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本『バビロンⅠ―女―』 野﨑まど

本『バビロンⅠ―女―』 野﨑まど 講談社タイガ



東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社と大学が関与した臨床研究不正事件を追っていた。

その捜査の中で正崎は、麻酔科医・因幡信が記した一枚の書面を発見する。

そこに残されていたのは、毛や皮膚混じりの異様な血痕と、紙を埋め尽くした無数の文字、アルファベットの「F」だった。

正崎は事件の謎を追ううちに、大型選挙の裏に潜む陰謀と、それを操る人物の存在に気がつき!?

つづきはネタバレ注意








東京地検特捜部検事は、ある事件を追っている最中に「F」で埋め尽くした紙を見つける。

事件の謎を追ううちに同僚が突如自殺を図り、大型選挙の裏に潜む陰謀とそれを操る存在に気づく。

正義とは、善悪とは。

読み進めるごとに新たな情報と驚きのストーリーが展開される。

野﨑まどという作家をご存知だろうか。

第16回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞してデビューした小説家で、現在は出版社の垣根を超えて活動している人気作家である。

小説の他にアニメ脚本も担当しており、いろんな意味で有名な作品がアニメ『正解するカド』だろう。

そう、あの作品である。

『正解するカド』については好きな人は好きでいいし、嫌いな人は嫌いでいいと思う。

私も『正解するカド』を見る前に一作だけ読んだことがあったけれど、終盤まで理系ミステリだったのに最後の数ページでオカルトをぶっこんできた時は頭を抱えた。

後にこういう作風だと知ったけれど、ちょっと合わない。

東京の町田・多摩・八王子、神奈川の相模原を統一して一個の県として独立するから首長を決めるという選挙戦を前に不審死が起こるというなかなか興味深い設定で、ページをめくるごとに新たな情報や設定が出てきて目を惹くところは上手い。

『正解するカド』も途中までは……途中までは本当によかったんだ……。

シリーズの1巻なので中途半端なところで終わるけれど、なかなか衝撃的なラストだった。

東京の町田・多摩・八王子、神奈川の相模原を統一した新たな地域の真の目的や新首長とその陰にいる謎の女の存在が禍々しい。

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