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本『ふしぎ荘で夕食を ~幽霊、ときどき、カレーライス~』 村谷由香里

『ふしぎ荘で夕食を ~幽霊、ときどき、カレーライス~』 村谷由香里 メディアワークス文庫



『最後に食べるものが、あなたの作るカレーでうれしい』

家賃四万五千円、一部屋四畳半で夕食付き。

平凡な大学二年生の俺・七瀬浩太が暮らす深山荘は、オンボロな外観で心霊スポットとして有名。

暗闇に浮かぶ人影や怪しい視線、謎の紙人形……。

次々と不思議な現象が起こるけれど、愉快な住人たちは全く気にしない。

だって彼らは、悲しい過去を持つ幽霊ですら、温かく食卓に迎え入れてしまうのだから。

これは、俺たちが一生忘れない“最後の夕食”の物語だ。

第25回メディアワークス文庫賞受賞。

つづきはネタバレ注意







文章が読みやすい。

それ以上の感想が全く出てこない。

久しぶりになにも残らないお話だった。

優しいお話ではある。

ただ、なにも残らない。

物語には「必ずメッセージが必要」とか「教訓が必要」とかそういうことを言いたいわけではない。

そういったものがなくても、この世の中にはおもしろい物語はいくらでもある。

ただ、この作品はストーリーもキャラクターもかなり薄い。

三章構成で短編2本と中篇1本の連作短編形式で書かれている。

短編ならしっかりオチがついていてほしいものの、かなり弱い。

「不思議なことが起こった!原因や犯人?そんなことよりおいしいごはんを食べよう!よかったね!」みたいな終わり。

正直、どのエピソードもオチが弱すぎてポカーンとしてしまう。

あ、お料理ものというだけあって調理シーンや料理の描写はたくさんページが割かれていて美味しそうだとは思いました。

しかしなにも残らないのです……。

次回作に期待。

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