跡的な技術の発明はまさに己が体の如く操作可能なアンドロイドが現出する要因となった。

このアンドロイドは、初期は主に工業用・医療用に運用されていた。

しかし程なくして武装を施され戦闘に特化したタイプが製造される。

こうした「操作型武装アンドロイド」のことを――“刀”と呼んだ。

増加傾向にある刀犯罪に警察は、対刀犯罪課を設ける。

彼らは操作型武装アンドロイドを駆り刀による犯罪を防ぐエキスパートである。

対刀犯罪課の八班に所属する八千代芹は、今日も一仕事を終えて昼間から酒を飲んでいた。

同じ八班の十種が止めるのも聞かないで。

二人が待つアパートにやってきた刀匠の月山重蔵も同じく八班所属である。

そんな時、今日二度目の刀の仕事がやってきた。

剣士である八千代芹の魂は、刀匠月山重蔵の手によって操作型武装アンドロイド銘刀“鶴丸”に転送される。

そして十種は、半分人間半分刀という特殊な操作型武装アンドロイドだった。

今日も二人は、人間の狂気によって凶器と化した刀たちを取り締まる。

[2回]